「飾り棚」の種類とレイアウトのコツを知る
2020.5.9
目次
- 1 「飾り棚」の種類 ~その1.キャビネット~
- 2 「飾り棚」の種類 ~その2.オープンボード~
- 3 「飾り棚」の種類 ~その3.オープンシェルフ~
- 4 「飾り棚」の種類 ~その4.キュリオケース/ショーケース~
- 5 「飾り棚」の種類 ~その5.ウォールシェルフ~
- 6 「飾り棚」の種類 ~その6.壁面収納~
- 7 レイアウトのコツ ~1.余白を大事にする~
- 8 レイアウトのコツ ~2.カラーは3色まで~
- 9 レイアウトのコツ ~3.素材を統一する~
- 10 レイアウトのコツ ~4.規則性を意識する~
- 11 レイアウトのコツ ~5.三角形を意識する~
- 12 レイアウトのコツ ~6.重さのあるモノは下段に置く~
- 13 レイアウトのコツ ~7.最も見せたいモノは目線の高さにする~
いわゆる「雰囲気の良い空間」には必ずと言って良い程、素敵なディスプレイスペースがあります。
床に直接モノを置いてディスプレイしたり、壁面に絵画や写真、ポスターを飾ったり、部屋のコーナーにフロアスタンドや観葉植物をレイアウトしたり等、様々な飾り方があります。
今回のコラムでは、その中でも所謂「飾り棚」を活用したレイアウト方法をご紹介します。
「飾り棚」の種類 ~その1.キャビネット~
キャビネットも様々な仕様、サイズのモノがありますが、飾り棚としてよく使われるタイプは2種類あります。
●腰高のサイドボードタイプ
腰高はとても使い勝手が良く、天板上にアートピースや写真、観葉植物を飾るだけで簡単にディスプレイスペースが出来ます。
また、天井までの空いた壁面に絵を飾ることも可能で、スペースの有効活用がし易く、圧迫感もありません。
サイドボードの扉をガラス扉にして、お皿やグラスをディスプレイすると埃も気にせず飾ることが出来ます。
ガラス扉にカットガラスやアンティークガラスを使用したり、エッチング加工が施してあるととても素敵です。
●ハイタイプのボード
1600ミリ~2000ミリの高さがあるボードで扉をガラス扉にしたモノが一般的です。
食器やグラス、趣味の小物、本等、飾りたいモノが多い場合に活躍します。
サイドボードよりもディスプレイアイテムが目線に入りやすいメリットもあります。
圧迫感が気になる場合は四本脚のように床に空間が生まれるデザインのタイプを選ぶとスッキリします。
「飾り棚」の種類 ~その2.オープンボード~
扉が無く、棚板だけのシンプルなボードです。
サイドボードサイズもハイタイプのサイズも両方あります。
棚板は可動棚でディスプレイアイテムによって高さが変えられたり、棚板を追加出来るものがお勧めです。
シンプルなデザインのモノが多く、どのようなお部屋のテイストにも合わせやすいのがメリット。
背板があるタイプと無いタイプがあり、木の質感や存在感、温もりを楽しみたい、壁の日焼けや汚れを防ぎたい等の場合は背板のあるタイプを。
いわゆる「抜け感」を出し、圧迫感を軽減したい場合は背板の無いタイプを選ぶと良いでしょう。
「飾り棚」の種類 ~その3.オープンシェルフ~
「オープンシェルフ」と呼ばれる家具は、背板・側板が無いデザインのものが多くみられます。
上記のオープンボードよりも抜け感があり、高さのあるモノを置いても軽快です。
ただし、しっかりとディスプレイをしないと雑然と見えてしまう、埃が溜まりやすい…等のデメリットもあります。
また、側板や背板が無いことから耐荷重がボードと比較すると小さいことが多く、重いモノを飾ったり、大量の本を飾ったりすることは不向きなので、飾るモノと量の調整をする必要があります。
「飾り棚」の種類 ~その4.キュリオケース/ショーケース~
ガラス扉付きのキャビネットに似ているのですが、側板がガラスになっている仕様が一般的です。
内部に照明が内蔵されている家具も多く、最も高級感がある飾り棚です。
照明の光と正面と側面から入る自然光で飾りモノがとても上質に感じられます。
高価な食器や大切なコレクションアイテムをディスプレイするのに向いています。
「飾り棚」の種類 ~その5.ウォールシェルフ~
壁に棚板を直接取り付けた最もシンプルな飾り棚。
コンパクトなスペースにちょっとしたディスプレイスペースを設けたい時に便利です。
費用も安く、DIYでもできるので、気軽に試すことが出来るのも良い点です。
「飾り棚」の種類 ~その6.壁面収納~
一つの壁面を活用する大型収納です。
飾るアイテムが多い時や収納スペースとディスプレイスペースを兼ね備えたい時に便利です。
壁面収納の場合はお部屋の面積に占める割合が高く、動かすことが出来ないので、末永く使えるようにオーダーで細かな要望を伝え、一番使いやすい仕様で作ることが大事です。
レイアウトのコツ ~1.余白を大事にする~
飾りたいモノが一杯あってもモノを詰め込み過ぎてしまうと雑然とした印象になり、1つ1つのアイテムの良さも引き立ちません。
モノを左右どちらかに寄せたり、集合場所を作ったりするとメリハリが生まれ、綺麗に見えます。
レイアウトのコツ ~2.カラーは3色まで~
上級者の方は多様なカラーを上手くコーディネートしますが、慣れていない方の場合は「3色まで」と決めると統一感が生まれてスッキリして見えます。
3色に絞れない場合は赤系、青系等トーンを出来る限り揃えましょう。
レイアウトのコツ ~3.素材を統一する~
木、金属、磁器、陶器、ファブリック等、ディスプレイアイテムには様々な素材がありますが、素材を統一して飾ることでまとまりよく見えます。
飾りたい素材が複数ある場合は棚板で素材ごとにエリアを決めると良いです。
レイアウトのコツ ~4.規則性を意識する~
モノの高さや大きさを統一するとまとまりが生まれます。
また、等間隔で並べるのも有効です。
レイアウトのコツ ~5.三角形を意識する~
「4」と対比で異なるサイズ・形状のモノをディスプレイする場合は最も高さのあるモノを一番奥にして、そのモノの左右斜め前に高さの低いモノを飾ると立体感とバランスが良く見えます。
レイアウトのコツ ~6.重さのあるモノは下段に置く~
重量のあるモノを下段に置くことで安定感があるように感じられます。
ハードカバーの本や陶器等は下段に置くようにしましょう。
レイアウトのコツ ~7.最も見せたいモノは目線の高さにする~
飾り棚や本棚に雑貨をディスプレイするときは、目線の高さを意識します。
最初に目が行く場所に雑貨を並べると、自然と目線が定まります。
好きなモノに囲まれて過ごす時間は心身共にリラックスできて有意義な時間になります。
ただし、モノに囲まれているだけでは落ち着かない空間になってしまいますので、上手にディスプレイをしていきましょう。
自分の住まいにディスプレイスペースがあると試行錯誤を繰り返し、自らの住まいをより良くしていこうという思いが強くなります。
それが理想の空間作りの大きな一歩になります。
家具蔵では、飾り棚を使った素敵なディスプレイ方法やアイテムをご紹介しています。
お部屋のコーディネートにお悩みの場合はお近くの店舗にお気軽にお立寄り下さい。
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