国産家具メーカーでオーダー家具をつくるメリットとは
2019.9.15
現代のインテリア空間は多種多様なテイストで作られます。
室内を構成する床材、壁素材、建具、天井材などに加え、空間の見え方をコントロールする「家具」もその一つです。
グローバル社会の現代に於いて海外ブランドの参入や、国内メーカーが海外に生産拠点を移すなど国内外を問わず商品の動きも活発に行われています。
インテリアに関連するものもまた同じで、世の中に流通している家具も全てが国産家具という訳ではありません。
では国産で家具を作るメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は国産家具メーカーでオーダー家具を作るメリットについてお話していきましょう。
海外生産の家具と国産家具の違いは
まず国内で作られる家具の優位点の一つにあげられるのが品質の高さです。
勿論、海外生産の家具全ての品質が劣る訳ではありませんが、日本人の持つ技術力は世界から高い評価を得ている点はご存知のところ。
生産コストの効率化を求めて生産拠点を海外で行う企業も多くあるなか、一番大切な事である一定以上の品質を保つことが難しくなっている、言ってしまえば「安かろう・悪かろう」の品質となるモノ作りが存在していることも事実。
その点、見えにくい部分にも手を抜かない丁寧な仕事は「メイド・イン・ジャパン」の代名詞でもあります。
大量生産・大量消費のモノ作りとは違い、一つ一つのクォリティの高さを追求したモノも数多く存在します。
いわゆるコスト重視だけではないモノ作りの観点は、長く使い続けられる愛用品として使うことができるものを生み、初期コストだけではなくランニングコストという観点からも私たちの暮らしに欠かせない一品となってくれます。
確かな品質と高い技術力が生み出す「日本国産家具」は、日本の気候風土に適したモノ作りを体現したものでもあります。
温帯湿潤気候である日本は、四季があり、また気温や降水量の変化も多い地域です。
その為、その気候に適したモノ作りが求められてきます。
特に無垢材家具の場合は、その気候変動を考慮した木の乾燥を行わなければなりません。
その為、木の家具作りは国産で作ることが一番適しているのです。
日本人の暮らし方に寄り添う家具
日本の住まいは主だった海外の暮らしに比べ、例えば「室内を土足で過ごすことが無い」ことなど文化の違いが暮らし方の違いにも影響します。
他にも日本人の平均身長は成人男性で約171cm程ですが、海外でも特に欧米諸国は成人男性の平均身長が180cmを超える国もあります。
食卓に使うテーブルや椅子の高さなどは、特にこの生活文化や体形・体格の違いが顕著にサイズとしてあらわれます。
海外製の家具は全体的に高さが高く、そのなかでチェアに腰かけても足が届かないという声も良く耳にします。
平均身長の高い国で、且つ室内では土足で過ごすという暮らしであれば、家具の高さも高くなって当然かもしれません。
では果たして座面高の高いチェアに腰かけることは、愛着を持って使える家具となるのでしょうか。
長時間座ることが出来るチェアには適切な耐圧分散が求められます。
背もたれや座面、アームが付けば肘の置き方、特に重要なポイントが床にしっかりと足が着くかどうかです。
座面の高い椅子に座り、足の裏が床に着かないと、どうしても足を床に着けたくなるもの。
無意識の内に座面の前部分への着座となり、背もたれから離れた座り方となります。
そうすると、なかなかゆっくり身体を休めて座るのは難しくなってしまいます。
国産で作られる家具は、この様なサイズにも配慮したモノ作りをしている点もメリットの一つです。
メンテナンスについて
長年家具を愛用しているとメンテナンスについて考える時期が来ます。
いざメンテナンスをしたいとなった時に、海外製の家具と国産の家具では対応に差が出てくることがあります。
例えば海外製の家具を使用している場合、国内の代理店で修理がスムーズに受けられないというケースもあります。
国内で修理作業が出来る場合でも部材自体を海外から取り寄せなければならない、場合によっては本国に送って修理、なんていう事もあり、必要以上にコストが掛かってしまいメンテナンスコストも高額になってしまう場合も少なくありません。
対して国産家具の場合、日本で製作していますので修理も容易に対応できます。
修理の問い合わせをメーカーにしても自社製品を国産で作っているところは、商品の事を熟知していますので対応方法も適切に行ってくれます。
しかし国内生産ではない家具は、その対応方法にも時間が掛かり逆にストレスになってしまう事も少なくありません。
このようにメンテナンスの事を考えても安心して使い続けられる点は国産家具のメリットと言えます。
日本人が日本で過ごす空間に適した家具は、現実的な日本の暮らしを知っている国産家具を使うことで、安心して使い続けられる暮らしの道具となってくれます。
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