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ウォールナットの本棚を検討中の人が知っておくべきこと

2021.2.10

 

 

昨今、コロナウイルスの影響でテレワークになり、仕事の資料を収納する本棚の需要が上がっているようです。

また、在宅時間が増えたことにより、読書をして過ごすために本棚の購入を検討する方も多いのではないでしょうか。

せっかく本棚を新調するのだから長く愛用出来るものの方が良いですよね。

そこで注目を集めているのが、家具材として不動の人気を誇るウォールナット。

ウォールナットで作られた本棚は高級感があり、落ち着いた雰囲気になります。

今回はウォールナットの本棚を検討している方に知っておいた方が良いポイントをお伝えします。

 

 

ウォールナットとは?


世界のクルミの木の流れは、中央アジアが原産で世界に渡ったとされていますが、ウォールナットは生粋のアメリカ原産のアメリカ育ち。

改良や挿し木の無い純粋なクルミの木です。

そのクルミの実は、太古のネイティブ・アメリカンの人々やリスなどの小動物にとっても貴重な栄養分であり、動物の生命にまで直結してきた歴史があります。

その恩恵に対する敬意として、アメリカでは古くから、結婚式の際に子孫繁栄の意味を込めてクルミを撒く習慣がある事を見ても、ウォールナットと人の関わり合いが重要であった事が伺われます。

ウォールナットはクルミの実がなる樹であり食用とされる為、自生地域以外の広い地域で品種改良が行われ、栽培されているものもあります。

樹種によっては高さが40m以上にもなり樹皮には鱗のような深い溝があり灰色がかっているのが特徴です。

葉は20~90cm位の葉軸に10~20枚と複数枚の小葉をつけ、枝を豊かに広げた立ち姿は、見る物を荘厳な雰囲気に包みこんでいきます。

その効果として防風林や街路樹など、人の生活において憩いの場を提供してくれたり、クルミの実は人や動物への生命の糧を与え続けています。

 

家具材としてのウォールナット


家具材としての歴史も古く、1660年頃~1720年頃のヨーロッパのロココ文化を中心にウォールナットの家具が一時代を築きました。

クルミ科には9属約60種、ブラックウォールナット・ペルシャウォールナット・ヒッコリー・オニグルミ・ピーカン・バターナットなどがあり、ヨーロッパ南東部から東南アジア及び日本、南北アメリカにかけて広く分布しています。

その総数約200種類の中でも適度な粘りからくる耐久性の高さや重量が軽いこと、加工性に優れ、安定していること等の理由から、北半球のあらゆる樹木の中でも不動の存在として君臨しているのが、銘木アメリカン・ブラック・ウォールナットなのです。

家具材以外でも昔は飛行機のプロペラにも使われ、現在はピアノや建具、高級車の内装材等の幅広い用途で活躍しています。

 

ウォールナットの本棚を選ぶポイント その1.無着色のものを選ぶ


天然のウォールナットの魅力の一つとして、美しい色味のグラデーションが楽しめることが挙げられます。

ウォールナットは他の木と比較して多くの色素を持っており、その豊富な色素がグラデーションとなって家具になった時に現れるのです。

そして、本物のウォールナットは使い込むと焦げ茶色から赤茶色に色が変わります。

この現象を経年美化と言いますが、ほとんどの木は色が濃くなっていくのに対してウォールナットは明るく変化します。

この妖艶とも感じられる色合いの変化がウォールナットの良さなのですが、最近はウォールナットの色に似せた塗料を塗った家具が多く存在します。

着色家具は安価なことがメリットですが、傷が付くと色が剥がれたり、経年美化のような美しい現象が起きなかったり、色に深みや奥行きが感じられない等のデメリットがあります。

無着色であることが愛着の持てる本棚かどうかを大きく左右するポイントとなってくるのです。

 

ウォールナットの本棚を選ぶポイント その2.無垢材のものを選ぶ


ほとんどの木製の本棚はいわゆる「木質系の加工材料」でつくられます。

木質系加工材の代表である合板は、大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。

合板とはベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したものこのことです。

その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品のことを総じて「木質系の加工材料」と呼びます。

コストパフォーマンス、量産を目的としており、安価な点は魅力です。

しかし、強靭さに欠ける点は見逃せない部分です。

重量のある書籍を大量に収納した際に生じる歪みや貼り付けた部分の捲れなどが起きる可能性は否めません。

一方で無垢材は表面材、心材に分かれている合板物とは違い、天然木そのもののことをいいます。

「木そのまま、木そのもの」なのです。

わかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材のことです。

無垢材は乾燥・加工に時間と手間がかかります。

木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができません。

従って、扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料です。

しかし、とくに広葉樹で製作したものは頑強で揺れに強く、本棚のような重量が出る家具にはぴったりです。

また、何かを貼り付けて製作されるわけではないので使用するうちに外部が捲れてくる、といったこともありません。

そのうえで上記にあげたような「経年美化」をも味わうことができるのです。

本棚のような大型の家具は一度購入するとなかなか買い替えるものではありません。

それであれば丈夫で長持ちし、そのうえで長期の使用で味も出てくる無垢材のものを選ぶのはなかば必然ともいえるのではないでしょうか。

 

既製品で丁度良いサイズやデザインが無い場合は、オーダー家具店で本棚を製作するのもお勧めです。

収納する本のサイズによって棚板の枚数やピッチを調整することで美しい本棚を作ることが出来ます。

スペックを使い勝手の良いものにして尚且つ素材をウォールナットにすれば、間違いなく最高の本棚になることでしょう。

家具蔵ではアメリカンブラックウォールナットをはじめとした、4つの銘木を選び、オーダーで本棚を製作します。

理想的な本棚が見つからない場合はお気軽に近くの店舗まで足をお運び下さい。

経験豊富なスタッフが設置場所や収納量を考慮し、的確なご提案をさせて頂きます。

 

家具蔵の無垢材ブックボードのラインナップはこちらから

 

 

 

 


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