ラウンドテーブルの魅力
2022.5.25
目次
ラウンドテーブルを検討する人が増えている
ダイニングテーブルのデザインのひとつであるラウンドタイプ。
いわゆる「正円形」で、ラウンドテーブルと呼ばれます。
ラウンドテーブルは以前よりテーブルのデザインとしては定番的なものですが、主流なのはやはり長方形です。
実際、多くの家庭では長方形のテーブルを使用していることが多いのではないでしょうか。
その理由は様々ですが、殆どの部屋の形状は直線基調の角型であり、よりスペースを有効に、そして効率的に家具を配置しようというものもあるかもしれません。
直線基調から生まれる角型の空間に同じ種類(つまり長方形)のテーブルを置くことは空間に無駄なスペースを生まない、ということにも繋がります。
そのようないわゆる「無駄」が生じることをふまえたうえでも「ラウンドテーブルを置きたい!」という人が増えているのです。
ラウンドテーブルの人気の背景
このラウンドテーブルの人気の高まりはここ数年のものです。
繰り返しになりますが、以前から定番的に存在していた形状であり、新しく開発されて世に出たものではありません。
何故、急激に人気が高まっているのかは正直なところ、不明です。
ですが、ラウンドテーブルの人気が高まりを見せた理由にはいくつか時勢的な背景があると考えられます。
まずは在宅時間の増加です。
家にいる時間が長くなり、ダイニングで過ごす時間が増えたことは、家族や夫婦でコミュニケーション性を高める、あるいは高めたいと考えることに繋がります。
それに適したデザインのテーブルがラウンドタイプである、ということ。
またはリモートワークの広がりもあるでしょう。
ラウンドテーブルのその角の無いデザインは、人の内面に穏やかな安心感を与える形状でもあります。
対して直線は緊張を生むというイメージもあり、そのようなものよりも、ゆとりや柔らかさ、心地よさを優先している、ということもあるかもしれません。
暮らし方の変化も考えられます。
シングルライフや夫婦、パートナーとの2人の暮らしでは、コンパクトなサイズ(となることもある)であるラウンドテーブルは理にかなった選択となる、と考える人もいます。
コミュニケーションがとりやすい
ラウンドテーブルを使用する際のメリットを少し具体的に見てみましょう。
ラウンドテーブルを中心に着座する際に、隣同士になる人は斜め45度の関係性になります。
つまり、お互いが真横に来るということが無いのでコミュニケーションがとりやすくなるのです。
これは心理的に安心感が求められるカウンセリングの世界でも用いられる(正面に着座しない)ものです。
お互いの顔が見やすく、斜めの位置関係では自然と視線を逸らすことでもできるので、お互いに緊張感が和らぐようです。
一方で幼児や介護を必要とする人にも手を差し伸べやすくもなります。
コミュニケーションの取りやすさはラウンドテーブルを選ぶ際の大きなメリットです。
着座人数を調整しやすい
長方形のテーブルの場合、基本的に着座する場所はテーブルの長辺(長手)、もしくは短辺(妻手)で、角に座るというのはあまり考えられません(時にはあるのですが)。
ラウンドテーブルは「途切れることなく」曲面が続きます。
どこに座っても同じ面なので、時と場合によっては詰めて座ることも可能です。
いつもは4名での使用前提でチェアを4脚置いている、といった場合でも、来客の際にはスツールなど臨時のものを配置して詰めて座ることである程度の人数の増加にも対応しやすくなります。
ぶつけても痛くない、という安心感
ラウンドテーブルには角がないので、仮に身体をぶつけてしまってもあまり痛くありません。
角のあるテーブルの場合、部屋の中を小さな子供が走り回って頭などをぶつけないかと心配になることもあるでしょう。
ラウンドテーブルの場合は角がないので、その点は安心です。
また、子供だけでなく年配者のいる家庭でも同様に安心が得られます。
ラウンドテーブルは周囲の回遊もしやすくなることも併せて、バリアフリーの側面性も持ち合わせます。
その安心感は物理的な部分だけではなく、危険を感じない、安心できるという精神的な充足も保証してくれるものとなります。
ラウンドテーブルは空間を広く見せてくれる
角が無いことは、同じサイズの角型テーブルよりも部屋が広く感じられる効果があります。
例えば一辺90cmの正方形のテーブルと直径90cmのラウンドテーブルを比較すると、その面積比はラウンドテーブルの方が約20%少ないものとなります。
有効面積が少なくなることは作業性を考慮した際にどのように考えるか、という点はありますが、その分空間に対しては広さを感じさせるポイントとなってくるのです。
また、広く感じるだけでなく実際に生活動線が広くなることで、住まいにおける家事などのストレスも低減されるかもしれません。
ラウンドテーブルは自然と片付け上手になれる
テーブルの隅に書類や郵便物などを積み重ねて、空いたスペースで食事をしているという経験は無いでしょうか。
これは角型のテーブルにありがちなケースです。
特に壁際に片側をつけてテーブルを配置している場合にはその傾向が強くなります。
人は物を隅に寄せることで「片付けた」という感覚になります。
しかし、実際には目の前を「片付けた」だけで、全体でみると「散らかっている」状態になっています。
ラウンドテーブルはこの問題を解決してくれます。
ラウンドテーブルには隅がなく、壁にぴたっと寄せて配置することもできません。
そのことで端に物を置くという習慣を払しょくさせ、テーブルの上がいつも自然と片付くようになるのです。
ラウンドテーブルには多くの魅力があります。
ダイニングテーブルは部屋の中心に位置し面積も大きいので、そのデザインは空間を大きく変化させます。
部屋の中心に大きな丸いテーブルがある姿を想像してみてください。
その優しいデザインに心安らぐのではないでしょうか。
家具蔵各店には無垢材でつくったラウンドテーブルの展示が数多くあります。
側面や脚の形状も豊富に選択することができ、サイズも空間に対して、そして使用人数に合わせてオーダー製作することが可能です。
家具蔵各店ではプロのスタッフがお客様の要望をお伺いし、空間を把握しながら適切にご提案させて頂きます。
ぜひ一度、家具蔵のラウンドテーブルをご覧になりにお立ち寄り下さい。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)