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キッチンのシンクについて

2020.2.20

 

キッチンは毎日使う場所。

したがって、耐久性、デザイン性、メンテナンス性からもクオリティの高いものを選んで快適に使いたいというご要望が多い場所です。

また対面式、壁付け、アイランド等キッチンというレイアウト、空間全体との調和を検討しながら、カウンター、シンク、フード、加熱機器をひとつひとつ選定していくことになります。

単体の組み合わせではあるものの、空間全体のインテリアを考慮しながら総合的に「キッチンを選ぶ」という作業になるわけです。

システムキッチンでは標準機器が選定されていますが、その範疇では希望通りにならない、という意見の方もいるでしょう。

特に大きな面積を占めるカウンタートップの影響は大きく、組み合わせるシンクも重要なパーツです。

なぜなら、キッチン作業全般に関わり、カウンターや水栓金具との調和も検討しなければなりません。

ではシンクにはどのようなタイプがあるのか、メリット、デメリットを含めて考えていきます。

 

シンクの素材


代表的なのはステンレス、人工大理石です。

ガラスの釉薬を金属の表面に焼き付けたホーロー製もあります。

耐熱性や耐久性もありますが、グラスや皿などを落とすと破損しやすい事、ホーローが欠けた場合、そこからサビが

生じてしますこともあります。

そしてホーロー製は殆どがカウンターの専用穴に落とし込む、オーバーシンクタイプです。

お手入れのし易さでいうとやはりシンクと一体型のアンダーシンクタイプが使い勝手が良いでしょう。

ただ、製作及び、取り扱いメーカーが限定されていますので、主流ではなくなりつつあります。

主流のひとつともなっているステンレスのメリットは、耐久性に優れ、耐摩耗性が強いこと。

臭いや汚れが落としやすく、ある程度の柔らかさを備えているので衝撃に強く、ステンレス自体も食器を落とした場合に、

食器も割れにくいので、惜しみなく、気兼ねなく使えましホルムアルデヒド等の有害物質を含まず安全性も保たれています。

また、シンクの裏には水ハネの音が響かないよう、静音加工が施されています。

最近ではカウンタートップに用いられるステンレスに、傷や汚れが付きにくい、目立ちにくいように表面加工をした

バイブレーション仕上げが人気です。

金属独特の光沢感が抑えられ、落感じさせる表情からは素材の新しい魅力を感じられますので、ステンレスのシンクと一体型での採用が増えています。

他には、ステンレスのメリットを生かしシンクを立体的に有効利用できる2D、3Dタイプも魅力です。

デメリットとしては金属というイメージからハードな印象を与えやすい事があります。またカウンターが人工大理石の場合、ステンレスシンクと継ぎ目に段差ができることから、汚れが付きやすいということがあります。

 

一方、人工大理石は樹脂製でアイランドキッチンなど、意匠性を求められるキッチンに採用されることが多い素材です。

天然の大理石とは違うものの、温かみや素材感が感じられます。

最大の特徴は色や模様、デザインが豊富に揃っていること。

それによりカウンターとコーディネートがし易くなります。

シンクとカウンターを同じ素材にすると一体型で継ぎ目のない加工が可能で、空間全体のインテリア性も高まります。

特に、L型キッチン等ではカウンターを現地でシームレス加工をして一体に仕上げられますので、このようなカウンターには人工大理石のシンクを合わせることが多くなっています。

日常使いで細かい傷が付いた場合はメラミンスポンジで落とせば問題ありません。

メーカーによっては油や水をはじくコーティングがされたタイプもありますので、特に今までステンレスシンクを使っていらした方は、仕様や特性、併せてメンテナンスについても事前に確認しましょう。

デメリットとしては、黄ばみやすいことですが、これは選ぶ色や模様で目立ちにくくする工夫をしたいものです。

傷が付いた場合の対応策もありますが、磨きすぎると変色することもあります。

また傷から汚れが入り込み定着する事がありますので注意が必要です。

他には先程のステンレスと同じく、カウンタートップがステンレスの場合はジョイント部分に段差ができます。

この段差には汚れが付きやすくなりますので、カウンタートップと同素材にしてシームレスジョイントにする方法をお薦めします。

 

 

シンクの形状


シンクには一層式と二層式(ダブルシンク)がありますが、二層式ではキッチン全体の巾、サイズにゆとりが必要です。

調理スペースが狭くなるということが無いようにしたいものです。また、水栓金具の取付け位置や水栓金具の数も考えなければなりません。従って現状では一層式が主流で、一層式のバリエーションが広がっています。

素材のみならずサイズでもジャンボシンク、2D、3Dシンク等様々なタイプがあります。

一般的には巾600から巾950、奥行きは450~500ですが、家具蔵では巾774、奥行き500のステンレスシンクを標準としています。

コンパクトなキッチン(W2400以下)の場合は巾624のステンレスシンクとする場合もあります。

最近はディスポーザーを取り付ける事も多いので、シンクの排水口径や素材については事前に詳しく確認しましょう。

 

キッチンのシンクは非常に重要なパーツです。

キッチン全体のプランはもちろん、パーツについての詳細のお問い合わせについては

家具蔵の各店舗のインテリア、収納計画のアドバイザー、キッチンスペシャリストにお気軽にご相談ください。

 

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