無垢材テレビボードおすすめ樹種4種
2021.5.27
最近は家で過ごす時間も増えてきたこともあり、家での時間を豊かに過ごしたいと考える人が増えてきています。
自宅で過ごす時間を豊かに過ごすために、「自然」や「健康」を意識される方も多くなりました。
お子様と一緒にガーデニングを行ったり、普段はスーパーで購入する食材などを手作りにしたり、みなさんそれぞれ工夫をしながら家で過ごす時間を充実させています。
中でも、家でも自然を味わえるよう、家具を無垢材に見直す方も多くみられるようになりました。
まずは毎日触れるテーブルやチェアを替える方が多く見受けられますが、実はその次と言っても過言ではないくらい多くの方が取り入れるアイテムがテレビボードです。
テレビはどの家庭でも必ずと言ってよいほど置いてあるおなじみのアイテムですが、黒くツヤツヤしたルックスは自然味とは程遠く、機械的で無機質。
冷たい印象を受けます。
そんなテレビ周りだからこそ、自然素材を取り入れたいと望まれる方が多いのです。
実際に無垢材のテレビボードはどんな樹種が適しており、どんなコーディネートが叶うのか、
お話ししていきます。
上質で温もりのある空間へ誘うウォールナット材
茶褐色の落ち着いた色味と七色の色素を持つと例えられるグラデーションの美しい色合いで多くの人を魅了するウォールナット材。
一見ダークなイメージを持つ方も多いですが、使うごとに紫外線の影響によるエイジングで青みが抜け、明るい木肌へ変化していくのが特徴です。
明るくなったあとは美しい木目がよりくっきりと現れ、時とともに違った魅力を味あわせてくれます。
無垢材の中でも黒に近い黒褐色の色素を持つウォールナット材はテレビの黒を程よく馴染ませてくれる効果があります。
例えばソファの革の色や、イスの張地、鉢植えのカバーなど小物類を黒で統一すると、落ち着いたホテルライクな空間を作ることができます。
何か活発に活動するよりも、照明も落とし、リラックスした空間をつくるのにぴったりなウォールナット材。
落ち着いた色合いの中にも、ちゃんと温もりを届けてくれるのが無垢材を使う良さのひとつです。
温かみのある明るい空間作りならチェリー材
淡い色合いから使うごとに赤みが増し、濃い赤褐色へと変化していくアメリカンブラックチェリー材。
そのエイジングによる変化は革製品の変化と似ており、革製品を愛用している方や、アンティーク家具が好きで自身で100年後に孫に受け継ぐアンティーク家具を育てていきたい!という方など幅広く、多くの方に好まれる材です。
赤みのある色素は見る人に元気や活力を与えてくれます。
テレビボードは近くで毎日触れるテーブルやチェアと違い、ダイニングやソファからある意味で「眺める」ものです。
見ていて冷たさを感じる材や落ち着かない材より自然と元気をもらえるようなチェリー材を選ぶことは必然ではないでしょうか。
変化が魅力のチェリー材だからこそ、作り置きをしてしまうとすぐに色の変化が進んでしまう為、大量生産の家具では色にばらつきが出るため敬遠されることも多くみられます。
オーダーメイドで作る家具店なら、取り扱いの難しいチェリー材もオーダー後に材を準備することができるため、出来立てからチェリー材の良さを味わうことができます。
時間と共に育っていく様はまるで家族の一員のような気もしてきます。
眺めるだけで元気をもらえそうな、明るい空間を目指す方にはチェリー材をおすすめします。
どんなインテリアにも良く馴染む、合わせやすさで選ぶナラ材
どんぐりの木として昔から私たち日本人の身近にあり、実家に戻った時のようなどこか懐かしくホッとした安心感や温もりを感じさせてくれるナラ材。
決して主張しすぎない馴染の良いナラ材はどんなテイストにも合わせやすいのが特徴です。
馴染みの良い分、主張が少なく、ナラ材だけではメリハリに欠けることもままあるので、却ってテレビの持つ黒とツヤが良いアクセントとなることも。
異なる素材であっても受け入れ、中和し柔らかく見せてくれる不思議なおおらかさをナラ材は持っています。
もちろん、そのままとことんナチュラルな空間に浸るもよし。
また、テレビボードの他、照明でステンレスの黒を取り入れるなど、異素材をMIXすることで、ナチュラルながら、メリハリの利いたカフェのようなおしゃれな空間を作ることも可能です。
圧迫感のない明るい空間が叶うメープル材
最近ではミニマリスト志向の高まりも手伝い、家具やインテリアは「白っぽくしたい」という方も多く見られます。
マンション住まいの方が増えたことで、限られた空間をできる限り広々見せたいと希望する方も増えました。
テレビボードだけでなく、キッチンボードやサイドボードなどの収納家具類はなるべく白い壁に同化させることで広々見せる効果があり、白い収納家具の需要は上向いてきています。
かといって、真っ白に着色やシールを施し加工をした材を選んでしまうと清潔感はあるものの、病室のような無機質で冷たい空間になってしまいます。
そんなときにお勧めなのが、メープル材です。
無垢材の中では白に近く、白い壁や床にもなじみが良いので圧迫感を与えず部屋を広々と見せてくれます。
そのうえでほのかに入る色合いと徐々に濃さを増していく経年変化で冷たい印象は全くありません。
加工された無機質な白い家具では愛着が湧きませんが、無垢材ならではの温かみもちゃんと持ち合わせており、使うごとに経年変化する姿には愛着が湧き、長く使うことができます。
テレビボードにメープル材を選べば、圧迫感がない広々した空間と、温もりの両方を得ることができるのです。
今回こちらでおすすめした4つの樹種は家具蔵全店でお取扱いをしています。
すべて原木仕入れと自社での徹底した管理による厳選した素材を使用し、熟練の職人は一つひとつを手仕上げで製作します。
それぞれの材にそれぞれの良さや味があり、その良さを味わうには実際に触れていただくことが一番です。
ご自宅にどの木を迎えるか、見て・触れて・そしてその魅力を聞いて、検討してみてください。
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