事例で見る「失敗しないオーダー家具・オーダー収納」
2022.5.3
目次
美しい空間づくりは適切な場所に収納家具を設けることから
空間と完璧に調和した美しい床、打ち合わせを重ねて選ばれた素材で製作されたキッチンカウンター。
あるいは自慢の無垢材一枚板テーブルや美しいデザインのソファなど。
それぞれが住まいを彩るに相応しい、素敵なものたちばかりだとしても、乱雑にものが置かれたままになっていると、その美しさは半減してしまいます。
床やカウンターの上に物が山積みになっている、テーブルに日用品が大量に乗っている、ソファの上に物が散乱している…。
そのような状態は空間の美観を損ねるだけでなく、日々の暮らしの中でものを探す手間や作業スペースの圧迫などの不便を招きます。
適切な場所に適切な収納家具を設けることで空間はすっきりと美しく片付き、スムーズな作業が約束されたものとなるのです。
必要な場所に収納家具が無いことが散らかる原因となる
近年、住まいの中での収納は造り付けのスペース=各種クローゼットやパントリ、納戸などにその役割の多くをゆだねることが多くなりました。
それにより、リビングダイニングなどの居住空間に家具などを増やさない、スッキリとした空間づくりを標榜する提案も多くあります。
このような収納空間は大容量で多くのものを仕舞い込んでおくのには向いていますが、普段の暮らしの中ではテーブルの近くからものを出したい、テレビの傍にDVDなどのソフトを収納しておきたい、というような「クローゼットなどに立ち寄る手間を必要としない」収納も必要です。
逆にこのような収納家具がテーブルやキッチンカウンター、ソファの近くに無い場合は、ものが無造作に置いてある空間を生み出す原因ともなります。
オーダー収納は便利だが気を付けなければ失敗もある
収納家具のバリエーションは非常に豊富です。
また、それに対して求める機能や仕様は更に多く、極端に言えば人それぞれに異なると言っても良いでしょう。
そのような個々に異なる収納に対する要望を解決してくれるのが「オーダー家具・オーダー収納」です。
自宅の間取りやスペースに合わせたサイズ。
既製品ではなかなか出会うことのできない引き出しの容量や扉の大きさなどの仕様。
空間や自分の好みを反映させた素材。
見た目と機能性を両立させ、日々の暮らしの快適性を高めるのがオーダー収納の大きな特徴でもあります。
一方で待ち望んだオーダー収納が自宅に届いた後に「こんなはずではなかった」と落胆するようなケースも無いとは言い切れません。
オーダー家具やオーダー収納を購入する際にはどのような点に気を付ければ良いのか、よくある事例をもとに見ていきましょう。
「サイズが合わない」その様々な事情
よくある例の一つが「サイズが合わない」というもの。
これは空間に対してサイズが大きすぎた(あるいは小さすぎた)というものと、家電などの収納物が上手く入らなかったというものの2つが考えられます。
前者の場合、小さければ「置くことができない」ということは無いのでまだ救いはありますが、大きいものは希望のスペースに置くことができず、最悪再製作などを強いられることとなります。
また、後者の場合はファイルや食器はもとより、家電の収納においてよく耳にするケースです。
テレビボードでAV機器の配線を考慮すると奥行が足りなかった、アンプの高さに合わなかった、という例やキッチンボードにおいて大型のオーブンレンジの背面クリアランスが取れていなかった、家電が納まりきらず結局もう一台簡易収納棚が必要になってしまった…、などが考えられます。
採寸の重要性とプロに任せる安心
この失敗を避けるために何よりも重要なのが各種の「採寸」です。
家具を配置するスペースはもとより、その収納のスタイルによっては巾木や窓の高さ、カーテンの長さなども含め細部にわたって確認しておく必要があります。
大型のものの場合、搬入経路の確認も重要でしょう。
内部に収納するものや収納上に置くものが電化製品の場合はコンセントの位置や大きさ、数も重要です。
そして収納物のサイズ。
配線を含めた奥行や幅・高さを確認しておくと同時に、その家電はそのあとどのくらい使用できそうか、買い替えが有るのか、もしくはその後は不要となるのかなど、少し先の家族構成や生活スタイルも考えながら計画すると無駄な買い物がなく、長く満足して使うことができます。
これらは決して自分一人で行うのではなく、家具販売店のスタッフなどのプロの手を借りることをお勧めします。
家具の購入というのはその他の買い物と比べて経験値が不足していることが多く、このような細部の確認でも「抜け」が生まれる可能性もまた高いものです。
様々な現場を知るプロであれば、一般の人ではなかなか気づけないような、それでいて抜けていると失敗に繋がりやすい部分もしっかりと確認を行ったうえで間違いのない提案を行ってくれるはずです。
「自分仕様」を求めた結果の失敗を防ぐために
オーダー収納を検討する際の理由として、既製品の収納家具では引き出しの大きさや位置、扉の仕様や内容量に満足がいかない、というものがあります。
ここがこうなら良いのに、という希望は忙しく日常を過ごすうえでは見過ごしてしまうことも多々ありますが、それが叶えば小さなことでも格段に暮らしやすくなる、というのは家具以外のものでも大いにありえます。
それを解決するのがオーダー収納なのですが、その要望、ちょっと待ってください。
その要望を叶えた結果、それは本当に使いやすいものになるでしょうか?
見た目と反して使いづらい、例えば引き出しを開閉するのにその都度無理な姿勢を強いられたり、扉を開けるとすぐ近くのドアと干渉してしまう、あるいはテーブルにぶつかりそうになる。
そのようになってしまうと、暮らしを良くし、便利にするためのオーダー収納もそれが有るがゆえに不便を感じてしまうようなこともあり得ます。
オーダー収納を考える場合は、間取りから毎日の生活動線を考え、無理のないレイアウトのものを提案してもらうこと。
これも、きちんと経験や知識を元にしたアドバイスを行ってくれる家具販売店のスタッフと巡り合うことができれば仮に自分の希望から多少外れるものだとしても、その後の使い勝手も含めた、長い目で見て間違いのない提案を行ってくれることでしょう。
家具蔵の無垢材オーダー家具
私ども家具蔵ではお客様ひとりひとりの間取りや生活スタイルに合った収納を経験豊かなスタッフがサポートしご案内しております。
家具蔵が製作する無垢材のオーダー家具は、使うごとに「経年変化」といって紫外線の影響により木の中の成分が反応することで色合いが徐々に変わっていくので長年使うごとに楽しみができます。
さらに無着色で製作しますので傷によって塗装やシート材が剥げたりせず、使い込むごとに味わいとなって年月とともに愛着が湧いてきます。
それはやがて次の世代にも受け継がれていくものと成り得ます。
暮らしを見直し、考えてオーダーした家具なら家族皆が大切に扱い、そこに「触れる心地良さ」があれば仕舞う楽しみも増えます。
それこそが無垢材オーダー家具の魅力です。
会社や学校といった公の場で気に入るものに囲まれて過ごすことのできる人はごく一部でしょう。
「自宅だけ」「この空間だけ」でも構わないので気兼ねなく、心地よく過ごせる住まいを考えてみてはいかがでしょうか。
お近くの店舗スタッフへお気軽にご相談ください。
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