キッチンパネルの選び方とは?
2022.4.24
目次
キッチンを構成するものは多様で、壁も重要なものの一つ
「キッチン」と一言でいっても、それを構成するものは多々あります。
キッチン本体だけでも、ワークトップ・シンク・水栓・収納機能やレンジフードやグリル、食洗器など調理機器の数々。
家電や食器を収納するバックセットもそうですし、パントリや冷蔵庫などの家電も含まれます。
床もキッチンを構成する大事なエレメントの一つでしょう。
そして室内にあるものですから、ほとんどの場合で周囲には壁が存在します。
キッチンの壁面は手入れがしやすくLDと調和するものを
キッチンにおいて壁素材を検討する場合、手入れがしやすいことだけではなく、キッチン本体はもちろん、オープンスタイルのキッチンであればリビングやダイニングとの調和も重要です。
つまり、壁素材の選択による「壁面の見え方」は空間全体を考える上で、軽く見ることはできない大事な要素として考えるべきといえます。
タイル壁に代わって普及しているキッチンパネル
壁付けのキッチンでは正面の壁に、対面式のパターンの一つであるペニンシュラキッチンではグリル部の正面の壁と側面の壁に、それぞれ基本仕様として不燃材を使用することが定められています。
それに基づいて、ひと昔前まではキッチン周りの壁面はタイル仕上げであることが殆どでした。
もちろんモザイク仕様などにすると美しいこともあり、今もタイルを用いることもありますが、そのタイル以上に人気があるのがキッチンパネルです。
キッチンパネルの特徴は
ガスコンロやIHなどのグリル部、つまり火を使用して調理を行う部分の周りの壁は不燃材、つまり耐火性、耐水性に優れた素材が求められます。
タイルもそれに該当しますが、タイルに付き物である「目地の汚れ」は、まめな手入れを要する(汚れが残留してしまう)というのがデメリットでした。
目地部分の改良も進んでいることから、最近ではタイル壁を選択する際にも汚れが付きにくく、また汚れが目立ちにくいものを選べるようになっている一方で、長年使用することで「割れる」可能性を捨てきれない点はタイルの難点でもあります。
このような懸念点をクリアしたのがキッチンパネルです。
基本的にその素材感はツルっとした質感で表面の汚れがふき取りやすいこと、大判であり、ジョイント部分の目地は最小限で済むことで日々の手入れが簡単という点が最大の特徴です。
素材はメラミン化粧板・ホーロー・セラミック等で汚れが付きにくいように表面加工がされています。
厚みは3ミリのものが主流で、ほとんどは専門の技術を持たなくても施工可能です。
また、タイル壁のキッチンをリフォームする際にも、タイルの上からキッチンパネルを張ることもできます。
タイルを剥がす必要が無いということは、リフォームの上では(新築の場合でも)施工手間や工期等が大幅に短縮でき、様々な場面で活用できることも含め、総じて経済的であるといえます。
キッチンパネルの色柄の選び方
キッチンパネルの色調はいわゆるニュートラルカラーが大半です。
個性を持たせる、演出性に優れたものというのではなく、空間の背景になるようなホワイト、グレー、ベージュがベースとなっています。
汚れが付くと目立ちやすい色調ではありますが、表面に汚れが付きにくい、または落としやすい加工が施されていることと、目地が少ないので明るい色を使っても、メンテナンスがしやすく良い状態を保つことができます。
キッチンパネルに限らず建材は「迷ったら白」を選んでおけば、主張が少なく、他のインテリアとの相性も合いやすい
ため、間違いありません。
様々な住まいで無地のものを多く見ることができますが、いわゆるニュートラルカラーをベースとしてドット、マーブル等の模様が入ったものも主流となってきています。
柄自体の大きさやパターンは壁の大きさ、方向性、広さによって選択しましょう。
横長の壁であればやや大柄のパターンを、縦ではなく横使いで使う事も可能です。
特に大柄のマーブル模様の場合はストライプやボーダーのように方向性が決まっていないので、パターンを活かしたジョイント方法とすることでキッチンとの調和も図ることができます。
背景として有効且つ悪目立ちしない、カウンターやキッチンの扉・引き出しの素材との相性が良いものを選択するようにしましょう。
キッチンパネルの素材や規格は?
サイズは3×6サイズ(935×1855ミリ・厚み3ミリ)の規格が主流で、素材ではメラミン化粧板が経済的なものとなります。
ニュートラルな色のものが定番ですが、もうひと工夫したいとう場合は落ち着いた色調のパネルを選択するのも「有り」です。
ステンレスやセラミックなどのメラミン化粧板以外のキッチンパネル
メラミン化粧板以外としては、ステンレスのものを選ぶ方法もあります。
ステンレスのカウンターに合わせて、ガスコンロやIHの前の壁をステンレス、またはステンレス調のキッチンパネルを用いることができるのです。
また、キッチンのカウンターがセラミックのものも最近では人気ですが、同じ素材で厚みの違うタイプのものをキッチンパネルとして壁に用いることが可能になりました。
セラミックカウンターは分かり易く言えば「陶板」ですので、深い色調で質感が感じられる素材でもあります。
厚み、重量があり、これまでは壁に使うのが困難でしたが、技術の進歩により、選択肢の一つとなっています。
セラミックやステンレス以外では、ホーローもあります。
素材を選ぶ場合は、キッチン空間だけで考えるのではなく、見え方や張る面積等を確認しLDへの影響を十分に把握することと価格面の検討がポイントです。
ここ数年で家具調のキッチンは大きくその需要と人気を高めています。
LDKスタイル、オープンキッチンのスタイル、そこからの家具を選ぶようなキッチンの選び方の広まりが、キッチンの壁面も画一的なものでなく、様々な選択肢を持つものとなってきました。
キッチンパネルに求められる機能を保ちつつ、空間全体を考えたうえで見栄えのするもの、そして気に入ったものであるか、使い易いかどうかが非常に重要です。
キッチンから暮らしを考えることで快適なLDK空間が実現します。
自分らしく快適なキッチンから心地良いLDへと繋がるお気に入りの空間があれば、毎日の暮らしも、そこで過ごす時間も大きく変わります。
プランのご相談は最寄りの家具蔵各店、キッチンスタジオまでお気軽にお問い合わせください。
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