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無垢材家具でチェリーが人気の理由は?

2020.8.12

家具蔵でも多くのお客様の支持を集める人気の「チェリー材」。

今回は、このチェリー材にスポットをあててお話をしていきます。

 

チェリー材とは


正式名称は、「アメリカンブラックチェリー」

その他、ブラックチェリーやワイルドチェリーとも呼ばれています。

日本では、アメリカンブラックチェリー、チェリーと呼ばれることが多く、バラ科サクラ属の広葉樹です。

日本のさくらんぼより大きい赤黒い実がなり食用として有名です。

旬な時期になるとスーパーや果物屋さんで見かけますね。

様々な用途で使われており、家具材、キャビネット、パネル材、ドア、モールディング材など使われています。

音楽の好きな方なから、ピンと来たのではないでしょうか。

そう、楽器にも使用されています。

主な産地はアメリカの東部全域。

辺心材の区別は明瞭で、辺材は黄白色から乳白色、心材は淡い紅褐色から濃い紅褐色を呈する。使い込むほどに飴色に変色し、高級感が漂う雰囲気となります。

木質はやや軽軟で加工は容易。

木肌は緻密で表面の仕上がりは美しく、材面に樹脂痕による黒い斑点や筋状の模様が入るのが特徴で、これを「ガムポケット」と呼びます。

このガムポケットを楽しめるのも無垢材ならではです。

 

チェリー材の特徴とは


チェリー材の特徴は主に4つ。

・経年変化で艶のある美しい飴色になっていく

・心地よい手触り

・淡く優しい木目が絶妙

・インテリアコーディネートのしやすい樹種

これについてひとつずつ解説していきましょう。

 

時が経つにつれ、美しい飴色へとその姿を変えていく


「チェリー材の良い所は?」と詳しい人に聞くとかえってくる言葉、それが「経年変化」です。

つまりは、時間が経つにつれ、色が変わるということで、無着色の無垢材にはすべからくあるものですが、チェリーはそれがもっとも顕著な樹種のひとつです。

出来たてのチェリー材の家具は薄いピンク色に近い色合いをしています。

それが、時間が経つとともに段々と艶のある濃い茶色になっていきます。

他の樹種も月日が経つと色が変化します。

しかし、その中でもチェリー材の色の変化は大きく、その様はまさに「劇的」。

従来の赤褐色のイメージは、使い込んで味の出た状態であり、これが空間での暖かみややさしさを演出してくれるのです。

 

滑らかな手触りが心地良い


次に挙げるのは、滑らかな手触りです。

木の触り心地は、導管の太さで決まります。

木材は多くの導管で組織されており、導管は水分を通す役目をしています。

木によって、導管の太さが変わってきます。

製材した表面には切断された導管が並んでいるのに対し、導管が太い場合は、少しざらついた手触りになります。

逆に導管の細い材は、滑らかな触り心地になります。

導管の並びかたで環孔材と散孔材に分ける事ができます。

大雑把に分類すると、環孔材は導管が太い、散孔材は導管が細いものとに分かれます。

チェリー材は散孔材です。

よって滑らかな手触りの部類になります。

実際に触れて頂くとその違いもはっきりします。

いろいろな樹種を触ってみて気に入った木を選ぶのもお気に入りを選ぶコツです。

特にテーブルは手で触れる機会の多い家具です。

もちろん、家具蔵各店でも実際に家具に触れてその感触を確かめることが可能です。

ぜひ、実物に触れていただきたいと思います。

 

淡く優しい木目が絶妙


チェリーは絶妙に淡い木目を持った樹種です。

これは先に述べた導管の太さと関わりがあります。

導管が太い環孔材は、木目がハッキリと現れます。

導管の細い樹種の木目は淡くなります。

そういったことからチェリー材の木目は「絶妙に淡い」のです。

ケヤキやタモ材のようなハッキリとした木目ではありませんが、トチ材やカエデ材のようにほとんど木目が見えないようなこともありません。

両方の良いとこ取りをしたような位置にチェリー材は存在します。

 

インテリアコーディネートのしやすい樹種


チェリーは、とてもコーディネートがしやすい樹種です。

空間全体をチェリー材で統一してもいいですし、ワンポイントでアクセントとしてチェリー材を入れても素敵な空間を作ることが出来ます。

ウォールナット材などの濃い目の色調、ハードメープルなどの明るい色調を空間上でより美しく引き立たせる力もあります。

赤系の色素を持つチェリー材は、人に活力を与えてくれるビタミンカラーでもあります。

このような特徴を持つチェリーは、優しい寛ぎの空間と癒しの空間を実現してくれます。

このようにチェリー材は、魅力の宝庫ともいうべき木です。

経年変化で色味が美しく変化する樹種は、大量生産でまとめてつくり置きをするということが出来ません。

出来上がった瞬間から経年変化が始まる無着色の無垢材は作り置きされた在庫品にすると、せっかくの経年変化を楽しむことができないのです。

家具蔵が受注生産を貫く理由は、このチェリーを含む無垢材の経年変化を楽しんでいただきたいというところにも所以します。

家具は、道具でありながら、長い人生における家族の一員、パートナーのような存在でもあります。

小さな子供が大きく成長するように。

昨日の自分より明日の自分が成長するように。

そんな人の成長とともに、優しく寄り添ってくれる木、それがチェリー材です。

まだチェリー材は“体験”したことがない方は是非一度、その魅力を味わってみてください。

 

家具蔵のチェリー材についての詳細のご紹介はこちらから

 

家具蔵チェリー材の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 


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