「家具」として「インテリア」としてデスクを考える際に重要なことは
2021.6.15
在宅ワークを行っている人も増えている昨今、自宅での仕事場所はダイニングテーブルやリビングテーブルで間に合わせているという向きも多いのではないでしょうか。
そんななか少しでも快適に、そして効率的に自宅で仕事ができるように、とデスクの新規購入を考える人も多くなっています。
デスクと言えば、お子様が使う学習机を連想されることもあるでしょう。
しかし会社業務や趣味の為に大人になってから使用するデスクは、よりシンプルで住まいの空間に馴染むものが好まれます。
今回は「インテリアとしても考えたい」デスク選びのポイントについてのお話です。
デスクの種類はどんなものがあるか
一言で「デスク」と言っても形状は様々です。
●I型形状
一般的なスタンダードタイプの長方形のデスクです。
「袖」といって左右どちらか、もしくは両方に引出しや扉などの収納がついたデザインや、天板下に引出しがついただけのものもあります。
逆に引出しなどを一切付けない天板と脚だけのシンプルなデスクスタイルもあります。
サイズも様々にあり、空間に合ったデスクを見つけやすいのが特徴。
コンパクトな作業スペースにしたい、重厚な書斎デスクとしたいなどの理想をかなえやすい形状です。
●L型形状
L字タイプのデスクは空間の角などを有効に使うことができ、作業スペースを広くとることができるデザインです。
例えばプラスアルファの作業スペースを設ける、またはモニターを2台以上使うような作業にも良いでしょう。
2人以上でも互いが別の方向を向いているので集中して作業ができるのも利点です。
専有面積が増えることから、間取りや他の家具との位置関係をしっかり把握しての導入が求められます。
一般的に家庭で置く場合はコーナー部分をうまく活用した配置が好まれます。
●ロータイプ形状
椅子に座って作業を行うデスクではなく、床に座って作業をするためのロータイプデスクもあります。
文机とも言われ、以前は一般的にあった床座でのデスクスタイルですが、最近はあまり見なくなりました。
コンパクトに空間を使用できる点はメリットですが、床座での姿勢は長時間作業には不向き=疲れやすいということも関係しているようです。
デスクのサイズと設置場所について
在宅仕事を考えたデスクを空間に置く際には、どういったパソコンを使っているかによってデスクの奥行も変わってきます。
ノート型を主に使うのであれば奥行は450mm程度で十分です。
しかし、デスクトップ型の場合、あるいはパソコンを置いてその前で書き物も行う場合は奥行600mm以上は欲しいところです。
また、住まいのなかでどの部屋にデスクを置くか、そして他の家具との距離感も一考しなければいけません。
書斎などのプライベートスペースであれば、デスクの横幅や奥行もある程度大きさの優先が可能でしょう。
しかし壁やドア、ベッドやチェストなどの家具との距離感を考えないと椅子の出し引きがしづらい、ということにもなりかねません。
また、今まさに多くなっているのがリビング空間にデスクを置くスタイル。
書斎などを作ることができない場合やいわゆるリビング学習を推し進めたい場合に採る手段ですが、これもやはり(書斎など以上に)家具同士や建築との距離感は重視する必要があります。
家族の共有スペースでもあるリビングにデスクを置く場合は、空間を圧迫しないサイズを置きたいものです。
この場合もダイニングテーブルやソファとの距離感を十分にとって、椅子の出し引きや回遊に無理のない、かつ見た目にも圧迫感の少ないサイズのものを選ぶ必要があります。
リビングの家具、そしてインテリアとしてのデスクを考える
そんななかで、見た目も美しく、使い勝手も良いものを選ぶならどのようなものが良いのか。
リビング空間においては他の家具との親和性が重要です。
まずサイズの上では他の収納家具と奥行を極力揃えること。
一般的な収納家具の奥行は450mmの設定のものが多くなります。
それに合わせたデスクを選ぶことでデスクだけが悪目立ちすることが無くなります。
作業スペースを確保しつつ、リビング空間に違和感なく溶け込めるものにするには奥行を狭くする代わりに横幅の広いタイプのデスクを選ぶと良いでしょう。
また、飽きのこないシンプルでコンパクトなスタイルにする事も空間に馴染ませる大切なポイントです。
それを踏まえて今ある空間にスッと馴染んでくれるのはやはり木製のもの。
それも無垢材・無着色のものであれば、自然の色味がどんな空間にもすんなり馴染んでくれます。
樹種を選ぶことができれば現在のインテリアに合わせることも可能ですね、
デスクを単体でリビングに置くと、どうしてもそこだけ目立ってしまう。
横幅があるものとはいっても、あまりスペースが無いし…。
そんな人にはリビング収納と一体型にしたデスクはどうでしょうか。
リビング収納と一体になったデスクは空間の壁面積を有効活用できるだけでなく、デスク周りに必要な収納も兼用できるため、使い勝手とインテリア性を兼ね備えたものとなってくれます。
家族が日常使う小物や必要な際にすぐ出てきて欲しいマニュアル、その他の雑貨などを一か所に収納することでリビング全体がスッキリと美しく片付くことにもなります。
ライフスタイルの変化により、今まで重要視をしていなかった人でもパーソナルデスクの必要性を感じることが増えてきました。
自宅で快適に仕事や趣味に使うことのできるデスクこそ間に合わせで選ぶのではなく、どういう使い方をしたいのか、また室内インテリアとのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)