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ダイニングテーブルのサイズはどう決める?

2021.10.11

 

 

テーブルを購入するきっかけは人それぞれ


 

 

ダイニングテーブルを購入するきっかけは人それぞれです。

引越しや新築、リフォームといった住み替えのタイミングや古くなった、あるいは傷みがひどくなったなどの理由での買い替えもあるでしょう。

たた、事情はどうであれ

「せっかく購入するのであれば長く使うことができるものが良い」

と考えている人も多いのではないでしょうか。

 

 

長く使用するために必要なものは強度と「サイズ」


 

 

この「長く使用できる」という定義は主に材質や製法といった「強度」が重要な要素となることが多くあります。

強度の高低次第でモノそのものの寿命は変わり、買い替えのきっかけとなるのも「長年使っていて傷んできた」というものも多いです。

一方で「長く使うことができるテーブル」の定義を議論する際に、「サイズ」についてはあまり語られない気がします。

しかし、このサイズの決定が、そのテーブルを長く使用できるかどうか、という点において実はたいへん重要な意味合いを持つのです。

 

テーブル選びで多い失敗は「サイズ選び」


 

 

テーブルのサイズを決定する場合、その根拠は「空間に対して大きすぎないか(小さすぎないか)」という点と「何名で使用するのか」という点が大きな要素となってきます。

どちらを優先するのか、という点において決まりはありません。

空間に対して大きすぎるものは周囲の回遊を難しくし、圧迫感も出てきます。

小さすぎても必要な人数での使用ができなかったり、広い空間においては逆にバランスを欠くものとなります。

想定の人数で過不足なく使用することができる、ということは最低限必要な要素です。

こうしたことを踏まえてテーブルのサイズを決定していくのですが、テーブル選びにおいて失敗が多いのもこの「サイズ選び」なのです。

 

サイズ選びの「根拠」を知ってテーブル選びの失敗を回避する


 

 

その失敗の多くは「空間に対して大きすぎた」あるいは「小さすぎた」というものです。

サイズという観点においては合わせるチェアとの「高さのバランス」で失敗した、ということもあるのですがそれは別コラム(該当タイトルとページURL)をご参照ください。

この失敗の理由は多くの場合が「大体こんなものだろう」と決めてしまうことにあり、だからこそ私たち家具蔵も間取り図面を使用したプランニングやシミュレーション、あるいは現地での採寸を推奨し、行っています。

しかし、こうしたシミュレーションを行わず、ある程度の想定でテーブルのサイズ決定を行い、失敗することの要素に「サイズ決定のための根拠」をよく知らないというものがあります。

 

使用人数から適性サイズを割り出す


 

 

まず、テーブルはそれぞれが食事を行い、作業をする場所ですから一人ひとりに「快適に過ごすことのできるスペース」

が必要です。

ずばり一人当たり「幅60センチ×奥行き40センチ」がそれには必要と言われています。

例えば4名で使用する際には「幅60センチ x 2名 =120センチ」「奥行き40センチx 2名 = 80センチ」が必要というわけです。

ただ、それだけだと隣り合う同士の肩や肘が互いに密着することになるので、幅に関してはプラスアルファ15センチ以上が必要です。

こうした使用人数の数や並びからサイズを決めていくと少なくとも想定人数で使用できない、ということは無くなります。

 

空間との「引き算」から適正なサイズを決める


 

 

あるいは空間とのバランスからテーブルの大きさを決めていく方法もあります。

この場合、例えば壁や窓からテーブルまで60センチ空いていれば人ひとり当たりの回遊が可能であり、アームが無く出入りの幅が少なくて済むチェアの収納も可能です。

もし、アーム付きのチェアを使用するなら壁や窓、あるいは付近にある家具との距離は90センチ前後空けるのが理想です。

このくらいの余裕があればアーム付きのチェアを余裕を持って出し引きでき、着座中の人の後方を別の人が回遊することもできます。

また、テーブルの側にソファなどの別の家具がある場合、テーブルとソファの距離は100~110センチあると圧迫感無く、その間を2名がすれ違うこともできるようになります。

その数値を活かしながら全体のスペースからの引き算で出た数値が、レイアウトできるテーブルの最大値となり、こうすれば「大きすぎた」あるいは「小さすぎた」という失敗は少なくなります。

 

 

お勧めは「置くことのできる一番大きなサイズのもの」


 

 

使用人数の大小によってテーブルの大きさを決定することは理に適っていますが、もしこれからテーブルの大きさを決定するのであれば「スペースからの引き算」を使用したうえでの最大値のものを選ぶことをお勧めします。

結果、想定よりも少し大きめのテーブルになるかもしれませんが、それは「過ごしやすさ」において大きなメリットになります。

テーブルのサイズが大きいことは各々の作業のし易さやその場の快適性を高めます。

また、隣り合って着座する同士が適度に離れている方が互いにリラックスしてその場を過ごせるものです。

自分にとって座りやすいチェアを選びやすくなることにも繋がります。

そのことからテーブルは使用人数も加味していきながらですが、その場における一番大きいサイズ、をお勧めします。

そこがいまいちピンとこない、そんな場合は「幅150センチ」をひとつの基準とし、置けるのであればそれ以上のものを選ぶことを前提とすると良いでしょう。

 

150センチ(以上)のテーブルで「生まれるもの」


 

 

この「幅150センチ」は決して小さいサイズのものではありません。

一般的な量販家具店で4人掛けのテーブルを探すと「幅135センチ(前後)」であることが多くあります。

前述の「一人当たりの快適に過ごすことのできるスペース」の定義に当てはめると丁度良いように思えますが、隣り合う同士が近く感じたり、好みのチェアが2脚収まらない事態もありえます。

「幅150センチ」があれば隣り合う同士にも余裕のある余白が生まれ、おおよそのダイニングチェアはテーブルに収納可能です。

一度購入したダイニングテーブルのサイズは滅多なことでは後から変更することは難しく、仮に可能であったとしてもそれに掛ける労力は多大です。

また、お気に入りであり長く使用できる耐久性のテーブルを、サイズの理由で買い替える、あるいは使いづらいと感じながら使い続けることはやはり喜ばしいものではありません。

近年、ダイニングテーブルの役割は確実に増え、その場で過ごす時間も多くなってきています。

テーブルの大きさが快適性と気持ちの余裕にも繋がるとすれば、住まいという空間の過ごしやすさを追求するにはダイニングテーブルのサイズ選びは非常に重要で、適切な手順を踏んだうえで選ぶ適切な大きさのものであれば、それを長く使用することも可能になるのです。

 

家具蔵の無着色でつくる無垢材テーブルは経年での味わいの深化とその耐久性で「一生物」ともいえるクオリティを誇ります。

そうしたテーブルをより長く快適にお使い頂くために、知識豊富なスタッフが一人ひとりの事情を考慮し、適切なレイアウトプランニングを行います。

テーブルのサイズ選び、不明な点はいつでお気軽にご相談ください。

 

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