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一枚板テーブルの「価格」はどのくらいなのか?

2021.4.25

 

 

 

一枚板もしくは一枚板天板とは、高樹齢の1本の木から伐り出し、それを繋ぎ合わせることなく仕上げる一枚の板のことを言います。

樹齢100年前後、ものによっては数百年という時間が生み出した表情・形状。

人工のものでは出すことのできない複雑かつ美しい色調。

自然の力強さややさしさ。

そして世界に一つしかない、という価値は数ある家具のなかでも、その存在感や地位は格段に高いものとなります。

一言で樹齢100年、といってもそのような高樹齢の木がそこかしこに生えているわけではありません。

よしんばあったとしても、それらが全て美しい一枚板天板にできるとは限りません。

つまるところ「希少」なのです。

そんな希少な一枚板、憧れだけどどのくらいの価格がするのか…、という疑問がある方もいるはず。

その価格帯を決める「要素」がいくつも存在します。

今回はどんな点が一枚板天板の価格帯に影響するのかを見ていきましょう。

 

 

一枚板の価格を決める要因 その1.サイズの違い~


 

 

一枚板の価格を決めるには、実に様々な観点があります。

わかりやすいのはやはり「サイズ」です。

長さ100センチ程度の短尺のものと200センチを超えるような長尺のものでは、仮にほとんど同じ表情・同じ樹種としても、その価格は異なります。

また、その「幅」も価格に大きく影響していきます。

一枚板は接ぎ合わせをしていない、「一枚の板」です。

つまり、その幅はそのまま木の太さを表します。

木の太さは、つまるところ樹齢とも関わってきます。

幅が広い=高樹齢である=希少である=価値が上がる、というわけです。

テーブルにした際に使いやすい、美しい幅であるということも影響します。

テーブルというのは直方体です。

これを一枚の板として、木から切り出すわけですから、木はそれよりもさらに大きくなければなりません。

基本的に製材時に木の中心にある芯材は割れてしまうので使用しません。

そうすると大きなサイズの一枚板を採ることができる部分は、自ずと限定されることも関係してきます。

 

一枚板の価格を決める要因 その2.樹種の違い~


 

 

世界中に無数に存在する「木」。

膨大な樹種の中には、いわゆる「銘木」といわれ、世界的に見ても価値が高いものが存在します。

この「世界的にも価値がある」、そのうえで「希少である」という2点は、価格を決定する上で大きな要因となります。

世界的に価値があり、希少である=人気があるものでは、一枚板になるような太さ・大きさを誇るようなものは今やそうそうありません。

つまり、知名度が高かったり、人気があるものは価格帯が高くなる傾向があります。

しかし、そういった「有名銘柄」以外にも魅力的なものがたくさんあるのが一枚板、ひいては木材という世界です。

世界にはまだまだあまり有名ではないけれども美しい表情を持ち、良コンディションで良サイズのものを発見することができる樹種が存在します。

例えば、家具蔵でも人気の「サペリ」や「ボセ」はそれぞれ「マホガニー」「チェリー」といった超が付く銘木との共通点が多々ありながら、良コンディションで4人掛けに丁度良いサイズの一枚板が比較的安価に手に入ります。

要は、それぞれの樹種にはすべて独特の良さがあり、その価値を決めるのは使う人自身ということでもあるのです

 

一枚板の価格を決める要因 その3. ~コンディションによる違い~


 

 

木は厳しい自然環境の中で生きるものです。

それが100年前後の時間ともなれば、おおよそ全くその痕跡が残らないものはそうそう存在しません。

成長過程でできた「割れ」や「節」が板には残り、その大きさ・数・状態がその一枚板の価格帯を左右します。

決して「割れ」や「節」があるものが駄目なものではありません。

それすらもデザインであるのが自然材であり、それがあることで「この板に決めた」という人もいます。

ですが、出来て当たり前のものであるからこそ、無いものには価値が伴います。

そのままの姿で使用できる板は希少なものであるからこそ、この点も価格へ影響を及ぼします。

 

一枚板の価格を決める要因 その4. ~表情による違い~


 

 

自然の中で育った木は、その環境いかんで形状だけでなく、その内部にもねじれや湾曲のある箇所が生じます。

その箇所は、木目が揺らぎ、複雑な模様を描くことから、装飾性が高く見る者を魅了します。

そのため家具や楽器など人目に触れる箇所に活用され、豊かな杢を有した材はその価値も上がるものとされています。

長年育ってきたからこそ生じる無垢材だけの表情。

そういった表情を楽しむことも一枚板テーブルを使用する際の醍醐味とも言えます。

 

一枚板の価格を決める要因 その5. ~脚による違い~


 

 

一枚板テーブル、というとついつい天板そのものばかりに目を奪われてしまいますが、使用する時はもちろん脚が必要です。

テーブルと脚の相性は見栄えや使い勝手をも左右するため、その選定も重要となります。

多くの家具ショップでは、脚をテーブルの料金とは別途で設定しているところが多いものです。

決して安くない金額が「脚代」として上乗せされることを当たり前とみるか、それとも「ちょっと待て」と考えるのか。

私たち家具蔵では、一枚板天板を選定する際には数パターンの4本脚や、高さを自身で変更できる「Ⅾ&Ⅼ脚」を天板の価格に別途加えるのではなく、無料でご案内しています。

つまり、天板に表示される金額はテーブルそのものとしてのものとなるのです。

一枚板を「安心して」購入できるような配慮があることも、事前に確認した方がいいかもしれません。

                                                                                                                                                                                              「一枚板」とひとくくりに考えても、価格の基準となる項目は実に様々です。

いわゆる「一生もの」となるからこそ、悩んでしまうことも多いかもしれません。

まずは無垢材の家具や一枚板を専門で扱っているようなショップへ相談することをお勧めします。

専門店では、一般的には知られていない木のことや木目のこと、また空間との相性など実に様々な観点で一枚板を紹介してくれます。

無垢材家具ショップである私たち家具蔵の店舗でも、一枚板ギャラリーをはじめ、各国から選りすぐった銘木の一枚板天板をご案内しています。

この道の専門販売員が丁寧にご案内しながら、その人にとって「最高の」一枚をご案内します。

お問い合わせから、販売、アフターフォローまで、お客様の一枚板選びをサポートします。

 

家具蔵の一枚板天板の詳細はこちらから

 

 

 

 

 


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