国産収納家具を使うメリット
2019.11.13
国産収納家具は、いわずもがな日本国内のメーカーが国内の工場で製作する収納家具です。
国産家具には国産ならではの様々な優れたメリットを有しています。
国産収納家具のメリットやその特徴などについて、詳しく確認してみましょう。
つくりが丈夫で精密である
まずはつくりがしっかりとしていて、高品質であることがあげられます。
日本の工業製品は「メイド・イン・ジャパン」として、その品質が高く評価され、世界のユーザーからの支持を集めています。
日本の高品質なモノ作りは江戸時代以前からの伝統であり、現代の家具作りにもその技術が活かされているのです。
海外生産された家具の一部には、形が微妙に歪んでいたり、床に設置した際にがたつきがあったり、表面に小さな傷や塗装ムラがあったりするものがあります。
このような微細なトラブルは現地の人たちにとっては普通のことであり、逆になぜ日本人が気にするのか不思議に感じるようです。
もの作りの品質には、その国の国民性が影響することになります。
日本人の細やかな感性や気配りは家具作りにも反映され、国産の家具は優れた品質を備えた仕上がりが特徴となっています。
さらにそのしっかりとした作りは、耐久性の面でも有利になります。
家具は一般的に使用期間が長く、一度購入したら壊れるまで使い続けることが大半です。
海外生産された家具は価格は安いのですが、短期間で壊れてしまう場合などもままあります。
一方、国産の家具は作りがしっかりとしており、大切にすれば子の代、孫の代まで使い続けることができます。
耐久性を含めたコストパフォーマンスで判断すると、国産の家具を購入することがお得で有益なのです。
日本と日本人の暮らしによく合う
日本人と日本での暮らしに合わせて作られていることも、国産収納家具の特徴です。
特に収納家具においては、その収納力が使いやすさに大きく影響することになります。
この時に問題となるのが家具のサイズです。
日本の家には現在も尺貫法によるサイズが幅広く採用されており、畳の大きさが部屋の広さの基準となっています。
海外の家はメートルやインチなどを基準に作られているため、海外で生産された家具をそのまま日本の家に持ち込むと、設置したい場所に収まらなかったり、あるいは中途半端な隙間のスペースができてしまうことが多いのです。
一方の国産収納家具は最初から日本の家のサイズを大きさの基準としているため、隙間なくピッタリと並べることができます。
収納家具に求められる、十分な収納力の条件を満たすことと、空間に対しての「映え」を確立することができるのです。
さらに日本人の場合にはまだまだ「床に座る」暮らしが根強く残ります。
国産収納家具はこのような日本人の生活スタイルに合わせて作られていることも大きなメリットだといえるでしょう。
また、海外の人と日本人では背の高さなどの体格も異なります。
一般的な収納家具では収納力に優れた背の高いタイプが好まれるのですが、一方で床に座る生活では総高がありすぎる(と感じる)収納家具は使いづらく思うこともあるようです。
国産収納家具では日本人の暮らし・体格に合わせた使いやすさにもしっかりと配慮されており、高さを抑えながら奥行きを深くするなど、使いやすさと十分な収納力の両方を満たすよう工夫されています。
室内の広さが限られる場合には国産収納家具に多い背低のロータイプ製品を選ぶことで、住まいの空間を広々と演出することができます。
国産収納家具は使いやすく、日本人の住まいとよく合うのです。
国産家具は無垢材がおすすめ
国産収納家具の購入を検討する人には、無垢材で作られた製品がおすすめです。
無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
それを使用して製作した家具は「無垢材家具」とカテゴライズされます。
乾燥・加工には時間と手間がかかり、熟練の職人の技術があってこそ、その本当の良さを得ることができます。
それとは異なる、いわゆる「よく見る木の家具」は「木質系の加工材料」というものでしょう。
例えば木質系加工材の代表である「合板」はベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したもののことです。
その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品を総称して「木質系の…」と呼称します。
これらは大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。
同じ「木の家具」でもこうした違いがあるのです。
実際に家具を購入して長期間使用してみると、無垢材とそうでないものの違いが明確になります。
無垢材の良さは無着色でつくられた場合、使い込むことによって独自の風合いが生まれます。
天然の木材には経年により、その色合いを深めていくという特徴があります。
大切に使い込まれた無垢材の家具には自然な重厚感が生まれ、独自の個性も醸し出されるのです。
一方で無垢材以外の木質系加工材料で作られた家具は新品が最も良い状態であり、その後は使用による劣化が進行することもままあります。
特に深い傷が付くと内部の材料もむき出しになり、あまり良い印象はありません。
無垢材は表面から内部までが同質の天然の材料であるため、表面が傷んだ場合にはこれを削って仕上げ直すことができます。
天然木が持つ木材本来の触り心地や、自然で温かい雰囲気なども、優れたメリットだといえるでしょう。
無垢材で作られた収納家具をお探しの方は、家具蔵の店舗に足を運んでみてください。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)