無垢材家具を選ぶならどのようなところが良いか
2021.2.27
目次
毎日の暮らしに欠かせない家具という存在。
その家具をどのように調達し、どんなものを選ぶのかという点においては現在ほどその選択肢が多様な時代は無いでしょう。
どんなものを選ぶのか、どんな場所で購入するのかはそれぞれの考えがあり、そのニーズも様々です。
そんななかでいま確実に選択肢のひとつとなっている「無垢材家具」。
いわゆる本物の質感を持ち、長く使用することができるのが数あるメリットのひとつです。
家具というものは基本的に長期にわたり使用するもので、そこではやはり「良いもの」を手に入れたいですよね。
今回はそんな無垢材家具を選ぶならどのような店舗やメーカーで購入すれば良いのか、をお話していきましょう。
無垢材家具の良さとは
無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
それを使用して製作した家具が「無垢材家具」とカテゴライズされます。
乾燥や加工にも時間がかかり、製作そのものにも大量生産の工業製品などと比べて多くの手間暇を要しますが、頑強で長く使用することができるものとなります。
また、無着色で仕上げられたものは時間の経過と共も色合いを美しく変化させます。
それにより風合いが増し、購入した時よりも時間が経ったものの方が美しくなっていくのが無着色で仕上げた無垢材家具の特徴です。
原木仕入れかどうかを確認する
そこで必要なのが原木の仕入れ方です。
板材になったものをひとまとめに仕入れる方法が主流ですが、無着色で仕上げるといわゆる「ごまかし」が効きません。
木目までもデザインと考える場合、原木で仕入れ、自社で家具材になるまでを管理しないとパーツごとにバラバラの風合いのものとなってしまいます。
ただ、この原木仕入れは決して簡単なものではありません。
世界各地に赴き、厳しい環境の現場に足を踏み入れ直接木を見る。
当然現地との強い繋がりも重要です。
そんな原木仕入れを行っていて無着色の家具作りを行っているメーカー、店舗ならまず素材と向き合う時点から強いこだわりを持っていることがわかります。
家具の製作工程をしっかり伝えてくれるかどうか
無垢材家具の大本は原木であり、それらにはそれぞれ樹種ごとの特性があります。
また、それらを使用してどのように家具が作られるか、というのも各社違いがあるでしょう。
そのうえでモノを使用していくうえで避けられないのが傷みです。
その傷みをどのように修復するのか、またはできないのか。
そうしたことをすべてクリアにしてこそ失敗のない、納得のいく買い物となります。
そして、そうした疑問に逐一しっかりと回答を出してくれる家具店で家具を購入するべきです。
「製作工程はどうなっているのか」
「この木の種類の特性は」
「なぜこのようなつくりになっているのか」
「アフターメンテナンスはどうなっているのか」
このような点は必ず確認しなければなりません。
要は「モノ作りの姿勢」「企業(メーカー)としてのポリシー」と言い換えても良いでしょう。
どのような素材で製作するのか、どのような作り方を行っているのか、その点をしっかりと店舗やホームページ、カタログなどで紹介してくれるところは、その手間暇を知って、納得してもらいたい思いがあるのです。
また、それを誇りにして、自信を持って世に出ている証拠でもあります。
例えばダイニングチェア一脚にしても、どのような過程で生まれているのか。
素材の選定、製造工程、塗装の種類、後々のメンテナンスへの対応…。
そこをしっかり伝えられる家具店は、品質への自信とポリシーをしっかり持っている、信頼のおける家具店である証拠でもあります。
トータルコーディネートができるものを選ぶ
いざ家具を購入したものの、その家具を置いている部屋の他の家具とバランスがちぐはぐになってしまって、なんとなく統一感に欠けてしまう…。
こういったお話もよく聞きます。
これは着色している家具によく見受けられる事態です。
色合いは一見同じように見えても、製造元やつくられた時期によって、その色目や濃淡が微妙に異なるためです。
それらを並べて置いてみるといわゆる「違和感」が生じます。
反面、無着色の無垢材で家具は自然の色合いであり、異なる樹種同士でも自然と馴染みます。
さきにお話しした経年変化だけではなく、そもそもが様々な色素の集合体である自然材なら単純な色合わせとは違ったコーディネート、統一感を楽しむことができるはずです。
そのうえで空間全体を同じテイストで揃える際には同じデザインコンセプト、または同じメーカーのもので揃えるのが最短にして一番間違いのない統一性の持たせ方です。
LDKであればダイニングテーブル、ダイニングチェア、テレビボード、ソファ、リビングテーブルなどが同じメーカー、同じ樹種で揃っている。
寝室であればベッド、ドレッサー、チェストが同じテイストでまとまっている。
そうしたトータルコーディネートが可能になると、将来的な買い足しが必要となった際にも失敗が少なくなります。
トータルコーディネートを可能にするラインナップを揃えたメーカー、家具店を選ぶことも家具を検討する際に大切な観点になります。
適切なプランニングをしてもらうことができるか
「このくらいのサイズなら大丈夫と思って購入したら大きさに問題が…」
これも家具選びの失敗例で良く聞く話です。
家具という購入頻度があまり多くない買い物の場合、他の買い物よりも気を付けなければいけないことは多々あるのですが、多くの方は「大体このくらいだろう」という感覚でお買い物をしています。
それにより生じた失敗は些細なものであっても日々の暮らしの中で少しずつストレスとなって積み重なるものです。
事実「テーブルサイズが大きすぎた(小さすぎた)」「大型の家具が目的の場所まで入らなかった」という声は決して珍しいものではありません。
そんな失敗を防ぐためには事前のプランニングが重要です。
適切な家具のサイズ、周囲の回遊性だけではありません。
収納家具の開閉に際して他の家具が邪魔にならないか、チェアへの出入りに不便はないか、テレビの見易さは…。
そこにプラスアルファのコミュニケーション性や付随するインテリアの適性などを加えていくととても一人では考えられない、となる人も大勢います。
そんな時はプロに頼るのが一番です。
経験豊富で知識もあるプロのスタッフなら自分の暮らしに必要な最適解のインテリアプランニングを行ってくれるはずです。
長く使うことのできる家具を探す。
そんなとき、どのような素材をどういった工程で製作するのか、そこにはどんな苦労や工夫があるのか、そういったことがすぐにわかる、もしくは伝えてくれる家具店は信頼がおける、と言えます。
そのうえで親身になり、自分事として家具選びに参加してくれるスタッフがいる、そうした手間暇を惜しまない家具店は、そこのスタッフが自社の商品に愛着をもち、自信をもってお薦めしてくれるはず。
そこで、その人物が信頼に値する、と感じられたら、それは自分の毎日をより豊かにする第一歩でもあります。
家具蔵は1953年創業の歴史ある家具メーカーです。
最初の店舗である表参道店は1995年オープンで昨年25周年を迎えました。
他にも自由が丘店・吉祥寺店・銀座店・横浜元町店とすべて10年以上の歴史を誇る店舗ばかり。
厳選した無垢材を手仕上げで、且つ無着色にこだわってオーダー製作しています。
各店には経験豊富で様々な資格を持つプロスタッフが常駐し、3DCGを駆使したインテリアプランニングや現地での訪問採寸なども行っています。
皆さま、お気軽にお立ち寄りください。
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