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テレビボードの奥行の基準はどう決めるか

2021.2.16

 

 

自宅で過ごす時間の増えた昨今、TVを中心としたリビング空間を見直す方も増えてきました。

家電としてのTV自体も大型TVをはじめ4K対応機種や、2台目としての中小型TVの販売台数も伸びてきているようです。

最近では地上波だけではないネットコンテンツの需要の伸びも顕著で、自宅でゆったり寛ぎながらそういったものをTVを視聴する時間も増してきています。

快適なTV視聴ライフには、それを支えるテレビボードも大切な役割を担います。

今回はTV台を選ぶ時に気を付けたい「奥行」についてのお話です。

 

 

TV視聴時間の増加


某メーカーが発表したネット動画視聴時間の推移では2019年末頃の数値を100%とすると、2020年の3月以降顕著に伸びを示し、5月には177%とネット動画の需要の高まりが出ていました。

同時期に地上波やBS・CS放送にはあまり変化が見られていないのですが、TV視聴でもネットコンテンツの広がりがコロナ禍(修正)に於いて伸びを見せ、リビング空間で過ごす時間も増えている事が伺えます。

一つにはネット配信の環境が整ってきている事も要因としてあります。

TV自体に初めからネット配信チャンネルの登録もあり、環境さえ整えば簡単に誰でも見ることが出来ます。

地上波チャンネルとの連携したコンテンツや、ネット配信独自の話題の作品がTV画面で見ることが出来るため、多様なチャンネルの選択肢が増えて来ています。

動画配信サービスなどのコンテンツもPC画面ではなく、より画面が大きいTVで見ることが出来ることから、今までは「個」で見ていたものが「家族」で共有しながら見ることが出来るようになり、家族団らんの背景が増えた事に繋がりました。

 

TV周りに集中する機器類


TVを見て過ごす時間が増えてきて大きいサイズのTVに買い替えた、という方も多いのではないでしょうか。

サイズの大きいTVに対して、それを乗せるテレビボードも買い替えるケースも増えてきています。

大型のTVに替えた際にそれに合わせてスピーカー等を追加して音響にもこだわってみたり、更にテレビボード大きくすると収納量が増える事から、集中収納の一つとして壁面収納のタイプにしてみたりと周辺部材の収納方法も見直すケースが生まれてきます。

例えばTV周辺機器として多いのがDVDやブルーレイディスクといったディスクから映像を読み取る機器類。

音響にこだわりを持ったTV周りには、アンプやチューナー、スピーカー等を集約する事もあります。

この様にTV周りに集中しやすい機器類にはDVDプレーヤー・BDプレーヤー、HDDレコーダー、各種チューナー、wi-fiルーター、HDD、アンプ、TVゲーム機器、スピーカー等々、非常に多岐にわたります。

昨今のTVにはあらかじめチューナーや録画機能が内蔵されているスペックのものも多くありますが、より多機能を求めていくとなると、どうしてもTV周りには周辺機器を同居させる形になります。

最近のTVは薄型が主流ですので、必然テレビボードも奥行が30㎝前後の薄いタイプをお考えになられる方も多くいらっしゃいます。

周辺機器類も一昔前に比べてコンパクトでスリム化の傾向はあります。

 

テレビボードの奥行は周辺機器の納まりで考える


しかし、テレビボードの奥行で失敗をしてしまうケースで一番多いのが、この周辺機器の納まりについてなのです。

周辺機器類のサイズについて、メーカー記載にある「外寸法」には概ね機器本体後ろ側にあるTV等への接続に必要なピンの有効出幅までは記載をしていません。

その為、TVが薄くなっている事から安易にTV台の奥行が薄いものを選んでしまうと、周辺機器類の配線からテレビボード本体内部に納まらなかった、となってしまいます。

また音響にこだわる方は、TV周りにアンプやチューナー、スピーカーと言った機器類をまとめていきます。

音響系の機器類は、デッキ関係の機器類とは異なり、横幅や高さ、奥行についてもしっかりとした大きさのサイズのものが主流です。

その為、一般的なテレビボードでは奥行が足りない事も多く、逆に広い奥行設定のテレビボードが必要となってきます。

もう一つの悩みのタネが機器類同士を繋ぐ配線が多くなってしまう問題。

TV台の裏側に配線が渦の様に積み重なり、どれとどれを結んでいる配線なのかも一目では分からない、ということも多いのではないでしょうか?

特にテレビボードの奥行を浅く設定しているものは、概ね配線が全てテレビボードの後ろに出さざるを得ない形になりますので、お部屋に設置した時にも壁との間に空間を持たせないと配線の置き場が無くなってしまうので、結局テレビボードの奥行が薄くても実際に部屋に設置した時にはその実感が無かったという事もあります。

勿論配線をテレビボードの後ろに出す事は当然ありますが、安易に奥行のコンパクトなもので選んでしまうと配線問題だけではなく収納量も限定されてしまう為、結果TVしか乗らない台となってしまいます。

その様な事を防ぐ為にも、TV周りに何を接続するのか、またどの様なものを一緒に仕舞えるようにするのかをしっかりと把握する事が大切です。

そしてそれぞれのニーズに即した適切なサイズはどういうものか、詳しくは経験豊富な家具店のプロスタッフに相談してみると、間違いのないものとなることでしょう。

 

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