「和む」「魅せる」がある木のキッチンの魅力を知る
2021.8.31
目次
「住」での関心と消費の比重の向上
「衣食住」といわれるなかで、家で過ごす時間が多くなったことによる「衣」への消費の比重が少なくなってきた、ということが多く言われている昨今。
住まいにおける「食」と「住」の消費の比重は大きくなってきています。
特に「住」については自宅での時間を充実させるためのDIY熱の高まりからテレワークを前提とした住宅販売の好況、そしてそれらを要因とした家具販売自体の好況という報道も度々耳にするようになっています。
キッチンの使用時間は増えている
「住」つまり住環境を見直す、あるいは一新する際の手段は小さなものであれば「模様替え」となり、中規模なものであれば「引っ越し」でしょう。
そして「新築」「リフォーム」「リノベーション」はその花形ともいえるもの。
その主役は多くの場合、リビングダイニングであり、それに付随するキッチンです。
このコロナ禍のなかで外出を控える=自宅で過ごす時間が長くなるということは自宅で料理をする、つまりキッチンを使う時間もまた増えていることを意味し、その重要度は大きく増しています。
キッチンは設備であり空間の「格」を上げるもの
キッチンはあくまで分類上は「住宅設備」です。
ですがキッチンはオープンキッチンが主流となっており、リビングダイニングとの統一性・あるいはその関連性を揃えることはインテリアづくりの定石です。
特に現在の住空間においては内装・家具に自然材を取り入れることが非常に多くなっています。
たとえば内装は塗り壁・家具は無垢材家具、とくればキッチンもやはり自然味あふれる素材でまとめたいものです。
そこで出番となるのがいわゆる「木のキッチン」を代表とする自然派のキッチンです。
設備としての機能をしっかりと備えながら、住空間全と馴染み、格を上げるキッチンがある暮らしは、まさしく現代の住環境に求められるものといえます。
設備の充実を追求できるオーダーキッチンなら木のキッチンを叶えやすい
繰り返しになりますがキッチンはあくまで「設備」であり、調理という作業に必要な要素が不足しているものはいくら見た目が良くてもやはり満足な使用感を得ることはできません。
今回のお話は設備としての機能はしっかり満たすという条件のもと、木のキッチンがどのような好影響を与えてくれるかというお話です。
キッチンにおいてその設備面で間違いのないものといえばやはりシステムキッチンです。
ですがシステムキッチンの多くは画一化された仕様になっており、それはそれで間違いのないものとなりますが一人一人のニーズに細かく答えることはできません。
つまりそれはある人にとっては「設備として機能に不満が出る」ことと等しくなります。
それに対する回答は「オーダーキッチン」です。
オーダーキッチンであれば同時にそれを構成する面材などに木を取り入れやすくなります。
つまり、木のキッチンという理想はオーダーキッチンでこそ叶うものとなるのです。
外廻りだけを木製にするという選択肢もあり
一方でシステムキッチンの「最大公約数」的な機能性、あるいは特にキッチンに特別なことは求めないまでも、「木の質感」は欲しい、そんな人にはシステムキッチンを導入しながら、周囲を木製のもので囲う、つまり外廻りのみを木製にする、という選択肢もあります。
コストの面でもメリットがあることから、私たち家具蔵のお客様でもそういった方は多くいらっしゃいます。
リビングダイニングと併設されることが多い、オープンスタイルのキッチンはLD側=前方と側面(ペニンシュラタイプなら片面・アイランドなら両面)が目に入りやすい部分。
そうした部分に無垢材の質感をプラスし、あるいは収納を充実させることで機能も見た目も両立したキッチンとなります。
木のキッチンには「和み」があり、「魅せる」ことができる
木、特に無垢材を多く取り入れた家具や設備で得られるもの。
それは「和み」であるといえるでしょう。
自然材であることでの視覚・触覚といった感覚的なものから精神的なもの、健康面に至るまで木のある空間は人の暮らしに多くのポジティブな面をもたらします。
それはいまや暮らしの中心となっているキッチンにおいても同様です。
木のキッチンが持つ木目や独特の表情。
その木目の模様や木肌の色の濃淡には「1/fゆらぎ」とよばれる動きのパターンがあり、これが人の目に心地良い刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。
人を心地良くしてくれる様々な効能は長い年月で育まれた自然からの贈り物です。
癒し、と言い換えても良いその感覚は忙しく過ぎる毎日の暮らしの中で間違いなく私たちを和ませてくれる、そんな存在となります。
そしてそれは住まう人、そして外から訪れる人を魅了するものとなるでしょう。
自然に生まれた表情すらデザインになり、年月が経って味が出ることで長く使用することが可能になります。
長い時間をかけて育ったもの、時間を育んだものに触れた時、私たちは心から安らぎ、癒されます。
木のキッチン、それも無垢材で製作したものは使い続け、人と一緒に時間を過ごすことで一層魅力を増していきます。
住まいや暮らしの中にこの魅力を取り入れて、共に過ごし数年後どのように感じるのかそれも本物を使う楽しみです。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)