「北欧スタイル」での「ウォールナット材」の活かし方とは
2021.11.20
目次
冬が近づき気温が下がると、暖かい家の中から出たくない、という方も多いのではないでしょうか。
部屋の中で過ごす時間が長くなると、「その部屋をどのように彩るか」が気になり始めます。
季節感のあるウールなどのあったか素材を住まいに取り入れたり、この季節を快適に過ごすために部屋の模様替えをしてみたりと様々な工夫を凝らして「見た目も居心地も良い空間」としたいものです。
そんな時に参考になるのが「北欧スタイル」。
寒い国ならではの工夫がある「北欧スタイル」には、家の中での暮らしを充実させてくれるヒントがたくさんあります。
今回は、無垢材の中でも絶大な人気を誇る「ウォールナット材を使った北欧スタイル」をご紹介します。
白やナチュラルカラーのイメージが強い北欧スタイルですが、ブラウン系のウォールナットを使うとどのような雰囲気になるのでしょうか。
北欧スタイルのモデルとなる国とは
北欧とはヨーロッパの北部に位置するスカンジナビア半島と、その周辺にある国を主に指します。
具体的には、フィンランド・デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの4カ国のことを指すのが一般的です。
これらの地域の冬は日本とは比べものにならない程、厳しい寒さとなります。
そのため、長い時間家族が同じ空間にいることが多くなることから「快適で誰もが心地よく過ごせるように」と考えられたのが、北欧スタイルの基盤となっているのです。
温かみのある空間を作り出せる北欧スタイルには、私たちにもしっくりくる要素がたくさんあります。
北欧の住まいでは家具や建具などに天然木を使用することが多く、居心地や配色など、住む人のことを重視した点が日本家屋と共通していると言われています。
快適さや楽しさ、温かみを感じられる工夫が随所に凝らされているのが、北欧スタイルの特色です。
北欧家具の特徴
空間(部屋)作りをする際に「統一感を出したい」という声をよく耳にします。
一方で「統一感を出したい」とは、「統一感を出したいけど、出来ない、難しい」という言葉がそこに隠れているとも考えられます。
そのように考えると「統一感を出す」ということは、言葉では簡単なようですが、特に家具のような、いわゆる「頻繁に買い替える消耗品」ではないものが絡む場合、意外と難しいことなのかもしれません。
北欧の家具には、温かみのある空間を作り上げてくれるようなものが数多く存在します。
そして暮らしを豊かにするような、誰からも好まれる普遍的なデザインが多いのも特徴です。
普遍的なデザインは、部屋に統一感をもたらします。
そして、同時に飽きがこないという魅力も併せ持ちます。
流行に左右されないシンプルなデザインは、価格以上の価値を感じさせてくれるものとして、長年愛用し続けることができるものとなるのです。
北欧家具が世界中で愛されているのはそういった理由もあるのでしょう。
北欧インテリアの基本は「白×ナチュラル」と「アクセントカラー」
「白」をベースとして、大きな家具(テーブルやチェア、チェストなど)をナチュラルなトーンにするのは北欧インテリアの代表的なコーディネートです。
部屋の中の白と言えば壁や天井ですが、こうした内装に北欧インテリアでよく見かける色や柄は馴染みやすいのです。
床の色はブラウンやベージュ、白木の色などの彩度が低い色をベースにすると「北欧」のイメージを実現しやすくなります。
そのうえで温かみのある赤やオレンジ、自然をイメージさせリラックス効果のあるグリーン、明るくポジティブな気持ちになれる黄色といったビビットカラーが効果的に使用されているのも北欧インテリアの特徴です。
ナチュラルカラーのなかに鮮やかな差し色が入ることで空間にメリハリができ、同時に家具や内装も引き立つものとなります。
北欧インテリアの基本は「天然素材」が肝
北欧インテリアにはいわゆる天然素材が効果的に使用されています。
北欧の家具や建具は無垢材などの木製のものがほとんどで、綿や麻、ウールなどの天然素材を使用したアクセサリーも数多く存在します。
両者は当然のことながら実に好相性。
テーブルやチェア、ソファなど大きさのあるものを無垢材のもので揃えれば、動物や自然モチーフも数多くある北欧テイストのテキスタイルとも非常に良い組み合わせとなります。
特徴的な照明も多い北欧デザインでスタイルの仕上げを
デザイン大国である北欧各国には優れたデザイナーが今も昔も数多く存在し、照明においてもまた美しいものが数多く紹介されています。
シェードを効果的に使用した、温かい雰囲気の明かりが影とともに美しく広がる様子は北欧インテリアの王道とも言え、気持ちの安らぐ空間を作ることができます。
ウォーナット材で「北欧スタイル」を楽しむ
白やナチュラルカラーのイメージが強い北欧インテリア。
それを形作る家具もまた、同じイメージは強いですが、濃茶の色合いを持つウォールナット材を使用した家具が無いわけではありません。
ウォールナット材の美しい木目と落ち着いた色は、合わせるインテリアを選ばないことでも知られています。
つまり、さきに挙げた北欧スタイルの空間にもしっかりと合ってくれるのです。
むしろ、白基調の空間で、その色合いのメリハリは空間を広く見せたり、大人の空間を演出したり、あるいはビビッドなテキスタイルをより際立たせる、そんな効果も期待できます。
北欧スタイルの代表作ともいえるラウンドバックチェア(背もたれが低く丸くなっているアームチェア)をウォールナット材で取り入れるのも良いでしょう。
自分の心地良い空間をつくるためには「〇〇スタイル」「〇〇風」という概念やガイドがあると参考にしやすくなりますが、それをルールと決めつけないほうがよいでしょう。
あくまでそこにたどり着くための道順を示したものであり、大事なのは「好きか」「寛ぐことができるか」です。
ウォールナット材の家具を使用した北欧スタイル。
それは自分なりのスタイルの始まりなのかもしれません。
自分が一番心地よいと思えるスタイルを楽しんで下さい。
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