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「癒し」をつくる無垢材のチェア

2020.10.30

 

 

日々の生活に無垢のチェアがもたらす癒し


チェア・椅子という私たちの身近にも欠かせない家具。

これらには様々な素材でできたものがあります。

そのなかでも木製のチェアは非常にポピュラーで、いたるところで目にすることができます。

一言で「木製」といってもその種類も様々。

そのなかでは大きく「無垢材」のものと「木質系の加工材料(合板など)」ものとに分かれます。

無垢材とは、つまり天然木そのもの「木そのまま」のもののことです。

わかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材を指します。

木が持つ本来の美しい木目や温かみのある肌ざわり、あるいは安らぎをもたらす木の匂いなど、様々な優れた特徴を持っています。

 

無垢材チェアは香りで癒される


木の多い神社や公園、森の中。

なんとも清々しくさわやかな香りや空気に心地よさを感じたことは誰もがある経験ではないでしょうか。

私たちが感じるこの香りの正体は、木や植物が有害な菌や細菌などの微生物や昆虫から自らの身を守るために発散する「フィトンチッド」という揮発性の物質です。

植物が自己防衛の目的で作り上げられたこの物質は抗菌・防虫効果の他、私たち人間にとっては心身をリフレッシュさせてくれる効果も持ち得るのです。

フィトンチッドの具体的効果は以下のようなものが挙げられています。

・血圧が下がり気持ちを落ち着かせる

・ストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールの濃度が低下する

・自律神経を正常に戻す

・脈拍が落ち着きリラックスできる

このようにストレス社会と言われる現代の私たちを木の香りは心身共にリラクゼーションへと導いてくれるのです。

リラックスへと誘う香りを感じられるチェアは無垢材以外ではありませんよね。

 

無垢材チェアは木目を見て癒される


森に入った時に小川のせせらぎの音、雨の音、さざ波の音、私たちが心地よいと感じる音には「1/fゆらぎ」と呼ばれる動きのパターンがあります。

1/fゆらぎとは規則的なものと不規則なものが調和した状態を指し、人はこれを体験すると心地よく快適な気分になることができます。

1/fゆらぎによる心地よさは音による聴覚だけでなく、視覚的な部分からも得ることができます。

ろうそくのゆらぎを見て気分がリラックスするのはそのためです。

1/fゆらぎは木目の模様や木肌の濃淡からも感じることができます。

無垢材の家具の木目は、ある意味当然のことながら等間隔では並んでいません。

この不揃いながら絶妙な感覚で並ぶ木目やグラデーションが私たちを落ち着かせ、安らぎを与えてくれるのです。

また、無垢材は木材の表面の凹凸が太陽や照明などの強い光を屈折させることで反射率を抑えてくれます。

インテリア素材としても多用されるガラスやプラスチックの素材は光をそのまま反射させてしまいますが、無垢材は「目にもやさしい」素材なのです。

更に、我々人間の顔が一人ひとり個性を持つように、木目にも1つとして同じものはありません。

無垢材チェアに座りながら木目を見て、この木が森でどのように育ってきたか思いを馳せる時間や、お子様と考える機会は最高の癒しの時間と言えるのではないでしょうか。

家にいながらこのような自然を味わえること。

それはチェアを無垢材で作る最大のメリットと言っても過言ではありません。

 

触れて癒される


チェアを無垢材で作るメリットの3つめは木の手触り、ぬくもりです。

ビニールレザーやスチール製の椅子に触れ、ずっと触っていたいとはあまり思わないのではないでしょうか。

ではなぜ無垢材の椅子は手触りが良く、ぬくもりを感じるのでしょうか。

この秘密は「熱伝導率」にあります。

これは人が物質に触れたときに、体温が触れた個所から物質へ移動する伝わりやすさを表します。

熱伝導率の小さい物質は、手で触れたときに体温があまり奪われることなく、温かい印象を受けやすくなります。

例えば熱伝導率の高いコンクリートに触れ、ひやっと感じるのはコンクリートに人間の体温が伝わり、急速に熱を奪われるからです。

対して木材は鉄の330倍、コンクリートの10倍と言われるほど高い断熱、保湿効果を持っています。

無垢材の床や椅子に触れたときに、コンクリートや鉄に比べ、ぬくもりが感じられるのはそのためです。

私たちは潜在的にそのことを知っていて、冬の寒い日に無垢材の椅子とスチール製の椅子があったなら迷わず無垢材の椅子を選んでいることと思います。

無垢の木材が熱を伝えにくいのはその構造が小さな細胞の集合体であるためです。

熱伝導を妨げる空気層が多いことで、温かく感じられるというわけです。

さらには仕上げの方法にもその秘密があります。

例えば家具蔵の無垢材チェアは「さすり仕上げ」という手法を用いて、職人の手仕事で1つ1つ丁寧に仕上げられています。

また、仕上げの塗装も職人の手仕事。

繊細で絶妙な力加減のおかげで表面に木目の独特なざらつきが残り、温もりが感じられるような手触りになります。

もし機械で均等に滑らかになるよう厚くコーティングしてしまったとしたら。

塗料を塗ってしまったとしたら。

このような自然な手触りは味わえません。

この特徴は木だけのものであり、鉄や石材などでは表現することができないのです。

いつまでも触れていたくなる触り心地やぬくもりは無垢材の持つ必要以上に人から体温を奪わない優しい性質と作り手による表面の丁寧な仕上げ方によってこそ感じることができるのです。

 

長く使うことができて癒される


お気に入りのものが傍にある、それだけでなんとなく安心し、穏やかな気持ちになるもの。

それは長年愛用した、愛着のあるものであればなおさらでしょう。

無垢材でつくるチェアはそんな「お気に入り」を長く使用することができる十分な強度を持っています。

そのものづくりは、まず、目利きの人間による現地での原木買い付け、製材を経てそれぞれを一本ずつ天日の下で自然乾燥させながら海外のものでも日本の気候に馴染むようにじっくりと水分を抜いていくことから始まります。

含水率(木の中の水分の保有量)が12~13%までになるまで自然乾燥しながら、その間は風通しを良くするための桟棒を挟み、積み重ねて保管。

さらに、現代の気密性の高い室内でエアコンや床暖房などにさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮して、含水率を6~7%になるまで機械乾燥及び養生を行うのです。

家具となった後の環境に適応できるよう管理を徹底しています。

そうして取り出された、テーブルを製作できるほどの厚みを持つパーツを日本古来の木工技術である「木は木で締める」という木組み製法で強固に作り上げていきます。

ときには千年以上の歴史を誇る寺社仏閣の構造にも活かされている技術を取り入れたチェアは、ずっと長い期間、自分の傍で愛着を持って使用することができるのです。

 

一生ものの家具である無垢材チェア


様々な木が持つ効果により、チェアを無垢材で作ることで視覚や触覚からも落ち着きや安らぎ、癒しを享受できるというメリットを十分に感じていただけたことと思います。

このように十分な自然の恵みを受けたチェアなら愛着が湧いて、長く愛用することができるはずです。

家での過ごし方がクローズアップされて久しいですが、この機会にその「過ごし方」を変える無垢材チェアに触れてみられてはいかがでしょうか。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

家具蔵の無垢材チェアのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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