キッチンボード、「オーダー品」と「既製品」でここまで違う
2021.5.1
食器やキッチン家電を収めるキッチンボード。
そのデザインや機能には様々あり、その区分けもまた多様ですが、そのなかに「オーダー製作」のキッチンボードと「既製品」のキッチンボードでの分け方があります。
オーダー製作、というと特別注文品で敷居が高いのでは、というイメージがあるかもしれません。
逆に既製品は手軽で手に入れやすい、そんなイメージでしょうか。
今回はこのキッチンボードについて、オーダー品と既製品の違いを見ていきましょう。
キッチンボードの役割
キッチンにおける「背面収納」を総称してキッチンボードと呼びます。
他にも「食器棚」「カップボード」「レンジ台」「キッチンボード」などの別称で指されることも。
それらにおける役割は、重複することも多いのですが微妙に違ってきます。
家具店での意味合いの違いという意味で言えば、「食器棚」は食器の収納がメインのものです。
「カップボード」は「食器棚」の別名とも言えますが、食器やカップ、グラスなどを飾る目的も強くなります。
これらはキッチンではなくリビングに置かれていることも多くみられます。
「レンジ台」は電子レンジ、炊飯器、ポットなど調理家電をメインに収納・配置するものです。
そこで「キッチンボード」とはどのようなものになるのでしょうか。
キッチンボードは「食器棚」と「レンジ台」を合わせた役割を兼ねています。
「食器棚=収納」と「レンジ台=家電のレイアウト」を一体化させることで見た目がすっきりすることと、作業の効率化に繋がります。
限られたキッチンスペースを有効に活かすために使い勝手の良いキッチンボードは欠かすことのできない家具となっています。
既製品のキッチンボードで起こること
そのなかでキッチンボードにおける「オーダー品」と「既製品」では何が違ってくるのでしょうか。
多くの量販家具店に並んでいるキッチンボードはいわゆる「既製品」と分類して良いでしょう。
在庫があり、限られた仕様の中で自分にとって一番適当だと思われるものを選びます。
既製品の多くは「一番多い意見」を集約してつくられているので、多くの人にとって「使いやすいであろう」ことを想定したデザインや仕様になっています。
例えば下台には引き出し収納、中央部に家電収納スペース、上部には引き戸か扉の収納がついているものをよく見かけます。
多くの想定に合わせたデザインのものを大量生産するのでコストを抑えることができている=比較的安価に購入できる点は魅力的に映ります。
反面、人によって異なるであろう「それぞれの特別な要望」に応えることはできません。
例えば「引き出しに高さ12cmの瓶を入れたい」という要望。
既製品の場合ではそれが叶わず、他の場所に収納する、もしくは中途半端な仕舞い方になる…。
設置予定のスペースには丁度良いものが無く、他に活用のしようがない余白が生まれる…。
そうした「あと少し」「もう少しここが」という点を妥協して使うことを余儀なくされることが多々あるのが既製品のデメリットです。
そして、それを「そういうものだ」として過ごすことは実はとても勿体ないことでもあります。
オーダーのキッチンボードで得られるもの
オーダー製作のものなら、そこにある「まあしょうがないか」という妥協とは縁遠くなります。
何故なら自分「だけ」の使用における想定を完璧に満たすことができるからです。
「あと少しここが」という点が無くなることは、日々の暮らしにおいての満足度を知らず知らずのうちに高め、毎日のクオリティを上げていくことに繋がります。
オーダー製作でキッチンボードを手に入れるなら、量販店ではなく受注生産をしているこだわりの家具店へ相談することになります。
家具店のスタッフに希望を伝えアドバイスをもらいながら、使いやすく、希望のものがしっかり収納できるものを一緒にデザインしていきます。
サイズも仕様も思いのまま。
予定のスペースに隙間なくピッタリ納まる、手持ちの家電が丁度良く置ける、取り出しやすい位置に希望の深さの引き出しがある…。
こういったことも勿論可能です。
大量生産品に比べて1点1点丁寧に製作するので、耐久性も高くなります。
受注生産なので注文してからの製作日数こそ掛かりますが、そこには長く愛用できる、世界で一台の家具が待っているのです。
オーダーのキッチンボードは「素材による違い」を確認する
思いのままのデザインで快適に使用できるオーダーのキッチンボード。
その素材によって耐久性が大きく変わってきます。
多くの場合でその素材は大元が「木」となります。
同じ木でも「無垢材」か「それ以外」かに分かれるのです。
無垢材とは、原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
いわば木そのものであり、分厚い板材で構成される躯体は耐荷重性も高く、また、無着色のものであれば着色料が剥げたり、貼り付けた部分が捲れてきたりといったことも起こりません。
キズが付いても削り直しなどを行うことで元通りに修復できます。
つまり、非常に「丈夫で長持ちする」素材です。
一方の「それ以外」のものは「木質系の加工材料」と言う総称で呼ばれるものです。
大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としているもので、木材を薄く剥いた単板を積層した合板や、それに化粧シートなどを貼り付けたものです。
安価で美しい出来上がりではありますが、使い込むうちに本物の木を使用したものとの「差」が出てきます。
日が経つにつれてシートが剥がれ、傷も目立ち修復できない…。
使い込んでも美しくなるのか、劣化していくのか。
そうした違いが「素材」によって起こります。
そうした違いをふまえたうえでものを選ぶことで、長く快適に使っていけることでしょう。
家具蔵では、無垢材をふんだんに使用したオーダー製作のキッチンボードをご案内しています。
専門のスタッフがお客様の要望を聞きながら、またプロとしての的確なアドバイスや提案を行っていきます。
世界に1つだけの一生モノのキッチンボードをお探しでしたらぜひ一度家具蔵各店へお立ち寄りください。
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