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木製キッチンは「心地よい空間」を作る

2022.5.18

 

脈々と受け継がれる木と人の関わり


 

 

人は、その長い歴史の中で常に「木」と共に生きてきました。

毎日の暮らしのなかで木がもたらす様々な恩恵に預かり、それゆえに敬い、慣れ親しんできた歴史があります。

それは世界中どこの地域を見ても変わらない事実です。

世界有数の森林国でもある日本でも、やはりその暮らしの中に、そして住まいに、当たり前のように木製のものが存在してきました。

それは数々の文献、遺跡などからの発掘品、建造物を見ても明らかです。

日本の住文化の根底には常に木が存在し、数千年、あるいはそれ以上の間、適材適所で木を使って育んだ歴史があります。

工夫を重ねながら綿々と受け継がれてきた「木の文化」は、日本人の潜在意識の中に「木」への愛着や安心感を植え付けています。

木製のものが、世代を問わずに多くの人から支持を受ける所以でしょう。

 

「火」を起こすものであったことからの安心感


 

 

大昔、木は暖を取るものでもあり、調理を行う際の燃料でもありました。

パチパチと音を立てて燃える木は、その炎の揺らぎや物理的な暖かさとともに、人の心や体を優しく包み込んでくれます。

木製のものからは、いわゆる工業製品にはない「ぬくもり」や「安らぎ」を感じることができるといわれます。

もちろん、触れてすぐにその体温が全体に伝わるような構造的な要因や、「1/f揺らぎ」がある木目を見て感じることのできる「癒し効果」もあるでしょう。

しかし、それに加えて木を燃やすことで日々の糧に預かり、凍える身体を温め、外敵からも身を守ったその歴史が、遺伝子レベルで染みついているからこそ、木製のものからポジティブなものを感じ取れる、とは言い過ぎでしょうか。

だからこそ、日々の暮らしをつくる「台所」であるキッチンに木を取り入れることが多くなってきたのは、常に様々なストレスにさらされる現代においては必然の帰結なのかもしれません。

 

木製キッチンは現代の住まいで統一感を演出しやすい


 

 

住まいにおいて木を使用することが一般的なのは今も昔も変わりません。

柱などで木部が露出していることは多々あり、何よりもフローリングは多くの家で採用されています。

そういった建材や内装材に留まらず、普段使用する家具はそれ以上に木製のものが一般的です。

そのようななかでキッチンはあくまで設備であり、さらに言うならば長い時間を過ごすダイニングやリビング(居間や応接間)、寝室とはまた別の独立した空間と考えられてきました。

時代は流れ、リビングダイニングとキッチンは間続きとなり、オープンスタイルのキッチンも定着しました。

統一感というものはどのような場でも好まれます。

住まいにおいても同様で、リビングダイニングの内装や家具に木を多用しているのであればキッチンも同じ木製のものであるほうが統一感が生まれやすい、という流れはある意味当然です。

統一感は「視て心地よい」ものとなります。

さらに人が木に対して潜在的に持っている「癒し」を感じることのできる心地よさ。

その2つが合わさることで木のキッチンは「心地よい空間」をつくることに大きく貢献するのです。

 

キッチンには使い勝手や耐久性も欠かせない


 

 

キッチンのように日々使用するものの場合、心地良さを追求するのであれば、使い勝手や耐久性は外せません。

どんなに見た目が美しくても、使い勝手が悪ければその魅力は半減します。

また、長い期間を使用することが前提となるキッチンには、日々のハードな使用に耐えうる頑強さは勿論、仮に傷みが生じてもそれが味わいになるような要素があれば尚ベターです。

 

使い勝手ならオーダーキッチン


 

 

そのような観点からいくと、キッチンは一般的なシステムキッチンよりも自身の使い勝手や要望を叶えるオーダーキッチンが理想です。

システムキッチンというものは、多くの声を集めた中から規格化されたものであり、それ自体は大抵の場合で「使いづらい」ということは起こりにくいはずです。

日々の掃除のしやすさや、収納性なども常に改良を加えられてきています。

しかし、人の暮らしというのはそれぞれが異なるものであり、それであれば求めるものも少しずつ変わってくるはずです。

キッチンにおいては食器の収納一つとっても、実に様々な要望があることでしょう。

そうした「ここがこうだったらもっと楽なのに」という使い勝手を、オーダーキッチンなら実現してくれます。

様々な制限でフルオーダーが難しい場合でも、一部特注を加えるなども可能なのでキッチンメーカーあるいはキッチンを扱っている家具販売店に確認してみることをお勧めします。

 

無垢材は耐久性に優れ風合いも生まれる


 

 

さらに耐久性を求めるのであれば無垢材、それも無着色で仕上げたものをお勧めします。

時間とともに深みを増していく本物の素材で作る木のキッチンは、「道具」として手に馴染んでいくものであり、傷みすらも風合いになるような懐の深さを兼ね備えています。

たとえば100年後でも普遍的に美しく、機能し、価値を失わないことは住まいにおいて心地よさを感じることができる要素の一つと言えます。

長く住む家の中心となる場所として、ぜひ検討したいところです。

 

心地良さを感じる住まいは日々の暮らしに大きな豊かさをもたらしてくれます。

人が無意識のうちに持っている木への愛着は確実にそれを育み、木のキッチンがあることは暮らしの中心にあたたかな穏やかで寛ぎのある場所が生まれることに他なりません。

木製キッチンについて知りたいことやプランについては、家具蔵各店までお気軽にご相談ください。

 

家具蔵の無垢材オーダーキッチンの詳細についてはこちらから

 

 

 


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