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マットレスの選び方と手入れ方法について

2020.1.23

 

マットレスは見た目が同じように見えても、内部構造も寝心地も全く違うものです。

じつは一日で一番長く使う家具なのに、その選び方をご存じの方は少ないのではないでしょうか。

一般的に、自分に合うマットレスは、「仰向けに寝た時も、立っている時の姿と同じS字姿勢が保てる」マットレスといわれています。

どのような体勢かというと、背中を頂点に、腰の凹み、お尻の一番高い位置を線で結んで、横から見た寝姿がS字になるような体勢です。

マットレスの構造を知っていても、どのようなマットレスが自分の睡眠スタイルに合うのか、好みの硬さがどれくらいなのか分からないという人は多いのです。

マットレス選びでは、当たり前ですが実際に寝転んでみてお好みのマットレスを探してみることが一番おすすめとなります。

 

実際に寝転ぶ場合のポイント


●上から押えてみる(詰め物のバランスを確認する)

両手で上からマットレスを押える。

マットレスによっては、スプリングコイルの形や感触が直に伝わるものや、スプリングがギシギシときしむ音が聞こえるものがありますが、これらは耐久性や寝心地にあまり期待できないものが多いので、避けた方が良いと言われています。

理想的なものは、手で押さえた時に深く沈み込むもの(手のひら2つ分くらいの沈み込みがベスト)。

深く沈み込むものは、クッション層とスプリングコイル層がバランス良く配置されているものとなります。

●座ってみる(横揺れの程度がわかる)

少し勢いをつけて座ってみる。

反動で衝撃や振動がすぐに止まるものがベストです。

そうでないものは、寝返りの際のマットレスの横揺れが止まりにくく、寝心地に影響しやすくなります。

●仰向けに寝てみる(沈み込みの程度が分かる)

寝転がった際、腰やお尻といった、体重がかかりやすい部分など、どこか1か所に負荷がかかるようであると、寝返りが打ちにくく、体を痛めやすくなってしまいます。

日本人の平均体重を仮に65kgとすると、マットレスの端の腰掛ける、上下に振動させる、などして選んだときは、全体重もしくは95%の重力が座っているお尻の部分1ヶ所に集中します。

人間は横になったとき、全体重のうち、頭部:8%、胸部:33%、臀部:44%、脚、腕:15% が各マットレス表面に重力がかかります。

つまり、65kgの人であれば、臀部に28.6kgの荷重がかかります。

座ったときの65kgと、実際の28.6kgの違いが、お店で試した時と家に届いて寝てみた時とのの「違い」となります。

●横向きに寝る(圧迫感の有無が分かる)

横向きに寝ることが多い方は、左右どちらか横向きに寝て、不自然に感じる体のパーツはないか、圧迫感はないかを確かめる必要があります。

どちらか1つでも感じるようであれば、他のものを試してみる必要があります。

●寝返りを打つ(体への振動の伝わりやすさが分かる)

体への振動の寝返りを打ってみることで、どれくらい内部の振動が伝わりやすいかを体感できます。

振動が伝わりすぎる場合も体への負担が大きくなるため、眠りにくくなってしまいます。

 

 

マットレスのお手入れ方法


マットレスも毎日使うものであるため、洋服やシューズと同じように、徐々に消耗されていきます。

ですが、消耗の速度も手入れ次第でスピードダウンすることができます。

毎日清潔に保ち、傷みなどのダメージを最小限にする、手入れ方法や使い方をまとめます。

●ベッドパッドを敷く

ベッドパッドは、マットレスの上に敷くシーツのようなもので、ベッドパッドのタイプは主に2種類に分けられます。

1つ目の汗取りパッドは睡眠中にかく汗を吸収してくれるアイテムで、マットレスへの汗染みやにおいなどをカットしてくれます。

丸洗いも可能なものもあるので汗を多くかく夏場には特に活用するといいものとなります。

2つ目は寝心地調節パッド。

汗取りパッドは薄手のものが多いのに対し、寝心地調整パッドは厚めのものが多いです。

買ったマットレスが思いのほか硬かった時や、スプリングが体に当たるのが感じられる時などにおすすめのアイテムです。

寝心地調整パッドは汗取りパッドとは異なり、洗濯機で丸洗いできないパッドなので、使用の際は汗取りパッドと一緒に使うことがおすすめとなります。

●定期的に干す

日当たりの良いところに立てかけておくだけで十分干すことができます。

日光が直接当たりやすい場所がマットレス干しのベストスポットです。

干すことによって、マットレスのベンチレーターからは出せなかった湿気や、においも放出しやすくなります。

2~3ヶ月に1度が目安となります。

●回転させて使う

マットレスはずっと同じ面、同じ方向で使っていると、お尻や腰部分など、重みがかかりやすい場所がへたりやすくなるばかりでなく、コイルの消耗が早くなったり、中身に使われている素材も痛みやすくなってしまいます。

マットレスは、購入から2~3ヶ月を目安に、頭と足の部分を回転させて使います。

こうすることで、マットレスの老朽化に歯止めをかけることができます。

さらに、購入から6ヶ月目くらいに、マットレスの表と裏をひっくり返します。

これで、普段接していた面を休ませることができます。

それ以降は、3ヶ月スパンで頭と足の部分を回転させる、表裏をひっくり返す、を繰り返すとより長持ちしやすくなります。

ほとんどのマットレスは表も裏も、足部分も頭部分も対称に構成されているため、全ての面をローテーションしても寝心地への影響はありません。

 

マットレス選びに重要なのは、とにかく寝転がって色々な姿勢で試してみること。

そして、長年使うためのメンテナンス性の良さも重要です。

これはマットレス以外の家具全般にも言えること。

家具蔵では長く使うことのできる良質のマットレスのお取扱いもあります。

また、無垢材チェアや無垢材テーブル、無垢材デスクや無垢材ボード、そしてマットレスを支える無垢材ベッドフレーム、無垢材キッチンまで、ここでご紹介したマットレスの選び方と同様に長く使って頂ける職人家具として60年以上つくり続けてきた実績があります。

ぜひ、家具蔵各店で無垢材チェアや無垢材テーブルなど、実際に触れてみてお試しになってください。

インテリアの豊富な知識を持った専門のスタッフが皆様をお待ちしております。

 

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