対面キッチンのメリットとは
2021.9.13
対面キッチンとは
対面キッチンとはLDKが仕切られていないひとつの空間で、キッチンがダイニングまたはリビング・ダイニングに向かって配置されたものです。
島のように独立しているアイランド型、その左右いずれかが壁付けのペニンシュラ(半島)型やI型、Ⅱ型(セパレート型)、L型に分類されています。
また独立キッチンに対して「オープンキッチン」と呼ばれています。
対面キッチンには空間プラン(間取り)の自由度と開放感がある
キッチンとダイニング、キッチンとリビング・ダイニングが同一となっているので、無駄のない空間利用ができます。
特に設計、プランニングでは、採光、通風など設計上のメリットがあります。
さらに空調を共有できることも大きなメリットです。
そしてキッチンはLDと一体になることで、同じようにライフスタイルに合わせて計画され、単体ではなく、一つの空間の中の重要アイテムとなり多彩な表情を持ち始めています。
また、対面キッチンは視線が外部に向きます。
庭の緑を眺めたり、光りや風、外の景色から四季を感じられたりと、プラスアルファの楽しみも増え、新たな発見もあるかもしれません。
例えば窓のない壁付けのキッチンをリフォームして対面キッチンにされた方は
「外が見えて景色を眺められるようになってとても嬉しい」
と喜ばれていました。
高台にある住まいで、家の中でも空が見えることが一番のお気に入りとのこと。
正に景色が変わる、広がるということでしょう。
対面キッチンは家族とのコミュニケーションが増える
対面キッチンの最大のメリットは、家族とのコミュニケーションが取り易いこと。
ダイニングやリビングにいる家族の様子を見守りながら調理ができ、小さなお子様がいる家庭のみならず、例えば宿題やピアノの練習をするお子様の様子を見守ったり会話をしたりと、お互いに安心感を得ることができます。
自然とコミュニケーションが増えてゆくのです。
ダイニングに向かっているので、配膳や片付けの効率が良くなることもポイントです。
家具店の視点から考えると、以前はキッチンワゴンのオーダーが数多くありました。
しかし最近は少なくなっています。
以前はキッチンから食卓まで食事をワゴンに乗せて食卓まで運んでいたのですが、そのようなこと自体が無くなったからでしょう。
そして、効率化することで生まれた時間を「家族団欒」の時間に充てられるのです。
お子様も料理をする母親を身近に感じることで、料理に関心を持ち、お手伝いしたいという気持ちが生まれます。
汚れた食器を片付ける。
「今夜の晩御飯は?」と気になって母親のお手伝いをする。
このような思いやりの気持ちが日常になるのは素敵ですね。
また、対面キッチンは開放的でオープンなスタイル。
家族が調理に参加し易くなり、主婦の場所ではなく、「家族皆の場所」となります。
参加型の「皆のキッチン」で協力体制が自然と生まれることは、主婦にとっては嬉しく心強いこと。
最近はご主人も息子さんも抵抗なくキッチンに立ち、料理をします。
男子厨房に入らず、という言葉があった時代の厨房と現代のキッチンでは大きな違いがあり、それを代表するのが対面キッチンであるといえるでしょう。
対面キッチンは「管理できる収納」がある
壁付けのキッチンの場合はキッチンの上部に吊戸棚が(大抵は)あるもの。
対面キッチンの場合はそれが付いているものが少ない為、収納が減ると思いがちです。
しかし、吊戸棚があっても収納は足りていないとおっしゃる方が多く、収納場所が多すぎても管理できていないことが課題となります。
最近はキッチンに組み込まれているコンロやIH、そして調理家電も進化し、多機能なものはそれ1台で色々賄うことができるようになっています。
従って、家電置き場も省スペースにすることが可能です。
そして核家族化により、調理用具のサイズ、食器の数も変化しています。
食品のストックも宅配サービスなどを上手に使うことで最低限量に抑えることができます。
またキッチン本体は調理用具が出し入れしやすい引き出しタイプが多く、背面のキッチンボードも同様に引き出しタイプにすることで食器等を分類でき、収納ツールを使うことで使い勝手も向上します。
収納場所が多くあっても管理するのは難しいこと。
限られた収納スペースも、アイデアと工夫によって効率の良い、管理できる収納計画が可能になります。
収納場所の減少は対面キッチンの「デメリット」と思わずに、頻繁に使わない物などを把握し、収納計画を見直すのもポイントです。
オープンで快適な対面キッチンと効率の良い背面のキッチンボード、双方の計画を十分に行うことで、空間全体が快適になります。
ライフスタイルを反映し、家族、友人とのコミュニケーションが自然と増える対面キッチンをより快適に。
既製のものではなく、こんなアイデアを盛り込んで自分にあった使い方をしたい。
またLDKをトータルにコーディネートしたい、収納を改善したい。
ライフスタイルが変わったので、LDK空間を見直す相談をしたい、等々…。
このようなお悩みを解決できないままという方も多いと思います。
家具蔵の各店舗のインテリア、整理収納アドバイザー、キッチンスペシャリストにお気軽にご相談ください。
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