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「壁際・窓際・中央」 ソファのレイアウトはどこが正解?

2022.3.25

 

 

「生活動線」の確保はソファのレイアウトでも必須事項


 

 

玄関などの入口ドアからリビング・ダイニングへ入り、ベランダやバルコニーまで。

住まいにおけるこうした一連の回遊は普段の生活では頻繁に行うことであり、こうした「通路」は生活動線と呼ばれています。

頻繁に回遊を行う生活動線は優先して広めに開けておくことで、ストレスなくスムーズに日々の暮らしを送ることができます。

リビング・ダイニングに置く家具の中でも大型の類に属し、一定のスペースを占めるダイニングテーブルやソファのレイアウトは、この生活動線を意識することが重要です。

窓やドアの数、位置は個々の自宅の間取りにより異なります。

そこでどのようなレイアウトが正解であるかもまた、当然のように異なってきます。

 

 

動線に必要な「幅」を確保してソファの向きを決める


 

 

生活動線はいくつかの分類にセグメントされます。

家事の際によく通る「家事動線」。

通勤前に使う「通勤動線」。

来客が来た際に導く「来客動線」などがあります。

一般的に生活動線(ひとりがスムーズに通ることのできる幅)は約60cmと言われています。

二人がすれ違うとすれば約100~120cmあるのが好ましいとされています。

生活動線をしっかり確保することで、家事の手間、あるいは忙しい朝の時間帯の混雑や余計なストレスを避けることができます。

ここで今回のテーマであるソファのレイアウトを考える際には、家族の生活動線を間取りに書き込んでみることをお勧めします。

そのなかで開けておくべき、優先すべきスペースが必ずあるはずです。

そのうえで室内ではどのように過ごしたいか、でソファを配置する「向き」が決まってきます。

 

壁際にソファを置くレイアウト


 

 

ある意味でもっともスタンダードなレイアウトです。

よくみられる縦長のLDにおいて、掃き出し窓を挟んで片方の壁側にソファ、反対側にテレビを配置することはテレビも見やすく、また、窓に向かって縦長のラインが強調されるので空間を広く見せる効果があります。

この場合、気を付けなければいけないのは、ダイニングテーブル(がある場合)との距離感と、ソファとテレビの間のスペースです。

さきに話した生活動線としてテーブルとソファの距離を60cm確保できたとしても、その距離感は意外なほど近く感じます。

つまり、常に「近いな」という圧迫感を覚えるような事態に陥りかねません。

できればテーブルとソファの距離感は2名がすれ違うことのできる幅でもあり、余裕をもって回遊できる100~120cmを確保しておきたいところです。

また、ソファとテレビの距離もあまりに近すぎるとテレビが見づらいだけでなく、回遊動線自体も狭くなるので気を付けなければいけません。

ソファの前にはリビングテーブルが置いてあることも多く、これがスムーズなベランダ部への回遊を妨げることも多々あります。

リビングテーブルがあっても十分な回遊スペースが確保できるか、もしそれが難しければ、コの字型でソファに差し込んだ状態で使用できるソファテーブルや、幅の狭いベンチをリビングテーブルの代わりに置くこともひとつの手段です。

 

窓際にソファを置く


 

 

食事以外の場としても活躍することが多いダイニングテーブルは、大きめのものを選ぶことで精神的にもゆとりのある毎日を過ごすことに繋がります。

そのうえでソファを壁際に置くと、互いが近すぎて圧迫感が生まれる…。

そのような場合はソファの配置を90度変えてみるのはどうでしょう。

一般的に多くみられる縦長のLDの場合は、窓際に置くような配置になります。

この場合、テレビがソファの正面に来ないことをどこまでデメリットとして考えるかが一つのポイントになってきますが(意外と苦にならないはずです)、ソファの前面に広大スペースが広がることで、仮にテーブルを大きめのものにしたとしても、空間全体を広く感じることができます。

ダイニング部との間を仕切るものがない空間となり、ソファに座っている状態でもテーブルにいる人や現代で多いオープンキッチンで作業する人とも視線が合いやすく、コミュニケーションが取りやすいレイアウトでもあります。

例えば家族や友人などよく大勢で集まる、ということならうってつけのレイアウトです。

同時に、ソファを窓際に置くことでキッチンからリビングまで視界がオープンとなり、ソファ部に目が届きやすくなります。

例えばキッチンに立つ大人がリビングで遊ぶ小さなお子様の姿を常に確認できるので、お互い安心して過ごすことができます。

ただ、この場合でも掃き出し窓の大部分をソファが塞いでしまうと、ベランダ部への行き来が困難になります。

仮に掃き出し窓を大きく塞ぐことがあってもそこからは行き来しないのであれば良いですが、ベランダ部への行き来をするのなら最低でも窓一枚=人が通過できるだけのスペースは確保しておかなければいけません。

 

中央にソファを置く


 

 

ソファをダイニングやキッチンを背にして空間中央に配置する場合、一つの空間のなかで間仕切りとしての役割を果たしてくれる効果があります。

さきにもお話ししたようにいまやダイニングテーブルは食事をする場所に留まらず、仕事や勉強、個々の趣味を楽しむなど多目的な場所となっています。

キッチンもオープンスタイルが多くなっていることから、ソファに座っていても同じ空間の中で人の動きなどが視界に入ってきて集中しづらい、ということもあるかもしれません。

そのようにダイニング部やキッチンを背にすることで「集中しやすい」環境をつくることができるのは一つのメリットです。

例えば、ソファに座り読書に集中したい、趣味の映画や音楽に没頭したい、といった場合には最適な配置です。

また、いわゆる作業場となるダイニングキッチンと切り離すことで、以前の間取りでは定番だった応接間の役割も果たすことができます。

空間としては一つの部屋であることには変わりはないのですが、家族であっても、それがゲストであっても同じ空間で過ごしながら、そこだけを個室のように過ごせるというわけです。

窓の景色を見ながらゆったり過ごすような時間を大切にしたい人にもおすすめです。

庭のグリーンや眺望など、お気に入りの景色がある方はこのレイアウトにしてみてはいかがでしょうか。

1点気を付けたいことは、このレイアウトではソファの背面部がダイニング側から丸見えになります。

ソファを選ぶ際には座り心地やサイズを重視し、案外背面は見落としがちです。

例えば家具蔵の無垢材ソファであればどのような配置にも対応できるよう、背面の美しさにもこだわって1点1点丁寧に仕上げています。

布張地の場合は背面に縫い目が見えないようにシームレス仕上げにしており、本革張地の場合でもできる限り縫い目の少ない大きな一枚革を数枚使用しています。

このレイアウトは間仕切りとして使用するため、案外背面が汚れやすいのも特徴です。

背面が汚れた際にカバー交換が出来ない場合は本体ごと買い替えなくてはなりません。

家具蔵の無垢材ソファはフルカバーリングの為カバー交換が背板まで全て可能です。

どこにソファを配置するにしても、いまやフルカバーリングは必須とも言えますが、特に中央にソファを置く場合は必ずソファの背面やカバー交換が可能かをチェックしましょう。

 

どのように過ごしたいかによりソファのレイアウトは変わってきます。

置き方一つで過ごし方や心地よさも変わります。

買い替えや新調の際にはレイアウトのご相談も承りますのでぜひお気軽に家具蔵スタッフへご相談ください。

 

家具蔵の無垢材ソファのラインナップはこちらから

 

家具蔵の無垢材ソファのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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