「長く愛用できる」チェアはどんなもの?
2020.6.27
在宅ワークという言葉がもはや目新しいものではなくなったこの頃。
そこで欠かせないのが作業をする際に使用するチェアです。
そうしたなかで「長く愛用できる」チェアはどのようなものでしょうか。
チェアには、用途に応じて、様々な種類のチェアが存在します。
代表的なチェアの種類としては、ダイニングチェア、オフィスチェア(デスクチェア)、リラックスチェア…。
生活のシーンそれぞれに合わせたチェアがあるなかで、今回のコラムは、多くの人が一番座ることが多いであろうダイニングチェアにフォーカスしてまとめていきます。
ダイニングチェアは正しい選び方をすることで、疲れにくく身体に合った、長く愛することのできるチェアになります。
まずは、ダイニングチェアを選ぶポイント4点を挙げていきましょう。
ダイニングチェアを選ぶポイント
ダイニングチェアを選ぶポイントは大きく分けて4つあります。
・見て美しい
・素材とディテール
・座り心地が一番大事
・丈夫でメンテナンス性の良いこと
この4つを詳しくみていきましょう。
見て美しいこと
ダイニングチェアを選ぶ際に検討すべきポイントは多岐にわたります。
まずは何と言ってもほぼ毎日目にするものであるため、自分の趣味に合ったデザインであること、つまり「見て美しい」ことが大事です。
ただし、その際に気を付けるべき点として、チェアのデザインだけに固執するのではなく、空間全体の雰囲気にマッチするものを選ぶようにしなければなりません。
また、ダイニングテーブルとの相性は重要です。
例えば重厚感があってどっしりとしているテーブルに細身のチェアを合わせるといささかバランスを損ないます。
そのような場合にはチェアも少し重厚感のあるデザインを選ぶとよいでしょう。
逆に細身でスタイリッシュなタイプのテーブルには、同様にシンプルなチェアがフィットします。
また、できれば空間の雰囲気とマッチしたテーブルとチェアを選ぶようにしたいところです。
例えば、部屋全体のコンセプトがフレンチアンティーク調であるにも関わらず、テーブルとチェアだけが和モダンなもので統一されているというのもミスマッチです。
空間全体と調和していること、もしくは空間を選ばない普遍的なデザインを持つチェアは、「見て美しい」ものとなりまえます。
素材とディテールも重要
また、ダイニングチェアの素材もこだわるべきポイントです。
木製のダイニングチェアといっても、無垢材(原木=丸太から切り出したままの自然な状態の木材)か、合板(ベニヤ=木材から薄く剥かれた「単板」のこと、を何枚か積層して接着したもの)かによって異なります。
また、その木の種類もナラ、ウォールナット、メープル、チェリーなど多くの種類があります。
家具蔵のチェアは無垢材を無着色で仕上げたもの。
つまり素材の持ち味を余すことなく活かすつくりです。
また、選ぶことのできる樹種も常時8種類を数えます。
樹種によって色合いが異なってくるだけでなく、その木目もそれぞれに特徴があるため、あらかじめどのような材質なのかを理解しておくことが重要です。
例えば、ウォールナットの色合いは独特な濃色です。
家具にすると男性的、もしくはラグジュアリーな雰囲気が引き立ちます。
部屋を重厚な雰囲気、落ち着いた雰囲気にしたい場合にはうってつけです。
逆に、メープルはその色味から爽やかで清潔感のあるダイニングが演出できます。
このように、木材によって特徴は様々です。
自分の好みにあったものがどれなのかをしっかり見極めることが肝要です。
続いてチェックすべきポイントは、ディテールです。
デザインが全体の雰囲気を決するのに対して、ディテールは細部の造形を決定づけるものです。
細部の装飾やフォルムを印象付ける造形もしかりですが、細かなつくりもしっかりとチェックしましょう。
チェアは耐久財であり、長く使用するものです。
パーツの接合や細部のこだわりなど、長く使うことを実現するためにどういった工夫がされているか販売スタッフに都度確認し、納得できるものを選ぶことが「失敗しない椅子選び」のために大切なことであるといえるでしょう。
何よりも座りやすいこと
ダイニングチェアはほぼ毎日のように使用するものです。
何よりも大事なのが利用者の体型にあったサイズのものであることです。
これは「座りやすさ」と言い換えても良いでしょう。
人の身体は丸みを帯びています。
その身体に直接触れるものであるため、その造形が曲線を活かしたものであるほうが座りやすいことは明白です。
例えば家具蔵の無垢材チェアの座面は非常に深く削り込まれています。
これが臀部から太股にかけて着座時の体圧を分散し、板の座面とは思えないほどの優しい座り心地を生み出しています。
チェアのサイズは、横幅・奥行・全高・座面高の4つの長さで表されることが一般的です。
このなかで最も重要となるのは、座り心地にもっとも影響する座面高です。
ポイントは、実際に座ってみて足の裏がしっかり床につくかどうかを確認することです。
足が宙に浮いてしまうようだと、荷重のバランスが偏り疲れやすくなってしまいます。
そのうえで大事なのはテーブルの天板高とのバランス=差尺です。
足の裏がぴったりと床上に付き、同時にこの差尺が適正であると居心地良く、作業性の良いダイニングとなります。
なお、国内の標準的なチェアの座面高はだいたい41センチメートルから43センチメートルのものが主流です。
このバランスが合っていないと作業性が良くないだけでなく、姿勢が乱れて腰痛の原因となることもあります。
デザインが気に入ったからといって自分に合わない、もしくは手持ちのテーブルと高さの合わないチェアを購入することは禁物です。
ダイニングは近年、その用途が多様化しています。
食事だけではなくそこでゆっくり過ごしたい、という人はアーム=ひじ掛けが付いているかどうかもポイントの一つです。
アーム付きのもの、アーム無しのもの、どちらもそれぞれ良さがありますので、まずはダイニングでどのように過ごしたいかをイメージして、もしくは販売スタッフに聞いてみて選ぶとよいでしょう。
メンテナンスが可能なことも大事
ダイニングチェアの選び方の最後のポイントは、メンテナンス性です。
耐久財とはいえ、使用する月日が増すごとに状態が変化するのは当たり前のこと。
修理したいと思ったときにしっかりと修理ができる体制が整っているところで購入するのはたいへん重要です。
せっかく愛着を持って使用しているのに直すことができないのは悲しいものです。
家具蔵の家具は無着色であり、暮らしの中で付いた傷も目立ちにくく、また、工場直営ですので張地の張替えなども問題なく対応できます。
万が一の際の修理の体制も万全です。
長く使用できること、それに加えて修理などの体制も整っているところでの購入がおすすめです。
いかがでしたか?
チェアは暮らしの中でも自分の身体に触れていることが最も多く長い家具の代表格です。
そうした暮らしのパートナーともいえるもので長く愛用できるものがあることは、毎日の暮らしのクオリティを格段に上げてくれます。
これまで以上に「座り心地がよく、疲れないチェア」が求められてくる昨今。
家具蔵で「長く愛用できるチェア」を探してみてはいかがでしょうか。
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