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覚えておきたい収納家具の「引き出し」と「扉」の特徴と違い

2022.3.7

 

 

収納家具はサイズ以外にも使い勝手が非常に重要


 

 

収納家具の新規導入を検討する際に、配置する場所に応じた大きさ、つまり家具本体のサイズは「そこに置けるか置けないか」という点で非常に重要です。

そのうえで収納家具とは「ものを収納、あるいは飾るためのもの」であり、それには使い勝手の良さや見映えの良さもまた重要なポイントとなってきます。

 

 

「引き出し」「扉」「棚」が使い勝手を左右する


 

 

収納家具は大きく分けて「引き出し」「扉」「棚」で構成されます。

それぞれのパーツの数や大きさ、組み合わせ、装備されている位置がそのまま「使い勝手の良さ」「見映えの良さ」に繋がると言っても過言ではありません。

そして、収納家具そのもののサイズの大小には十分に気を使っていても、その部分=使い勝手にまで気が回っていない人も実は多く存在します。

 

引き出しと扉違いを知る


 

 

実際に収納家具を使用してみると例えば「引き出しが意外に高さが足りない(入らないものがある)」といった、手持ちの収納物とのミスマッチに気づくこともしばしばあります。

これは「どんなものをどのように収納するか」というイメージづくりができていないこと、つまり特に最初の収納計画が甘かったことに起因していることが多いものです。

既製品を購入することがある意味当たり前であるなかで「あともう少し引き出しが深かったら」「扉の位置がここにあれば」という希望は程度の差こそあれ、皆さん必ず持っているものではないでしょうか。

私ども家具蔵はオーダーメイドで収納家具もご案内しています。

折角のオーダー家具ですから、使い勝手の良く使用に不満が生まれないものを選びたいものです。

今回はこのようなミスマッチを少しでも無くすことができるよう、収納の仕様の中でも頻繁に選択される「引き出し」、「扉」に関して、それぞれの特徴や違いをご案内します。

 

引き出しの特徴は収納物の視認性・仕分けの容易性・省スペース性


 

 

収納家具の定番であり、日々の暮らしに欠かせない引き出し収納。

引き出しは基本的に「上から収納物を確認できる」ものです。

つまり収納物を取り出すときは上から「拾い上げる」かたちとなるので「ものの出し入れがしやすく、同時に仕分けも容易」という点は引き出し収納のメリットと言えるでしょう。

それを考えると収納家具に引き出しがある場合は、引き出しが腰の付近に来るような仕様のものがしゃがむことなども少なく、使いやすいと言えるでしょう。

お箸やフォーク・スプーンなどのカトラリーや文房具、あるいは日常で使用する細かなものなど、比較的サイズの小さなものを入れておくイメージが多い引き出し収納ですが、その際に小分けの仕切りなどを入れて、ある程度自由に組み替えたりするとスッキリと使いやすい収納となります。

引き出しの場合は、必要な分を引き出して物を取り出せばいいため、日頃からよく出し入れする物は手前に置き大きく引き出さずに使用すれば、スペースをとらずに作業がし易くなります。

最近のキッチンの主流が引き出しタイプになっているのも、キッチンが限られたスペースであるところが大きいのです。

 

引き出し収納は収納量に限りがあり、収納物の重量も考慮する必要がある


 

 

一方で、いわゆる「箱」である引き出しは、その構造上仕方がないことですが、扉仕様の収納と比較して収納そのものの容積は少なくなります。

つまり、大きなものを収納するなら扉収納に軍配が上がるというわけです。

これは高さのあるものを収納する意味でも同様です。

引き出しは上から引っ張り出すような動作で取り出さなければならないため、使い勝手の面でも高さのあるものの収納には不向きとなります。

あまりに重いものを入れてしまうと引き出しそのものが開けにくくなったり、レールなどが壊れる原因にもなります。

極端に重くなるようなものを大量に収納することは避けましょう。

 

扉収納は収納物の多様性と収納量の多さ、仕様の多彩さが魅力


 

 

扉収納の場合、「開きタイプ」と「引き戸タイプ」がありますが、現代においてのスタンダードは「開きタイプ」です。

双方のメリットはありますが、開きタイプの方が特に両開きの観音扉仕様の場合は開口部が大きく、より幅広の物などを収納しやすくなります。

また、一般的な引き戸収納では避けられない扉が2枚重なることによる内容量の減少も避けられます。

それらを前提として、扉収納の場合は可動式の棚板を入れて上段・下段で高さを変えることで、様々な収納物を収めることができます。

サイズや高さに応じて様々な対応が可能な収納です。

また収納物の配置替えなども比較的行い易く、どのような収納物にも対応できる用途の幅広さがあります。

同時に基本的には扉の向こうは大きな箱なので、その内部空間をフルに活用して収納を行うことができます。

つまり「無駄なく」収納ができるというわけです。

さらには一般的な引き出しはいわゆる「前板」と呼ばれる部分が露出する以外は取っ手くらいしかバリエーションの違いを出すことができませんが、扉の場合は、鏡板といって板張りにする・格子仕様にする、あるいはガラスにする(そのガラスの種類もまた多様)など、選ぶ幅も大きく広がります。

 

扉収納は収納物の把握やものを取り出しやすいレイアウトは必須


 

 

板張りで内部が見えない扉を使用する場合、そのことが収納のし易さ=ものを隠すことができるという特徴がある反面、内部の様子、つまり収納物の把握がしづらく、気を付けていないと中が乱雑になりやすいことがありえます。

また、奥の方にあるものが必要な際に取り出しにくいこともあり、頻繁に出し入れするものは前の方の置く、などのレイアウトには気を付けておくと、より使いやすいものとなるでしょう。

 

引出し、扉。

収納家具を構成するパーツはこの2種類が大きな要素ですが、その数量・位置・組み合わせの中で何がベストかはその人や場所の事情によっても大きく変わります。

私ども家具蔵では、基本的な使い勝手を考慮したレギュラー仕様・そこから派生させたセミオーダー仕様やそこに少しの改良を加える特注仕様や、フルオーダーでの完全オリジナルのものまで多彩なラインナップで収納家具をご案内しています。

今回お話ししたような内容もふまえながら、お客様一人ひとりの御希望に沿ってプロの目線で本当に使い勝手の良い家具をご紹介しますので、収納家具に関心のある方は、お気軽に家具蔵各店へお問い合わせください。

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