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扉の種類と名称を知る

2020.2.8

 

収納家具に使われる扉の種類、皆さんはいくつくらいご存知でしょうか。

近年は金物のメーカーから多種多様な扉に対応した部品が次から次へと出ていて、そのスピードと進化はまさに日進月歩というところです。

今回はその中でも代表的な3つの種類の扉についてお話していきたいと思います。

それぞれに開き方の違いがあり、家具を選ぶときに扉の開き方に注目しないで購入してしまうと、実際に自宅で使う時に、収納物が取り出しにくい、なんてことになり兼ねません。

特徴をよく知って、ご自宅にピッタリの収納家具を見つけてください。

 

扉の種類


●開き戸

扉の中で最も一般的でイメージしやすいのが、この開き戸でしょう。

扉の左右いずれかに丁番という金物が使用されていて、その丁番を支点に扉が開く構造です。

開き戸には左右が開く「両開き(観音開き)」とどちらか一方が開く「片開き」があります。

間口に合わせて選びますが、小さな間口には片開きが使われます。

開き戸は、目いっぱい扉をつけることができるので、狭い間口でも有効に開口スペースを得ることができるのが大きなメリットで、物の出し入れも容易です。

ただし開き戸の場合に注意したいのが、開閉のための扉が動くスペース(作動域)や人が物を取り出すためのスペース(動作域)があることです。

この開閉のための寸法は、家具の寸法には表記されていないためレイアウトのときに見落としがち。

扉が開くための寸法は少なくとも確保したいところですし、通路に面して開き戸収納を配置する場合は、扉を開いた場合に生活動線の邪魔にならないような想定も必要でしょう。

また設置の際に注意が必要なのは、開閉時に壁面に設置されているものとぶつからないか。

良くありがちな失敗では、天井近くの開き戸が、エアコンや、カーテンのレールにぶつかって全開しない、ということもありえます。

●引き戸

引き戸はレールの上を左右にスライドさせて開閉します。

開けた方の反対側に扉が残るので、ある程度間口の広い収納スペースに向いています。

引き戸には、左右の扉を交差する「引違戸」や両側に引き分ける「引き分け戸」の他、巾の広い間口では、3~4枚の扉を使った引き戸などもあります。

引き戸の最大のメリットは、開き戸と異なり開閉のための扉が動くスペース(作動域)が収納家具内部に収まること。

狭い空間で、扉を開くスペースが取りづらい場所に適した扉と言えます。

しかしながら注意したいのが、間口の空きと収納内部の有効寸法です。

引き戸は、開けた反対側に扉が残ります。

引違戸の場合、収納内部は広くても出し入れの間口が狭くなりますから、大きなものを収納したい場合には、間口の空き寸法はチェックしておくとよいですね。

また、見落としがちなのが収納の奥行き寸法です。

一般的に、引き戸は扉をすべらすためのレールが必要なので、その分、収納内部の奥行き寸法が狭くなります。

入れたいものが決まっているときには内部寸法の確認も忘れないようにしましょう。

●フラップ戸

フラップ戸は大きく分類すると開き戸の一種です。

開き戸と異なるのは上下どちらかに開くという点です。

上開き戸、下開き戸とも呼ばれて図書館にあるようなマガジン収納や、テレビ台などによく使われる扉構造です。

テレビボードのデッキを収納するスペースなど、あまり高さがない所に通常の開き戸を付けると不格好になってしまうけれども、オープンにしておくとホコリが気になるという場合や、そもそも開き戸が取り付けられないところで活躍してくれます。

左右どちらか、もしくは両側にステーと呼ばれる金物を付けて、間にドロップ丁番で扉を固定する事で、かなり大きめの間口にも対応でき、一度に多くの物を取り出しやすい構造と言えるでしょう。

 

見落としがちでも重要な「取手」


扉収納だけでなく引出し収納にも共通で言えることになりますが、取手や引手の構造は重要なチェックポイントとなります。

扉の中で開け閉めの際に触れるのは、この取手の部分です。

ここの強度が低く、金属製でネジ止めなどがされていると、何百回何千回と開け閉めをすることで扉が傷んできて、緩んでやがて外れてしまうことがあります。

木製扉の場合は無垢材無着色であれば、何回触れても色が剥がれてくる、といったこととは無縁です。

また、木組みで製作し、金具を使わないことにより強度を高めることも出来ます。

是非この部分も注目して頂きたいポイントとなります。

 

収納家具を選ぶ際は収納する物の量や大きさ、設置するスペースの大きさなどを考えて選ばなければなりません。

既製の収納家具で、ご自宅の空間や収納物に本当にフィットする家具を探すのは至難の業でしょう。

そんな時こそ、オーダー家具の出番。

ご自宅の空間に合わせたサイズ、収納物の量や大きさに合わせた内部寸法、最適な扉・引出しの配置など、ご希望通りの収納家具のご提案が可能です。

家具蔵各店では建築士やインテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーといった専門の知識を持ったスタッフが、お客様のご希望をお伺いし、最高の使い心地のあなただけの家具をお作りしています。

 

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