テレビボードに「無垢材」「無着色」のものを選ぶべきワケとは
2021.7.19
目次
テレビの買替えと同時にテレビボードも検討する人が増えている
テレビの買い換え需要というのは、例えば丁度10年前の地上デジタル化などに代表される「社会全体の流れ」や大規模なスポーツイベントが開かれる場合に多くなります。
個人の事情で言えば故障・老朽化・あるいは引越しなどの住み替えによるものが多いでしょう。
その際にそのテレビを置く台、すなわち「テレビボード」も新たに検討する機会が多くなります。
テレビボードの買替えの理由は「巣ごもり需要」
このテレビボード単体での買替え、というのも実は最近増えてきているのです。
理由は「在宅時間の増加」。
いわゆるコロナ禍でテレビに向かう時間が長くなっていることがその要因です。
ネット配信によるコンテンツがここ最近で一気に増え、それをテレビで視聴できる環境が整ってきたことがいわゆるコロナ禍による「巣ごもり需要」と上手くリンクした結果、テレビに向かう=それを置いているテレビボードが気になってきた=買い替えよう、というニーズを生み出しています。
テレビボードに求められるものは人それぞれ
テレビボードに求められるものも多様化しています。
一頃はビデオデッキ、あるいはDVDデッキが収納できることがマストでした。
現代ではネットでの見逃し配信、あるいはタブレット・PC・スマホを駆使して映画やドラマを見ることも一般的となってきたことや、テレビそのものにHDDが内蔵されているので録画に必要な機器が不要であることも珍しくありません。
そこで、ベンチのようなシンプルなものの要望も増えています。
あるいは日本の住宅事情の最大の悩みである「収納の確保」の解決策としての「壁面収納」にテレビを据え付けることもあるでしょう。
スチールのものから木製のものまでその素材も様々。
板扉で隠す、あるいはガラス扉で中身を見せる、もしくはそのどちらも無い、あるいは引き出しがある、といった仕様の違いも百花繚乱といっていいほどです。
テレビは「無機質な質感」である
そうしたなかで変わらない事実として、現代のテレビはほぼ間違いなく「機械感が前面に押し出された無機質なものである」ということ。
だいぶ以前、ブラウン管テレビが世に出始めた頃は木目調のボディのものもあったことを覚えている人もいるでしょう。
現代ではテレビのボディ部にそうした装飾を施しているものは殆どありません。
薄型が進み、画面の「ノンベゼル(枠が殆ど無い)化」が進む中で、装飾を施す部分自体が無くなっていることも関係していますが、その質感や色合いは、いわゆる黒などを基調とした「冷たさ」を感じるものとなっています。
「無機質なモノ」が大きなスペースを占めるアンチテーゼが「無垢材テレビボード」
一方でテレビは年々大型化が進んでいます。
少し前まで46インチのサイズもあれば「大きいなあ」と感じることが多かったテレビ。
さきのノンベゼル化が進んだ影響もあって、画面の大きさ=テレビそのものの大きさとも近くなったことや、大型だとしても視聴距離(テレビからどれだけ離れると視聴しやすいかの基準。テレビが大きくなればなるほど広がる)がさほど必要ない4Kテレビの登場などで今では50インチ、55インチが家電量販店では売れ筋となっています。
60インチ以上を導入する方も少なくなく、私たち家具蔵でもテレビボードをご案内するなかでそのことを実感する毎日です。
そうした「無機質なモノ」が空間のなかで大きなスペースを占めることは、住まいに優しさや温もり、癒しを求めるような方からするとあまり歓迎されるものではありません。
それに対する回答が「無機質なモノとは反対の質感を持つものと合わせる」こと。
つまり温かみのある「木のテレビボード」を採用することなのです。
無垢材テレビボードでインテリア性も耐久性も確保
木のテレビボード、といってもその中身はまた様々です。
一見「木製」に見えても表面に化粧シートといわれるものを貼り付けただけ、ということもあります。
あるいは「木質系の加工材料」と呼ばれる、芯材に極薄の単板を貼り付けたものも一般的です。
こうしたものが悪いわけではありませんが、さきにお話ししたように大型のテレビの空間における占有率・目立ち具合はかなりのものです。
また、テレビとテレビボードの関係性として「三角形」を保つ、すなわちテレビよりテレビ台が大きいことは、安定感という観点で見た目のうえでも実質的なものでも必須となってきます。
そうするとテレビボードもある程度の大きさが必要となり、当然空間の中で占める面積は大きくなります。
であれば、そこには本物の質感を持ったものがあることで空間のグレードは飛躍的に向上します。
無垢材はいわば「木そのもの」であり例えば単板を貼っただけのものとは質感に差が出ます。
また、何かを上から貼り付けているわけではないので一部が剥がれてくるなどの劣化もありません。
基本的にある程度の厚みをもった材料で組み上げられるので耐久性も抜群です。
そんなテレビボードなら安心して使用できるというものです。
無垢材テレビボードは「無着色」のものを選ぶ
無垢材テレビボードを選ぶ際には「無着色」、つまり着色料による色付けがされていないものを選ぶことをお勧めします。
木、あるいは木材というものは本来多様な色素で構成されており、「〇色」と一括りで表現できるものではありません。そのことが空間における「合わせの良さ」に直結します。
森の中には多様な色彩が存在していますが、その組み合わせが破綻しているとは決して考えないのと同じことです。
無着色のものであればどんな空間にも基本的には合ってしまう、そのコーディネート力の高さが無着色のものを選ぶ理由の一つです。
また、どんなものでも必ず「劣化」があるのは世の常です。
これを着色したものに当てはめるなら「退色」でしょう。
テレビボード自体、そこまで頻繁に買い替えるものではありません。
長年使用していくうちに当初の鮮やかな色合いが褪せてきていた。
そんなこともあるでしょう。
無着色の無垢材であればそんな「劣化」とは無縁です。
無垢材家具を無着色で製作すると時間が経つうちに色合いを美しく変えていきます。
例えば有名なチェリー材は当初の淡い色が数年のうちにまるで違う鮮やかな飴色に変化します。
そうした「長く使ってこそ価値が上がる」ものこそ、長く使用し、それがいつしか暮らしの風景となる場所には相応しいのではないでしょうか。
私たち家具蔵ではこうした無着色の無垢材家具をご案内しています。
もちろんテレビボードも受注製作で好みのサイズ・仕様でつくることが可能です。
世界に一つだけのテレビボード、そして長く使用出来て住まいや暮らしの質も上がるものをテレビの買替えやテレビボードの買替えの際に選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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