国産キッチンを選ぶべき理由とは
2019.11.11
私たちの住まいに欠かせないキッチン。
国内外問わず様々なものがあり、特にキッチンとLD部の境が曖昧になった一体型が多くなった最近の住居では、オーダーメイド家具の一種として扱われているものもあります。
輸入物のファッショナブルなデザインのキッチンも高い人気を誇りますが、一方で日本の住宅の雰囲気に合うデザインと機能が施された、国産キッチンの良さも大きく支持を集めています。
海外のシステムキッチンを選ぶのは…
システムキッチンは、調理作業を行うのに必要な機能を一式に集めた機能性と効率性を重視した作りになっています。
料理を手際良く行うことができるのが大きな魅力であり、その設計コンセプトは料理自体を「暮らしの中における作業のひとつ」という考え方に基づいたものです。
つまり、機能性を第一に考えたものになっています。
それ自体はまったく問題は無く、むしろ今や欠かせない要素といっても過言ではないでしょう。
しかし、その機能性が海外の暮らし・海外の人を想定したものだったら?
国によって異なる文化は、料理のメニューも調理方法もまた違ったものにします。
また、機能性に高さなどのサイズ感まで含まれるとしたら。
海外の人の体型に合わせたそれは、おそらくはスタイリッシュではあるけれど、使用感に慣れるまで長い時間が掛かるでしょう。
もしくはずっと慣れないままかもしれません。
つまり、システムキッチン自体は素晴らしいものなのですが、海外メーカーのものをそのまま取り入れるのは、空間に対しての大きさも相まって、リスクがあるのです。
だから国産キッチン
そうしたなかで国産キッチンも間違いなく選択肢のひとつとなっています。
特に多忙な生活が落ち着いてひと息ついた世代である中年層の人ほど、国産キッチンの魅力を高く評価しているのが特徴です。
国産キッチンは、日本人が日本の住宅に、日本人の体形に丁度良いサイズに仕上げることを目的に作ったもの。
過不足の無い大きさなので料理の最中に些細な煩わしさを感じる心配がありません。
キッチンはほぼ毎日使う住宅設備。
ほんのわずかな不具合に対する不満が積み重なり、遂にはキッチンを使うことに強い嫌悪感を覚えてしまうおそれがあります。
日本人の体形に合わせて設計された国産キッチンであれば、毎日の料理作りを気持ち良く行うことができます。
収納スペースも日本人の体形を考慮して位置や大きさが決められていることから、不便な点を感じることはほぼありません。
メンテナンスの際の安心感や手間や時間の掛からなさ、といった点も比較材料です。
家具メーカーでキッチンを作る、という選択肢
餅は餅屋。
専門的なことは専門家に任せればよい。
確かにその通りです。
だからこそ、キッチンにはキッチンだけを専門に扱うメーカーがあります。
一方で、以前はキッチンとLDは独立した別の空間であることも多くありました。
もしくはキッチンダイニングと呼ばれる場所と家族や応接で使用するリビング。
それは料理をする場所と寛ぐ場所、もしくは食事にちなんだ場所とそうではない場所が明確に分かれた間取りが多かったことを意味します。
近年、特に建売や分譲の住宅に取り入れられているのがキッチンとリビングダイニングの区分けが明確ではない間取り。
つまり完全なLDKスタイルであり、その場合、キッチンは対面型、壁付け型を問わず、そのフォルムや質感が住まいの空間全体を左右するものになります。
とすると、キッチンにも家具と同じ視点が必要になってきます。
LDに使われている素材や色合い、テイストと同じものであった方が統一感が出ます。
LDで使っている収納家具と同じような使い勝手であれば料理や片付けの負担もいくらか軽減できるでしょう。
つまり、キッチンにも家具と同じ要素が求められます。
そんななかで、システムキッチンと同じような使い勝手で家具のことをよくわかっている、そして日本人の事情をよくわかっている国産の家具メーカーがキッチンを作ることは多くのメリットが生じるのではないでしょうか。
無垢材キッチンでつくるトータルコーディネート
「使う人のメリット」。
家具蔵がキッチン製作を始めたのもまさにここに理由があります。
数々のダイニングテーブルやチェアなどをお納めする中で聞こえてきた声が
「キッチンもこの雰囲気で作ることができたらもっといい空間になるのに」
というもの。
確かに無機質な素材感やプリント合板で木のテイストを出した工業品と、無着色の無垢材でつくられた職人の手仕事でつくられた家具では雰囲気も質感も異なります。
リビングダイニングに置いてある無垢材家具と同じようなキッチンがあれば統一感と空間のグレードが上がります。
そしてそれが自分の暮らしに合った理想の使い勝手を実現できるものであればどんなに素敵な毎日となるか。
キッチンはよほどの理由が無い限り簡単には買い替えを行わない設備です。
長年にわたって使い続けることになるので、使い込むほどに色合いに深みができるようなものは、それ単体で考えても非常に価値のあるものと考えます。
海外製のキッチンを選ぶ理由として、海外メーカーの機器を使いたいから、というものも多いですが、使用する機器のメーカーに縛りが無いのもオーダーキッチンの良いところです。
使いやすさと質が同居し、住まいの空間に馴染んだ作りに仕上げる家具蔵の無垢材オーダーキッチン。
表参道・吉祥寺・横浜元町の各店に「キッチンスタジオ」を併設し、実際の展示サンプルや実例を見ながら世界にひとつのオーダーキッチンが製作できます。
上質な住まいと暮らしはキッチンから。
皆様のご来店をお待ちしています。
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