ケヤキでテーブルをつくってみませんか?
2020.2.22
ケヤキは街路樹や神社などで大きな枝葉を広げて、ひときわ大きく存在感を見せる立ち姿の印象が強い木です。
では、ケヤキでつくった無垢材テーブル。
どんな印象をお持ちでしょうか。
誰でも聞いたことのある有名な木ですが、無垢材テーブルにするとどういったイメージになるかわからない方もいるかもしれません。
今回は今までの歴史の中でのケヤキの主な用途から、部屋にケヤキの無垢材テーブルを空間に入れた際にはどのような空間になるか、どのような暮らしができるのかをみていきましょう。
ケヤキとは
これまでの歴史の中でケヤキは、まっすぐに伸びる幹、その上方に優美な曲線を描いて扇状に広がる大きな樹幹をもつ美しさ、また、病中害に強いその性質から街路樹として使われるケースが多く、日本全国に「けやき並木」がありそれぞれの地域に根付いています。
北アメリカでは代表的な街路樹であったニレが病害のためにほとんど枯れてしまいニレに代わってケヤキが植えられたケースも多くあります。
そして、モノの素材としても家具や内装材は勿論のこと、建材、漆器素地などにも使われてきた歴史があります。
ケヤキは美しい木目の特徴を活かして、家具や工芸品の材料として使われ、特に、神社や仏閣をはじめとした日本的な家屋の建築材としては昔から最も重宝されています。
ケヤキの木材は表面に塗装を施すと艶が出て光沢が出ます。
また、拭き漆(漆を薄く塗って木目を際立たせる塗装方法)をかけると、さらにケヤキの木目が際立ち、迫力が増して見えるのです。
日本の家具作りに於いても、古くから親しまれており、和家具が広まった江戸時代には「江戸指物」などに桑や桐が多く使用されてきたなか、その鮮やかな木目は装飾性を持ち、和箪笥や座卓などの和家具にも使われてきました。
また、大きな木をくりぬいて作るお椀や、お盆などの食器の材料としても、ケヤキの木が使われています。
ケヤキは大きく育つことから、太いケヤキ丸太の中身をくりぬいて皮を張り、和太鼓にすることもあります。
中には人が入れるほど大きな和太鼓もあります。
日本人の心に響くあの音色は、ケヤキの木が奏でているのです。
また、餅つきに使う臼と杵には、適度な重さや安定感が必要なので、ケヤキがよく選ばれています。
このように今までの歴史の中で実に様々な用途でケヤキは愛用されてきました。
それでは家具としてケヤキの無垢材テーブルをお部屋に入れたらどのような部屋の空間になるか、みていきましょう。
ケヤキの木目でお部屋を華やかに
ケヤキを木材としてみた際に一番特徴的なのは、その木目です。
ケヤキの語源は「際立つ」「美しい」という意味を持つ「けやけし」から来ているという説がありますが、その由来は立ち姿だけでなく、そのくっきりした木目からくるともいわれます。
心材は黄褐色~黄色を帯びた紅褐色で辺材は淡黄褐色となり、ケヤキならではのさまざまな模様を見せてくれます。
きれいなカーブを描く年輪もあれば、荒々しく刻まれた年輪もあります。
また、樹齢の高いケヤキの根元近くには「玉杢」と呼ばれる、独特の丸い模様が現れることがあります。
この珍しい模様はとても縁起が良いものとされ、大事なところに使う木材として、玉杢のある木は高値で取引されます。
家族が集まる場所ダイニングテーブルに縁起が良いケヤキの玉杢があると装飾的な意味合いと精神的ない意味合いの二つの意味で、より象徴的なものになるかもしれません。
ダイニングテーブルというものは、ダイニングチェアに比べるとそのデザインの「幅」は限られてきます。
そんな時にケヤキの持つ鮮やか且つ明瞭で大きな木目は空間に強い存在感を発揮します。
華やかで力強い、そんなテーブルとなるのです。
ケヤキのテーブルを入れた部屋の空間の特徴
ケヤキはその色合いや木目の特徴から、重厚感と格調高さを感じることのでき銘材です。
前述のように、特に寺院建築などで柱など大きな部材を必要とするところにケヤキがよく使われています。
また、いわゆる古城などに行くと、門や櫓の柱・梁として使われていたりケヤキの大きな一枚板で作られた豪壮な扉を見ることができます。
ケヤキは大きい部材を使ってこそ、はじめてその魅力を十二分に発揮するのです。
このケヤキの魅力を一般の住宅で活かすには、件の柱・玄関框や和室の一部などの利用方法以外にはやはり一枚板天板を使った無垢材テーブルが最適でしょう。
自然のままの樹形を活かした唯一無二の曲線が活きた形状は見て楽しく、その側面である「耳」を触って癒されます。
また、再三触れているその明瞭な木目は大きな存在感を持って空間の「顔」となってくれるに違いありません。
どちらかというと「和」なイメージの強い材ですが、洋間などにもすんなりハマってくれるオールラウンド性も持ち合わせています。
周辺の家具を仮に無垢材で揃えるならウォールナットなどで引き締めたり、チェリーなどもう少し表情がやさしくなるものでその存在感を中和してあげるとバランスの良いコーディネートになります。
樹木としても、木材としても日本人に愛されてきたケヤキ。
その利用には一筋縄ではいかない難しさがありながらも、その魅力は人を惹きつけて離しません。
伝統的な建築用材としても日本の文化を支えてきたケヤキは、これからの現代の暮らしでも確実に大きな存在です。
そんなケヤキで製作した無垢材一枚板天板や無垢材チェアは家具蔵の各店舗でご覧になることが出来ます。
美しい木目、迫力ある木目に一度触れてみてはいかがでしょうか。
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