KAGURA OFFICIAL BLOG

ウォールナットのキッチンボードで「上質なキッチン」を

2022.3.9

 

 

キッチンボードと食器棚(ダイニングボード)の違い


 

 

よくある質問のひとつに「キッチンボードと食器棚(ダイニングボード)」はどう違うのか、というものがあります。

この両者、役割として共通する部分もあるのですが、やはりそれぞれは異なります。

キッチンボードと食器棚の大きな違いは「電子レンジなどの調理用家電の設置場所があるかどうか」です。

食器棚・ダイニングボードは基本的には食器「のみ」をメインに収納します。

キッチンボードは食器と共に電子レンジや炊飯器、トースターなども一緒に収納・設置することが可能な仕様になっています。

最近では食器を収納する用途に、食器棚やダイニングボードよりもキッチンボードを選ぶ人が増えています。

 

 

食器棚よりもキッチンボードが普及しているわけは


 

 

その1つめの理由としては、キッチン家電を一緒に収納できることで省スペース化が叶い、スッキリとしたキッチン及びダイニングスペースが出来上がること。

この場合、キッチン家電を設置する部分は食器を収納することができないので、手持ちの食器が入りきるかどうか、という点は重要なポイントですが、現代は「核家族化」「モノを少なく」という流れの社会です。

手持ちの食器自体が必要最小限であることも多いうえ、備え付けのシステムキッチン本体の収納が大容量且つ引き出しタイプです。

ものの出し入れがしやすいことから良く使う食器はそちらに収納、というパターンも多く見られます。

そしてもう1つの理由は、キッチン家電が調理場のすぐ近く、具体的には背面に集中することで作業性が高まるためです。

キッチンボードはその特性上、キッチンの真後ろに設置することが多く、その場所にレンジ・オーブン・炊飯器・ポットといった頻繁に使用するキッチン家電が集中して置いてあることは、効率の良い調理作業を生み出します。

また、多くのキッチンボードでは家電が作業性の良い腰付近の高さに横並びで置くことができるようになっています。

都度しゃがんだりすることなく使用できるので身体的にも楽であるということも人気の高まりの理由のひとつです。

 

こだわりのキッチンボードを選ぶ理由は


 

 

近年、こうした理由もあってキッチンボードは普及してきたわけですが、このキッチンボードの選び方にこだわる人が多くなってきています。

まず、「他の場所から見えるものである」というのが理由の一つです。

現代では多くの住まいでオープンキッチンが採用されています。

少し前まではキッチンとリビングダイニングは別の空間としてクローズドされていました。

ですが、開放的でコミュニケーション性の高いオープンキッチンは、配膳などの便利さ、インテリア性も相まって、今ではほとんどの新築物件でキッチンはオープンスタイルとなっています。

こうしたオープンキッチンはリビングとダイニングからキッチン内を見渡すことが可能です。

当然、キッチン本体に位置するキッチンボードも常に視界に入ってくることになります。

そうなると、そこはもはやリビングダイニングを含めた空間の一部です。

他の家具同様に「デザインや素材、質にこだわりたい」という気持ちも高まってくるというものです。

また、料理に対する意識の変化も関係しているかもしれません。

家事は夫婦で分担するものという考え方が浸透するなかで「料理」も例外ではなく、ある調査では週1回以上料理をする男性は全体の約60%にも上るという結果が出ています。

キッチンという空間が女性のものから家族のものというように変化していく中で、家族皆で使うものならば、やはり「こだわりたい」と考えるようになるのもうなずけます。

 

キッチンボードは素材やつくりで差が出る


 

 

こうしたキッチンボードは一括りで呼称していても、その素材はじつに多くの種類があります。

「使い勝手」という道具としての部分や、そこから派生するおおまかなデザインや仕様の違いにはそこまで差は生まれません。

ただし「どのような素材やつくりで作られているか」という点は、見た目の雰囲気のみならず耐久性などにも大きく関係してきます。

 

「化粧板のキッチンボード」と「無垢材のキッチンボード」


 

 

市販されている多くのキッチンボードはいわゆる「化粧板」でつくられています。

化粧板とは板状のものの表面に化粧加工を施したものを一括した表現です。

合板(ベニヤ=木材から薄く剥かれた「単板」を何枚か積層して接着したもの)などをベースに、塗装・化粧紙・樹脂フィルムなどを張り付けたり印刷したりした板のことで、キッチンボードの場合は突板合板や強化シート、メラミン化粧板などの樹脂板を張ったものが多く見られます。

表面がシートや樹脂なので手入れが簡単であり、メラミン化粧板を使用したものは熱や傷にも強いのが特徴です。

しかし、表面は強化されていても経年による剥がれや湿気による表面のたわみは避けられず、芯の部分の強度の問題もあって耐久性という点では気を付けなければいけません。

一方で無垢材のキッチンボードですが、無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものを指します。

広葉樹から採った無垢材は荷重や揺れに強く、こうした収納家具に向いています。

表面材、心材に分かれている合板物とは違うので、化粧板のもののように剥がれやたわみは長年使用していてもありません。

無着色のものであれば傷などが生じても味になり補修も可能です。

大量生産の化粧板品と比較した際に価格の差は確かにありますが、そういった「高耐久性」には大きな差が生まれます。

また、自然素材特有の「本物の深み」を感じることができ、空間を上質に演出してくれます。

そのうえで経年変化による色合いの変化は味わいの深化と同義と言って良いでしょう。

無垢材のダイニングテーブルやチェアは多くの家庭で親しまれていますが、ダイニングスペースとキッチンスペースで家具の素材を揃えることができることも大きなメリットとなるのではないでしょうか。

 

無垢材ウォールナットのキッチンボードが人気の理由


 

 

その中で人気を博すのがおなじみの銘木「ウォールナット」です。

美しい木目と深みのある色合い、これこそがウォールナットの魅力といえます。

一般にウォールナットの「色」は濃茶のような色合いを想像するのではないでしょうか。

しかし、無垢材無着色のウォールナットの色味は単色ではありません。

さらには個体差もあります。

濃茶色のほか、黒・紫・赤・青といった多彩な色の中に美しいグラデーションが浮かびます。

また、紫外線を浴びながらの経年変化で明るくまろやかな茶色へとその見た目を変えていきます。

そのことで柔らかな印象に変わっていくのです。

中世の時代からの伝統的な高級材であり、その醸し出す雰囲気はまさにラグジュアリー。

こういった素材としての魅力からキッチンボードを人気の高いウォールナットで選ぶ人が増えているのです。

開放的なオープンキッチンが多くなりキッチンボードはいわばキッチンの顔となっていることも多くみられます。

お気に入りのウォールナットのキッチンボードでの家事作業は日々の気持ちも高まるのではないでしょうか。

 

私ども家具蔵では、「無垢材」「無着色」のオーダー家具を製作しており、その人気品番のなかにキッチンボードも含まれます。

熟練の職人が1点ずつ、注文を受けてから木目、材料を選びながら製作していくなかで横に並ぶ木目は1枚の板から木目がつながり流れるような美しさを表現し、引出や扉の取手はネジなどを使わずに「木組み」でしっかりと接合し、見た目だけではない、長く使用していただける頑強さにも考慮しています。

ただ単に食器や調理家電を納めるものではなく、収納する家具自体が作品としての要素を兼ね備える。

そのうえで使う人の気持ちさえも変えてくれるキッチンボード。

一度実際に手に取って見ていただければ幸いです。

 

家具蔵の無垢材キッチンボードのラインナップはこちらから

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (168)
  • [+]2023 (365)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
  • [+]204 (1)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.