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ウォールナットの種類

2020.2.15

 

ウォールナットを日本語で表現すると「クルミ(胡桃)」です。

木材として考える場合は、ウォールナットとクルミは、それぞれ別々の木として明確に分類されており、一般的にクルミとは「オニグルミ」(クルミ科クルミ属)のことを表します。

ちなみにウォールナットといっても、様々な種類が存在しますが、一般的にウォールナットというと、家具材としては正式名称「アメリカンブラックウォールナット」と呼ばれる木を使用している場合がほとんどです。

今回は、インテリアにおいて世界中で愛されている「ウォールナット」について焦点を当て、その魅力をはじめ「ウォールナット」の種類について、まとめていきたいと思います。

まず、はじめに「アメリカンブラックウォールナット」についてです。

 

アメリカンブラックウォールナット


日本においてウォールナットといった場合、一般的にはこのアメリカンブラックウォールナットのことを表します。

アメリカンブラックウォールナットは、もともとヨーロピアンウォールナットの代替品として見られていた時期もあったようですが、現在では優れた木材として認識されており、古来より高い地位を確立しています。

樹高は30~40m、胸高直径1.2~1.8mに達し、樹幹は真っ直ぐに伸び、廃材率が極端に低いという特徴を持っている事から、コストパフォーマンス的な視点から見ても木材としての価値が高い樹種だといえます。

ウォールナットの材質の特徴は、安定感があり程よい硬さもあって非常に加工しやすい事で塗装をしなくても表面がウォールナット特有の艶のある美しい濃い褐色がでる点。

見た目的にも申し分のない非常に魅力的な木材です。

耐久性にも優れており、心材は虫の被害も受けにくいとされています。

家具やインテリアだけでなく、その美しい木目と安定感のある木質は、高級車などの装飾の一部として使われており、様々な分野で不動の人気を誇る存在です。

そしてアメリカンブラックウォールナットはマホガニー、チークなどと並び賞される世界的な銘木で、家具の材料としても特に評価されています。

 

オレゴンウォールナット


「アメリカンブラックウォールナット」のなかでも「オレゴン州で採取されたもの」がこれにあたり、その希少性から特に一枚板や大きなサイズの 一枚板テーブル天板は高額で取引されることも多くあります。

ブラックウォールナットの中でも高樹齢のものがオレゴン州で良く見られ、胸高径2.26m、高さ34m、樹冠広さ44mを誇るアメリカ最大のウォールナットはこのオレゴンウォールナットです。

高樹齢のものが多い為、他を圧倒するようなダイナミズムを湛えて悠然と佇む立ち木の姿、どこにも無い唯一無二の存在感を放ちます。

日本でも産地によって名称が変わるものもありますが、それと同じ意味を持ちます。

 

イングリッシュウォールナット(ヨーロピアンウォールナット)


ヨーロピアンウォールナットは、ヨーロッパ全域から中東や中国にかけての西アジアに生息するクルミ科の落葉広葉樹です。

イングリッシュウォールナットとも呼ばれることがあります。

アメリカンブラックウォールナットや、オレゴンウォールナットの心材が褐色なのに対して、ヨーロピアンウォールナットの心材は灰褐色で、辺材も淡い色合いをしています。

 

 

クラロウォールナット


クラロウォールナットはクルミ科の樹木で数ある木材の中でも高級で希少な素材と言われています。

ブラックウォールナットの亜種として知られており、原産地は北アメリカの西海岸に限定され北アメリカ産のブラックウォールナットがまだ成長していない小さな時に西欧のウォールナットを接ぎ木した木材です。

樹高は高くなく幹があまり大きくならないのが特徴です。

なかなか大木には育たず成長も遅いのです。幹が1メートルに育つまでに150年余りかかるとも言われています。

クラロウォールナットの特性として辺材は淡い黄褐色、心材は濃い赤褐色で美しい縞模様が特徴です。幹に大きな瘤を作り加工し使えるようにすると綺麗な瘤杢が現れます。

一般的な用途としては家具や楽器、高級車のダッシュボードなどに用いられます。

クラロウォールナットはアメリカンブラックウォールナットにイングリッシュウォールナットを接ぎ木して出来ますがその接いだ部分は木同士が反発して瘤が出来るのです。

その瘤の断面が何とも言えない美しい木目となって現れます。

自然の力と人類の知恵から生み出されたまさにハイブリットなウォールナットと言えます。

 

ニューギニア ウォールナット


ビルマからインドネシアなど、東南アジアを経て、ニューギニアに分布しています。 同属の樹種にフィリピン産のダオがあります。

市場名で、ニューギニアウォルナットと呼ばれていますが、クルミ科のウォールナットとは全く別の種類です。

辺芯材の区分は明瞭でなく、心材は黄褐色、赤褐色、黄灰色などを呈し、辺材は心材と比べるとやや淡色です。

特色は、赤褐色、灰黒色、黒色など濃色の縞が現われることで、こうした材は高く評価される傾向にあります。

肌目は粗いですが、独持の光沢をもち、「リボン杢」と呼ばれる交差杢理が現れることがあります。

アメリカンブラックウォールナットの代用として利用されることが多く、良材は家具用のツキ板にして用いられています。

 

こうしてみると、ひとえにウォールナットと言っても多種多様な種類が存在します。

是非、お店で色々見比べて、お好きなウォールナットを探してみてはいかがでしょうか。

 

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