賃貸住宅に合う家具とは
2020.7.21
目次
賃貸住宅にお住まいの方のお悩みのなかで多いのが「狭い」というもの。
続いて、限られたスペースしか取れないうえに壁や床はなるべく元のまま、綺麗に使わなくてはならないため、思い通りのレイアウトができない、モノがたくさんあるような乱雑なイメージが出る、というもの。
今回はよくある二つのお悩みを解決するにはどのような家具を選べば良いのかお話ししていきます。
「狭さ」を解消する家具選びのコツは? 1.高さを抑える
狭い空間をなるべく広く開放的に見せるには高さの低い家具を選ぶことが解決策のひとつです。
日本人の目線の高さはだいたい140㎝前後と言われています。
自然と目に入るものはおおよそそのくらいの高さのものであるといってよいでしょう。
高さのある家具が自然と目に入る位置にあると存在感が出て、圧迫感を感じます。
逆に目線より下にあれば、視線を遮るものがないので解放感を感じることができます。
目線の高さの部分に余白を空けておけば、多少横幅があっても圧迫感を感じにくくなります。
収納家具やソファを選ぶ際は天井高の大体3分の1程度(マンションであれば80㎝程度)に抑えると圧迫感を抑えることができ、空間を広々と感じることができます。
収納スペースが少ない、といった関係でやむを得ず大きな家具を置かなくてはいけない場合はなるべく部屋の入り口に近い場所の壁に沿って配置すると視界に入りにくくなる為、圧迫感を軽減させることができます。
「狭さ」を解消する家具選びのコツは? 2.動線を広くとる
部屋に入った時に回遊スペース、いわゆる動線がはっきりしていると、広々と感じることができます。
大きな家具(ソファやベッド、ダイニングテーブル)は壁沿いに配置し、生活動線を広くとるようにしましょう。
大物の家具を壁沿いに配置すると部屋の中央部が広くとることができます。
その余白はゆとりを生み、心地よい気分を味わえます。
また、この動線はなるべく一直線に取ることで、より広々と見せることができます。
部屋に入った時に奥の窓に向かって一直線に目線が通るとすっきりした印象を与える効果があるのです。
シンプルな生活動線は狭い住居の中でも快適な生活を得ることができる有効な手段のひとつです。
「狭さ」を解消する家具選びのコツは? 3.汎用性や買い足しの効く家具を選ぶ
例えば二人で暮らしているので椅子は2脚で充分だが、たまの来客時に椅子が必要。
という場合、残りの2脚はスツール、つまり背もたれの無い椅子がおすすめです。
スツールは来客時の補助椅子としてはもちろん、ゲストに椅子に座ってもらい、ホスト側の自分たちがスツールに座っておもてなしをするのもひとつです。
スツールはかたちに多様性のあるものを選べば、来客時以外はソファサイドに置き、サイドテーブルとしても使えます。デスク用、キッチンで作業する合間に少し腰をおろしたり、玄関先に荷物置きや腰掛として置くなど様々な用途に対応できます。
椅子よりもコストを抑えることができ、コンパクトなので生活動線を圧迫しません。
強度の高いもの、シンプルながら自然の風合いやぬくもりを感じられる素材などを選べばインテリア性も高めることができます。
同じ観点ではベンチも有効でしょう。
ソファ前のリビングテーブルとして、奥行きがあまり無いベンチという存在は動線を妨げないという意味でたいへん有効です。
普段はリビングテーブルに、来客時には椅子として使う一石二鳥の役割を持たせることができます。
他に多様性のある家具として挙げられるのは収納です。
収納の少ないマンションなどではテレビボードに様々な収納力を持たせ、集中収納として使う向きも増えています。
無垢材など自然素材を選ぶことで空間に自然を多く取り込むことが可能です。
こういった家具は必要に応じ買い足しできる=拡張性も持っていることもメリットです。
スッキリと洗練されて見える家具選びのコツは? 1.素材にこだわる
日本のマンションやアパートで見られる内装はより多くの方に受け入れられるよう、無難で画一化されたものが大半です。
床材や壁紙も張り替えしやすいシート状のものを貼っただけの場合がほとんどです。
ここにさらに大量生産で作られた安価な木目調シートを貼った家具や、着色をして均一化された家具ばかりを置いてしまうことで、画一化された内装と相まって空間全体が寒々しく、雰囲気の無いものとなってしまいます。
賃貸住宅でも居心地良く、洗練された空間にするためには使うごとに味わいが出てくる自然素材や落ち着いた質感の素材の家具選びにこだわりましょう。
無垢材や本革など自然素材を使った家具は、落ち着いた色合いと質感を持ち合わせています。
全てを揃える必要はありません。
1つでも取り入れることで無機質なマンションの内装にも自然の温かみやぬくもりが広がります。
例えばそれに合わせて観葉植物を配置すれば、無垢材の家具に観葉植物のグリーンがアクセントとなり、それだけで上品で洗練されたイメージに仕上げることができます。
スッキリと洗練されて見える家具選びのコツは? 2.色を統一する
部屋に入った時に様々な色が飛び込んでくると、例えば雑貨屋などであれば「なにかありそう」と楽しい空間に感じることもあります。
それが自宅の場合であれば、落ち着かないと感じる方も多いのではないでしょうか。
また、色が多くありすぎると視線があちこちに行ってしまうので、仮に整頓されていたとしても乱雑な印象を与えてしまうのです。
インテリアに好きな色を取り入れる場合はクッションカバーや壁に飾るアートなど面積の小さなもので取り入れると程よいアクセントとなり、センスの良いイメージを作りやすくなります。
家具選びでは面積の大きなテーブルや収納などの家具はなるべく色・素材を統一させましょう。
そうすることですっきりとして広々感じることができます。
無垢材、且つ無着色の家具は自然の色合いの濃淡があり、それだけで奥行感を出すことができます。
壁に沿って無垢材の収納家具を置けば木目がアクセントとなり、白い無機質な壁に温かみを出すことも可能です。
ソファカバーやカーテン、ラグなど面積の大きいファブリックに色や柄を取り入れたい場合は1つないし2つに絞ると洗練された上品な空間になります。
家具蔵では間取りや床の色からお客様ひとりひとりに合わせた家具プランをプレゼントしております。
これからお引越しの方だけでなく、既にお住まいの方もより心地良い空間となるよう定期的に家具を見直しましょう。
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