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ウォールナットでつくる美しい空間とは

2021.2.17

 

 

深い色調と力強い木目が人を惹きつけるウォールナット。

チーク・マホガニーと並び「世界桟3大銘木」のひとつで、今では良材を手に入れるのが難しいほど古くから家具はもちろん、室内の装飾材として用いられてきました。

世の中にはたくさんの樹種が存在しますが、その中で濃い色素を持つものは実はほんの僅かです。

そのため量産される家具では着色を施すことにより魅力的に仕立てているものが多く存在します。

ただ、天然色素の自然な揺らぎのあるグラデーションを着色で表現することは簡単ではありません。

やはり自然が作り出す表情は一朝一夕で作り出すことは不可能です。

天然石や革についてもそうですが、自ずと天然のものが持つ力を求めるのはとても自然なことなのでしょう。

家具蔵を訪れるお客様の中でもウォールナットに心惹かれる方は少なくありません。

単なる家具としてではなく、長く一緒に暮らすパートナーとして素材選びについても、第一印象でどう感じるかという直感的な部分がとても大事になってきます。

今回は、そのウォールナット材の家具のコーディネートを通じて、暮らしの中にウォールナットを取り入れる方法をいくつかご紹介していきます。

 

深みのあるコーディネート


落ち着いた色合いのウォールナットは、上質なインテリアイメージを演出してくれます。

リビングダイニングをホテルのラウンジのような気品漂う空間にしたいということであれば、深みのあるブラウンと相性の良いブラックやグレーをベースカラーとしてコーディネート。

そうすることでモノトーンを基調とした品の良い空間が生まれます。

また、色だけでなく素材感も大切な要素。

フローリングはもちろん、絨毯やタイルなども無垢材のウォールナットと併せることで高級感のある雰囲気を作り出します。

またアクセントウォールとして正面の壁の仕上げを石張りにしたことでウォールナットとのコントラストが生まれ、それぞれの素材感をより引き立たせてくれる効果を感じ取ることができます。

更にはアクセントでグリーンを配置して空間全体のなかに彩をもたらし、居心地の良い空間となっています。


こちらもダークカラーでコーディネートされた空間に、バランスよくグリーンが配された一枚です。

 

明るさの中に安定感をもたらすコーディネート


特にマンションでは近年ペールカラーのフローリングが増えています。

空間が広く感じられるため、全体を白をベースとした内装は特に都心のマンションでは多いですが、広く感じる分家具も明るい色でコーディネートするとメリハリがなくぼやけた印象の空間となってしまう可能性もあります。

ウォールナットの壁面収納などで色のコントラストを与えると、室内の印象に強弱が感じられるようになり、間延びすることなく明るい印象の中に安定感をもたらしてくれます。

また、壁面収納を天井まで壁一面にすると圧迫感がでてしまうのではとお考えの場合は高さを抑え、その分幅はたっぷりと設けることで収納力をもたせることができます。

そしてテレビボード部分は低く、デスクと食器棚の部分を高くと高低差をつけ、つなぎとしてステップを作ることでリズム感がうまれ重厚になり過ぎないカタチにしているところもポイントです。

オーダーであればこうしたところも全体のバランスを見ながら設計することが可能です。

 

こちらの写真も明るい床にウォールナットの家具を合わせています。

明るいフローリングと窓の多い空間でもともとLDKの広さも十分に広い空間ですが、更にその広がりを感じることができるのは家具の高低差で調えているからです。

手前のリビングから写真中央奥のカウンターテーブルまで徐々に家具の固さが高くなることで遠近感を寄り強く感じることができ、奥へと視線を誘う仕掛けが施されています。

また、素材の使い方もウォールナットをベースにレザーの色をフローリングと同系色とすることで、コントラストのある2色を使いながらまとまりのあるコーディネートに仕上げています。

そしてチェアの背板も注目すべきポイント。

ウォールナット材とハードメープル材を併せた印象的なデザインのチェアはアイキャッチとなり、空間に入った瞬間に視線を遠くへと導いてくれるのです。

 

クラシカルコーディネート


お手持ちの家具がアンティークだったり、モダンな雰囲気よりもクラシックな印象のインテリアのテイストにしたい場合にもウォールナットは良く合います。

画像のように右奥のアンティーク家具やペンダント照明のガラスや銅などの照明とも相性がよく、明るい床や壁にとても映える素材のマッチングとなっています。

また、手前のフローリングがウォールナットでナチュラルなグラデーション豊かにが出ているため、古き良き時代の内装を彷彿とする仕上がりで、落ち着いた雰囲気とどこか懐かしい空気を感じさせてくれます。

 

こちらの写真もウォールナットという木の特徴が感じ取れる実例です。

フローリング材の個性豊かな表情と、キッチンの引き出し部分の木目のつながった部分のコントラストがバランスの良い空間となっています。

重厚感のある空間でありながら優しさを感じることができるのは天然素材だからこそできること。

キッチンで料理を作る奥様と奥のリビングで寛ぐご主人、家族を温かく包んでくれる包容力も無垢材のウォールナットがもつ力のひとつです。

 

このように同じウォールナットでも他にどんな素材を組み合わせるか、どんなインテリアエレメントを配置するかで印象が変わってきます。

新しく空間イメージを作るときには、まずインテリア全体のテーマをたくさんの写真を見て考えてみるものひとつのアプローチです。

 

ウォールナット材の実例はこちらからご覧いただけます

 

 

 


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