キッチンモジュールと快適性の関係は?
2019.9.10
キッチンの代表的な規格
「今お使いのキッチンのサイズは?」
突然こう尋ねられたら、あなたはすぐ答えられますか?
ご新築やリフォームでキッチンの相談にお越しいただいたお客様には、現在使っていらっしゃるキッチンについていくつか質問をさせて頂きますが、そのサイズについては普段あまり意識していない方が大半です。
また、
「今のキッチンはコンパクトだから大きくしたい」
「システムキッチンってどのくらいのサイズから作れるの?」
こうしたご要望や質問も多く頂きます。
システムキッチンと言ってもそのサイズは様々で、不動産の物件情報などは一人暮らし向け物件のキッチンもシステムキッチンと表記されていることも多くみられます。
それらのキッチンも含めて、キッチンをサイズ別で考えると、
・ミニキッチン・・・幅900ミリ・1050ミリ・1200ミリ
・コンパクトキッチン・・・幅1200ミリ~1800ミリ
・システムキッチン・・・幅1800ミリ~
と大まかに分けることが出来ます。
これらの寸法を見ると、150ミリもしくは300ミリ刻みで製作されることが多いのが分かります。
JIS規格では、100ミリ単位・150ミリ単位という規定がされていますが、詳しくは以前のブログ(2019.6.8「キッチンのモジュールについて」)もご覧頂ければと思います。
新築のマンションや戸建住宅で多いのは、このシステムキッチンの規格の中でも2550ミリ幅のもの。
従来の尺貫法で設計された住宅のなかで収まりが良いのが特徴です。
特に、食洗機をビルトインする要望がある場合や、吊戸棚は設けずに「キッチンで使うものはキッチン下の収納に可能な限り納めたい」という方が多いというのがその理由です。
ビルトイン機器のモジュール
キッチンの収納本体部分、これをユニットと呼びます。
食洗機やオーブンなどの機器をその中にビルトインするとなると、機器自体の寸法も重要になってきます。
また、こうした機器は使用していく中で故障することも、性能の良い新しい機種に交換することも考えられます。
つまり、永久的に使えるものではありません。
基本的に機器自体の寸法は、あらかじめ交換なども想定して規格が統一されているものが多いですが、クックトップについては海外製のIHヒーターや、メーカーオリジナルのものなど一部汎用品と寸法が異なるものもあるので少しだけ注意が必要です。
●クックトップ
一般的な3口のガスコンロについては、トッププレートの部分の寸法が幅600ミリ・750ミリの2種類です。
IHについてもほぼ同じ寸法なので、ガスコンロからIHに交換する場合もスムーズに行えます。
ただ、先ほども少し触れましたが海外製のIHヒーターやドミノ式と呼ばれるガス・IHのコンビネーションになるクックトップなどは、設置する際のワークトップの加工寸法が異なるため、交換時にそれに合わせて改めて加工をする必要が出てきます。
ちなみに、コンパクトキッチンの場合は幅450ミリの2口タイプ、ミニキッチンには幅300ミリの1口タイプを付けることが多く、これらすべてのサイズを改めて見るとやはり「150ミリ刻み」であることが分かります。
●レンジフード
クックトップと関連性の深いのがレンジフード。
調理中の臭いや煙を吸い込んで排出する役割を持つので、クックトップのサイズによってレンジフードのサイズもリンクします。
システムキッチンではほとんどの場合W900ミリのタイプが採用されています。
ガスコンロやIHのサイズはW600ミリもしくはW750ミリが一般的ですが、消防法に基づき、横壁から離隔距離を取る必要があるため、W600ミリの場合で150ミリ・W750の場合で75ミリ離して取り付けます。
その合計が、それぞれ750ミリ・825ミリとなるため、レンジフードはW900ミリにすることが多いわけです。
それ以外の場合では、クックトップがコンビネーションで大きくなっている場合はW1200ミリ、W1800のシステムキッチンではW450ミリやW600ミリのものをスペックすることもあります。
●食洗機
こちらは大きく分けて2種類、W600タイプとW450タイプがあります。
国内メーカーのものはW450のものが主流で、海外メーカーのものはW600のものが基本となりますが、日本の住宅事情も考慮して、海外メーカーも日本向けにW450タイプを用意しています。
どちらを選ぶかは、その容量の違いによります。
海外ではゲストを招いての食事も多く、また一日分の食器を夜間に洗う習慣もあり、一度でたくさんの食器が洗えるようW600のものが主流です。また、オーブン料理をする方などは、オーブン皿・五徳などの調理器具のパーツも洗えるため、大きい方をお勧めします。
逆に、ご家族二人分の食器が洗えれば良いという方や、食事ごとに食洗機を使うという方は、W450のものにして収納部分を大きくとる方が良いでしょう。
オーダーで作る快適さ
システムキッチンはこうしたJIS規格のユニット寸法や、ビルトイン機器のサイズに合わせて設計されているため、使い手が考えたり悩んだりしなくても、おおよそ使い勝手の良いつくりになっています。
しかし実際キッチンの相談を伺ってみると、
「引出し収納のキッチンを使っているけれども、シンクの下はそのままゴミ箱を置いて1アクションで使いたい」
「海外製の食洗器を入れたいけれどもシステムキッチンだと限られたメーカーのものしか入れられない」
など、いろいろな悩みを耳にします。
キッチンは毎日、そして長く滞在することになる空間です。
使いたいレンジフードや憧れの食洗器をしっかりと取り入れることができ、収納部分も規格寸法にとらわれずに自分好みにカスタマイズできる。
キッチンもオーダー家具のような感覚で、もっとフレキシブルに考えてみることが大切だと家具蔵は考えます。
無垢材のキッチンで居心地の良い暮らしを叶えた方々の実例はこちら
関連する記事
最近の投稿
- ラウンドテーブルの「脚」は何が正解か? 2025年4月3日
- 無垢材家具は樹種の堅さで選ぶべきか 2025年4月1日
- 一枚板テーブルは「乾燥」が重要である理由は? 2025年3月30日
- なぜ無垢材家具にはリピーターが多いのか? 2025年3月28日
- 無垢材は耳にも優しい!その理由とは? 2025年3月26日
- 大きなテーブルを選ぶときはここを確認! 2025年3月24日
- 「人が集まる」木をダイニングテーブルにする理由とは 2025年3月22日
- 「6人掛けテーブル」のサイズの正解は何センチか? 2025年3月20日
- 家具の周辺に必要なスペースの「目安」を知る 2025年3月18日
- 「座り心地が良い」という感覚は何から生まれるか 2025年3月16日
カテゴリー
- 未分類 (1)
- 家具の選び方・置き方 (1,570)
- インテリア&住宅情報 (634)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (447)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (615)