ラウンドテーブルはどのくらいの大きさを選ぶべきか
2021.6.7
目次
ラウンドテーブルの魅力
角のないフォルムと、円形の形状が優しく柔らかい雰囲気を演出してくれるラウンドテーブル。
カフェのようなおしゃれな寛ぎ空間が叶うインテリア性の高さ。
そういった魅力からテーブルの新規購入の際に検討する人も多いのがラウンドテーブルです。
一方でいざ買おうと思うと
「お店で見ると素敵だけど、実際自宅に置くにはどのようなサイズを置けばよいのか想像がつかない」
という声も多く聞かれます。
サイズ、つまりテーブルの適切な大きさは部屋の広さはもちろん、使用人数や用途によっても変わってきます。
ラウンドテーブルの適切なサイズとはどのくらいなのかお話ししていきましょう。
ラウンドテーブルを取り入れるメリットは
スタンダードともいえる長方形のダイニングテーブルの良さは一人当たりが使用できる面積が大きくなり、且つ日本で多い長方形ベースの間取りに配置しやすいという点が挙げられます。
対してラウンドテーブルの魅力は、さきにお話しした点や、どうしても角や直線が多くなる部屋・窓やドアなどの建具に対して曲線がアクセントになり目を惹くことです。
また角のないデザインは優しく柔らかな空間を演出してくれます。
正方形や長方形のテーブルに対して動線が丸みを帯びることで移動しやすくなる、という声もあります。
そしてラウンドテーブルの最大の魅力は「コミュニケーションの取りやすさ」です。
例えば4人で座る場合。
長方形テーブルの場合は向い合って座る人とは視線が通いますが、隣の人とは同じ方向を向いているため視線が通い辛くなります。
一方ラウンドテーブルは四方に人が座ることで、全員の目線が自然と中央に集まります。
そのことで会話が弾みやすくなるのです。
隣り合っている人も同様です。
基本的に斜め45度の関係性となることは、互いが圧迫感を一番感じにくい位置関係と言われます。
これはカウンセリングなどでも取り入れられる手法です。
ラウンドテーブルであればこの位置関係を自然に獲得することができます。
小さなお子さんや介護の必要な人に何かしてあげるのも楽でしょう。
ラウンドテーブルはインテリア性もさることながら、コミュニケーションを円滑にしてくれるものでもあるのです。
テーブルサイズの基本的な考え方
一人分の食事に必要なスペースは幅600㎜×奥行400㎜と言われています。
長方形の場合は縦横方向に一人分の食事スペースが取れていれば十分なサイズと言えます。
例えば4人で使用したい場合は横幅1200㎜×奥行800㎜あれば、4人分の食事スペースを確保するのに最低限のサイズだということがわかります。
(実際は上記プラスアルファの余裕がある方がベターです)
では、ラウンドテーブルではどのようにサイズ選定を行えばよいのでしょうか。
ラウンドテーブルの大きさはまず「面積」で考える
ラウンドテーブルの場合は、テーブル天板面の面積で考えると適切なサイズが割り出せます。
一人に必要な食事スペースは600×400=2400ミリ平方メートルです。
これを最低限の基準とし考えた場合、2人暮らしであれば4800ミリ平方メートルが最低限必要となります。
例えば直径800mmのラウンドテーブルの面積は半径×半径×3.14=5024ミリ平方メートル。
であれば、2人で使う最低限のサイズは直径800mmあれば良いということがわかります。
ただし、これも適度なプラスアルファがあった方が互いの距離感を上手くとる意味でもベターです。
最低限のサイズに+100mm余裕を持つことができればより心地よく過ごすことができます。
使用人数ごとに必要なサイズは下記が目安です。
●2人暮らしの方に適切なサイズ
・直径800~900mm
●3 ~4人暮らしの方に適切なサイズ
・直径1000~1200mm
●5人~6人暮らしの方に必要なサイズ
・直径1200~1400mm
もちろん2人暮らしでもゆったり使いたい場合は1000~1100mmを使っても良いでしょう。
それを含めて次に大事なのは周囲との距離感です。
ラウンドテーブルの大きさは「部屋の広さ」でも考える
使用人数に適切なサイズのテーブルを置いたとしても、それが大きすぎると周囲の回遊がし難かったり、椅子の出し引きが難しくなります。
まず、人ひとりが無理なく通ることのできる幅はおよそ600mm。
また、2人がすれ違う、もしくはテーブルの先にソファなどがあってそれと近すぎない距離感となるのが1000mm程度からになります。
椅子の出し引きについてもアーム無しのものなら600mmあれば出入り自体は可能です。
しかし、アーム付きのものを使う(=椅子を引く面積が大きくなる)のであれば800~900mm程度あるのが理想的でしょう。
これだけあれば着座時にも他の人がその後ろを回遊することが可能になります。
全体の部屋の広さや使用できるスペースからこれらの数字を活かした引き算を行って出た数値が、部屋に対しての適切なラウンドテーブルの大きさです。
面積から割り出す大きさと部屋の大きさから割り出す大きさ。
この2つがうまくマッチングすれば毎日にぴったりのテーブルになるというわけです。
オーダー製作なら欲しいサイズが手に入る
自分たちの暮らしに丁度良いサイズは決まった。
しかしそのサイズがどこを探しても見つからない!
そんな時は「オーダー製作」という方法があります。
テーブルに限らず、家具は(仮にチョイスの失敗や傷みがあったとしても)意外と長く使うもの。
妥協してしまうとせっかく購入したものがストレスになってしまう可能性もあります。
オーダー家具のテーブルであれば、自宅にぴったりのサイズを選ぶことができます。
例えば家具蔵の無垢材ラウンドテーブル。
側面のデザインや脚の形状も複数から選ぶことができるので空間や用途に応じたチョイスが可能。
ご注文を受けてからの製作なので細かなサイズオーダーも思いのままです。
無着色で仕上げることを活かし、樹種もホワイトアッシュ、メープル、ナラ、タモ、チェリー、ウォールナットと6樹種に対応しています。
使うごとに味わいが増し、愛着を持って長く使うことができるテーブルなら尚更サイズ選びは重要です。
様々な方法でシミュレーションを行いながら、サイズ・デザインともに貴方にぴったりの一台をご案内します。
ダイニングは末長く家族やゲストが集う場所です。
ラウンドテーブル選びはポイントを押さえれば難しくありません。
お気に入りのテーブルと出会い、毎日をより豊かに過ごしましょう。
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