ケヤキの一枚板テーブルと相性の良い空間とは
2020.11.27
目次
ケヤキは街路樹や神社などで大きな枝葉を広げて、ひときわ大きく存在感を発揮している木です。
私たちの生活の身近にある木で。そのホウキを逆さに立てたような形状を見て「ケヤキだ」と分かる方も多いことでしょう。
そんなケヤキは、家具をはじめとする暮らしにまつわる様々な材料としても日本では重用されてきました。
特になじみ深いのは無垢材一枚板のテーブル。
唯一無二の存在感を持ち、空間の主役を張ることのできる力を持っています。
ケヤキの一枚板テーブルを取り入れると、どのような空間になるか。
そして、どのような暮らしができるかみていきましょう。
ケヤキ材はどんな場所・用途に使われる?
ケヤキ材は大きく鮮やかな強い表情をもっています。
インテリアの観点からはその特性を活かして、ポイントごとに使用すると効果的といわれています。
寺社仏閣のようなランドマークの中心として立っていることの多いケヤキは、その由来と材の持つ剛性から、かつては家屋の大黒柱として使われ、家のシンボルとなっていました。
そこには「中心に鮮やかな木目の意匠を」という意味合いも含まれます。
また、玄関框や和室の床の間など、特に来客や人の目に触れる場所に効果的に使われています。
和太鼓の「胴」部分に使われていることでも有名です。
そして、今回の主題である「一枚板テーブル」としても使われます。
当然、天板部分に使用するのですが、後述するように独特な木目・表情は他のどの木とも異なり、一目で「ケヤキ」だとわかる存在感やステータス、そして安心感を与えてくれます。
ケヤキの表情とその特徴は
黄色がかった赤みの強い色合いもその特徴ですが、ケヤキの魅力、それはなんといっても躍動的で美しい木目です。
ケヤキの語源は「際立つ」「美しい」という意味を持つ「けやけし」から来ているという説があるほど、くっきりした木目が印象的です。
日本人好みの、ダイナミックで流れるような曲線や複雑な杢には、長命の木ならではの生命力がみなぎっています。
高樹齢の古木の中には、「牡丹杢」「縮み杢」「珠(たま)杢」と呼ばれる装飾性の高い模様を持つものもあります。
また、樹齢の高いケヤキの根元近くには「玉杢」と呼ばれる、独特の丸い模様が現れることがあります。
この珍しい模様はとても縁起が良いものとされ、玉杢のあるケヤキはたいへんな高値で取引されます。
華やか且つ「寂び」も感じさせる色合いと鮮やかな木目も相まって、美しい稀代の銘材として名高いのがケヤキなのです。
ダイニングにはもってこい、なケヤキ
そもそもが、水源のある場所に多いことから、そこに水が湧く=井戸ができる=人が集まるということから集落の中心地である寺社仏閣でよく見られる木です。
家族が集まる場所である、ダイニングに使用するダイニングテーブルには「皆が集まる」という意味合いでぴったりな材でもあります。
来客をもてなす際にも「ケヤキの一枚板テーブル」というのは、様々な方面から話題の的になりそうですよね。
皆が集まり、様々なことを行う場所の中心となるダイニングルーム。
普段の暮らしの中心として、特別で華やかな時間の舞台として、ケヤキの一枚板テーブルが良く映えます。
ケヤキの一枚板テーブルを効果的に見せるコーディネートは
ケヤキの特徴である鮮やかで力強い木目。
その存在感は逆に言えば「主張」でもあり、「強さ」ともいえます。
その強さを悪目立ちさせず、また、他のインテリアとも喧嘩させないで引き立つようにするには、どのようなコーディネートが良いのでしょうか?
この場合、相性がよく、コーディネートも容易なのは「床材や建具・周辺の収納家具は木目がやさしい(または無い)ものを」を選ぶことです。
そうすることで、互いの木目が主張しあうことを避け、ケヤキの美しさが際立ちます。
床材や建具の色も(基本的にはどれでも合いますが)明るめのものだと色のコントラストが生まれるので、空間をより広く見せることが期待できます。
カーテンやソファに差し色をする場合は同じく赤みのあるオレンジなど暖色系を取り入れると良いでしょう。
また、補色である緑とはお互いを引き立たせてくれる効果があります。
ケヤキは和室だけでなく洋室にもあう
ケヤキはこれまで寺院建築や和家具などに使われてきたイメージから、どちらかというと和風な印象が強いかもしれません。
事実、寺社仏閣で建築材料として使われていることも多いので、当然和室との相性は抜群です。
畳のイ草の色味に対してケヤキの朱色の色味が良いアクセントとなり、目立つことでケヤキの存在感がより強くなります。
また、樹形が荒々しい天板をあえて和室に使用する事で、日本建築において大事にされる「自然が生み出す美」を強く感じる事が出来ます。
かといって、洋室に合わないというわけではありません。
前述のように、コーディネートに注意を払うことで和洋折衷の美しい空間が出来上がります。
洋材の代表格であるウォールナットをチェアで組み合わせると差し色となり、ダイニングが引き締まります。
しかし、特に一枚板で大事なことはやはり「自分がその板を好きかどうか」。
これに尽きます。
自分が気に入っているものであれば、見て楽しく、使って気持ちいいものです。
樹木としても、木材としても日本人に愛されてきたケヤキはその魅力で人を惹きつけて離しません。
伝統的な建築用材として和の文化を支えてきたケヤキは、これからの現代の暮らしでも大きな役割を果たしていくことでしょう。
唯一無二の存在感を放つケヤキの一枚板。
和室でも洋室でもご家族が集まる場所にケヤキの一枚板があれば、居心地の良い素敵な空間になるはずです。
そんなケヤキの一枚板天板は、家具蔵各店舗でサイズも豊富にご用意しています。
美しい木目、迫力ある表情を実際に体感してみて下さい。
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