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キッチンに適した照明は?

2020.2.7

 

キッチンは自動車と同じく、奥様にとっては専用のコックピットのような場所と考える方も少なくありません。

そこでは調理はもちろん、カウンターの上で作業をしたり、時にはキッチンに設けたワークスペースで仕事をしたりと、単なる食事を作る場所という以外の意味合いを持ち始めています。

そんなキッチンには収納場所や設備機器を含めると様々な灯りが必要となってきます。

冷蔵庫や食洗機などの庫内を照らす照明はすでに機器に付いていますが、それ以外でキッチンに必要な灯りについてお伝えします。

 

大まかに分けるとキッチンで灯りが必要な場所は

・天井のベース照明

・手元灯

・カウンター上の照明

・レンジフードの照明

と、大まかに考えると4つに分類することができます。

それぞれの照明について、選ぶポイントを考えてみましょう。

ベース照明


キッチン空間全体を照らす照明で、照明のスタイルとしては天井埋め込みのシーリングやダウンライト、スポットライトがその主軸となります。

蛍光灯や電球の時代は、より交換が少なくて済む蛍光灯が好まれたためキッチンにはシーリングが用いられることが多かったのですが、LEDであればランプの寿命をそこまで気にする必要がない為、そのスタイルはバリエーションが豊富になってきています。

キッチンが独立している場合は、意匠性よりも機能性を重視されることが多いですが、LDKが繋がる空間の場合はリビングやダイニングのベース照明と合わせて、キッチンまで同じダウンライトで統一することがほとんど。

特に新築のマンションではその多くがこのスタイルです。

また、キッチンの天井は排気ダクトの関係などもあり、ダイニングより少し下がっていることもあります。

そうした時にスポットライトなど天井面よりも下に出てくる照明は更に天井を低く感じさせてしまうことや、冷蔵庫や食器棚を搬入する時の障害になることもあるので、注意が必要です。

逆に、リノベーションや戸建新築の場合はそのオリジナリティを発揮できる場所でもあります。

敢えてキッチンを黒(に近い色合い)でまとめる場合などは、照明での演出がカギとなります。

ベース照明も全体を照らすようなものではなく、ピンポイントでワークトップを照らすような狭角のダウンライトを使うことで、バーカウンターの様な空間を演出するなど、その魅せ方は様々です。

 

手元灯


吊戸棚などの下に付けて、作業中の手元を照らす補助照明が手元灯です。

あくまで補助的な意味合いが強いため、薄型のLEDライトや吊戸棚の下端にダウンライトを埋め込むなどして、出来るだけ目立たないようにするというのがセオリーでした。

ただ、最近では吊戸棚自体を付けないキッチンも多く、その場合は絶対に必要な灯りではなくなりました。

一方で、今までであれば吊戸棚が付いていた壁面がスッキリとする為、アクセントとして印象的なタイル張りにしたり、照明でフォーカルポイントを作ったりする事もできるようになりました。

例えば、ダイニングのペンダント照明と同じシリーズのブラケットライトを壁面につけたり、アンティーク照明を使ったりすることで、キッチンをより印象的に魅せることも出来るのです。

 

 

カウンター上の照明


対面式のキッチンが増える中、カウンターの上の照明をどうするかは、好みによってそのスタイルが大きく分かれるところです。

キッチンカウンターの高さや、その場所をどう使うかによって、その場所の意味が変わってきます。

たとえば、朝食はキッチンカウンターで済ませるというように、食事の場所として使う場合にはある程度全体を照らす明るさが必要となります。

また、明るさだけでなくカウンターチェアに座った人とキッチンに立つ人の視線を妨げないような高さの工夫をしたいところ。

それとは違い、カウンターをちょっとしたディスプレイスペースとしてグリーンなどを飾る場合は、演出性を高めたいので、スポットライトを効果的に使い、敢えて全体を明るくしないという方法もあります。

また、キッチンの中で一番ダイニングスペースに近い部分になるので、ダイニングとの関連性もポイントになります。

ダイニングテーブルの上の照明にペンダントライトを使うのであれば、カウンターの上はシンプルにダウンライトのみにするなど、魅せ方のバランスが大切です。

反対に、キッチンカウンターの長さ方向に合わせてペンダントライトを複数個配置する場合は、キッチンからLDを見た時に視界を遮らない高さや大きさを意識する事や、地震などでライトが大きく揺れても安心な素材や形状のものを選ぶなども気にしたいところです。

 

レンジフード


キッチン設備の中では唯一照明が見えるのがレンジフードです。

基本的にレンジフードには照明がついていますが、照明の色温度が昼白色である機器が多くみられます。

キッチンを作業する場所としてとらえた場合には明るい色の方が好まれますが、ベース照明なども含めて全体を電球色でコーディネートしたいという場合には、注意したいポイントの一つです。

その場合、機種にもよりますが電球色にランプを変更することも可能なので、機器を選ぶ際には気にしてみてください。

 

このように、キッチンの照明だけでも様々なコーディネートがあります。

家具蔵では家具と併せて、インテリア全般についてのご相談もスタッフが丁寧にお話を伺います。

お悩みがある方はまず相談してみてください。

 

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