オーダーキッチンはカウンター下にこだわる
2020.12.26
デッドスペースになりがちなカウンター下を有効に
自宅を新築する際、またはリフォームする際にいろいろと検討することの重要ごとにキッチンがあります。
「家族の毎日の食事」という日々欠かせないものと直結するためか、見た目だけでなく、その使い勝手の良し悪しはたいへん重要です。
「何となく使いづらいな」
「機器が古くなってきた」
といった悩みが、新しくすることで解消されると思うとついつい力も入ってしまうものです。
そのためキッチンを既製のサイズや仕様から選ぶのではなく、ニーズに合った、使い易いものをオーダーする人も増えています。
このようなオーダーキッチンと同時に注目されているのが、キッチン周りのカウンター下収納です。
カウンターチェアを置いての軽食や作業、またはスムーズな配膳に便利なカウンターですが、多くの場合、すぐそばにダイニングテーブルとダイニングチェアがレイアウトされています。
そのため、実際にカウンターに座ることは少ないこともままあります。
また、カウンターそのものの奥行が短く、食事や作業には向かないことも。
そこでカウンター下がデッドスペースになるのであれば、そこを有効な収納スペースとして使ってしまおうという考え方も一般的になってきています。
では、このカウンター下収納を検討する際どのような観点で見ていけばいいのか。
今回は日常生活でとても役にたつカウンター下収納についてお話を進めていきます。
カウンター下の「寸法」をみる
カウンター下に収納を検討する際に最初に行わなければいけないことはまず採寸です。
住まいによって、カウンターの高さや天板の厚みは異なります。
そしてカウンターが置ける場所の幅、奥行きもそれぞれです。
この部分は最低限把握しておくポイントですが、同時に必ず気に留めておかなければならないこともあります。
それは、カウンター天板の下に補強が入っているか。
そして、足元の壁と床の折り合いの箇所にある巾木の高さや厚み。
最後にコンセントの有無、無い場合でも収納するものに通線の可能性があるのかないのか。
この点は実際にカウンター下収納を置いた時のことを考え、採寸と共に確認しておかなければなりません。
これを怠ると、天板下とは高さが合うがその場所に家具が入りきらない、電化製品を使うことができないなどの問題が起こりえます。
実際に収納を置いて初めて気が付くということが無いようにしましょう。
カウンター下収納の仕様を決める
どんな収納家具でもそうですが、自身がそれを使用するうえでどんな仕様が一番使いやすいのか、ニーズに即しているのかを考えておかなければいけません。
ここでいう仕様というのは、「扉」「引き出し」「オープン棚」などの収納方法や収納するものにまつわる部分を言います。
「扉」に関しては、ガラスやアクリルを使用して飾り棚のようにも活用できるようにするか、板扉にすることで目隠しとして雑多な物を仕舞えるようにするのか、用途により違いがでます。
「引き出し」では、上から中身が見渡せるので細かい収納でも一目で場所がわかり、文具やカトラリーなどの収納にするととても重宝します。
反面、引き出しの形状からどうしても収納できるサイズが小さくなってしまうため、しっかり内寸を把握しておかなければ、当初予定していたものが入らなかったなどということにもなりかねません。
「オープン棚」は、空間に圧迫感を与えないためお部屋を広く見せることができます。
また飾り棚として活用すれば、よりインテリアを楽しめるカウンター下収納になります。
その分、ホコリが溜まりやすいのが難点になってしまいます。
このように収納家具にはそれぞれの仕様があり、ニーズに沿ってその組み合わせを選ぶことができます。
置き場所が決まっているので自ずと何を置くのかも、今の生活からイメージを膨らませることができるでしょう。
しっかりと想定をして仕様も検討しましょう。
カウンター下に収納するものは?
収納家具に何を収納するのか。
実はとても大事なことなのですが、とりあえずその収納家具に合わせて決める、という人も多くいます。
間違ってはいないのですが、これは結果的に効率の悪い収納になってしまう可能性がとても高くなります。
それぞれのものには使い勝手が良い収納場所があります。
細かいものは引き出しに、かさばるものは扉に…、といった具合です。
特にカウンター下はダイニングスペースの近くにある収納で、家族皆が使う可能性が高い家具です。
そこに何が収納されていれば便利で片付きやすいのか。
日頃から家事導線の近くにある収納なので、しっかりと想定をしておけば使い勝手の良い収納になるだけでなく、乱雑になりがちなカウンター上やテーブル回りも片付きやすくなり、空間の質も上がります。
カウンター下収納を検討する際は、必ず「なにを収めるのか」もしっかり検討しましょう。
カウンター下収納もオーダーで
このようにカウンター下収納はしっかりと用途を事前に考えることで、毎日の暮らしをワンランク上げてくれる、たいへん便利な家具となります。
しかし、住まいの事情や自身のニーズに合ったものがなかなか見つからない…。
そんな時には「オーダーメイド」の出番です。
何をそこに収納したいのか、またはするべきなのかを確認しながらそのスペースとニーズに合ったものをつくることができます。
さきに挙げた「仕様」も、専門のスタッフが
「この部分にこのパーツがあれば便利(逆のこともありえますね)」
といったことを加味しながら製作に入るので、自身ですべて決めるよりも間違いが起こりません。
経験からくる提案はスムーズで一つ一つをわかりやすく紐解いてくれます。
家具蔵にも収納の有資格者がたくさんおり、皆様のお悩みを解決しています。
カウンター下収納をご検討の際には、お気軽にお声掛けいただけましたら、ご自宅に最適な収納をご提案いたします。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)