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「銘木でつくる“家具から始める家づくり“ ~自由が丘店ご納品記~」

2019.8.5

みなさん、こんにちは。

毎日、本当に暑い!

ここ毎年のこととはいえ、夏の暑さは一昔前に較べ確実に増しており、ちょっとそこまで出かけただけでも大量の汗をかく…、そんな毎日が続いています。

不思議なものでこんな日が続くと、雨続きを憂いていた少し前の涼しかった時期を思い出してしまう…。

そんな方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな雨続きだった時期にお納めしたウォールナットのダイニング事例をご紹介します。

住まいの新築、というのは何はともあれ「設計図」が無ければ始まりません。

その設計図づくりは様々な観点から始まります。

 

家を建てる場所に対しての住まい全体の大きさ、間取りのバランス、内装や配線位置…。

多岐にわたる決定のなかで、実はいちばん大事なのは「こういう暮らしがしたい」と思い描くことであったりします。

住まいは毎日のなかで、とても多くの時間を過ごす場所。

そんな場所を新しく「創る」のですから、そこには自分たちが求める「過ごし方」が叶う場所であるのが一番です。

インテリア雑誌やライフスタイル誌に載っているような高邁なものでなくても良いのです。

「思いっきり身体を伸ばしてゴロゴロできる場所が欲しい!」

「2階の窓から庭に生っている木や花を眺めていたいなあ」

なんでも良いのです。

今回のお客様も設計士による家の図面よりも先に、その日当たりの良い立地から

「日当たりの良いダイニングにウォールナットのダイニングテーブルとダイニングチェアを置きたい」

「それも大きめのものでゆったり過ごしたい」

「無垢材であることは大前提」

と考える方でした。

よく「夢への設計図」などという言葉を耳にすることがあります。

この場合も「ウォールナットの無垢材テーブルで過ごす暮らし」という「夢」が、新築後の暮らしへの大きな「設計図」でした。

 

ダイニングで「ゆったり過ごす」ためには大きめのテーブルが必須の条件であり、肘掛けのあるアームチェアは身体を休める意味合いでも欠かせません。

そのアームチェアは基本的に椅子の出し引きに(アームが無いチェアよりも)大きめのスペースが必要になるので必然、それを収める「箱」であるダイニングの間取りを大きめにとることになります。

結果、ゆったり過ごすことのできるアームチェアの数量とレイアウトが決まり。

それを上手く収めるためには「このサイズが必要」という、テーブルの具体的なサイズが自分たちの理想であるもので決まり。

且つそれを元に空間を設計するのでテーブルに対しての回遊動線にも余裕があり。

更に言うならテーブルに対してのベストな照明位置や利用しやすい位置への収納造作の設置など、すべてテーブルを中心に考えたことで「暮らしやすい」空間ができあがったのです。

設計済みの空間に対して家具の大きさや配置を考えることが大多数ですが、その場合、理想の家具の大きさやデザインが叶わないこともあります。

また、先述の照明位置や主に過ごすテーブルなどの位置と収納家具の配置バランスが微妙、ということも。

今回のようにダイニングテーブルを空間の中心に考え、それを先に決める。

つまり「家具から始める家づくり」を行うことは「快適で使い易い住まい」をつくる近道でもあるのです。

こうして納品となったアメリカンブラックウォールナットの耳付きダイニングテーブル「ヴィンテージ」と食事の後もそこでゆっくり過ごすことができるように、というコンセプトのある「アームチェア ヴォーグⅡ」

ベンチは来客時にフレキシブルに対応できるほか、忙しい時のスムーズな出入りを助け、ときにはソファ前のリビングテーブルとしても活躍します。


今回のフローで生まれたダイニングは、フローリングの張り向きまで考慮したレイアウトを可能にしました。

フローリングの張り向きとテーブルの向き、フローリングの木目の向きとテーブルの木目の向きが揃うことで空間に統一感と窓に向かっての伸びやかなイメージを与えます。

この日は雨続きの合間に訪れた束の間の晴れ間でした。

理想どおりに陽光を存分に浴びるウォールナットのダイニングを見て、お客様もご満悦。

設計の細部の調整や、玄人も唸るようなレイアウトまでも考えることのできる「家具からはじめる家づくり」。

これからご新築を予定の方は、そんな住まいづくりもあるということを覚えておいていただけると幸いです。

そして、そうしたアドバイスや事例はお気軽に家具蔵各店へお問い合わせください。

 

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