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結局のところ、キッチンの天板は何がおすすめなのか?

2022.6.4

 

 

キッチンになくてはならないのが天板


 

 

様々なパーツで構成されるキッチンは「なくても成立する部分」と「なくてはならない部分」が存在します。

前者は人によってその重要度が増し、あるいは必要不可欠なものになるかもしれませんが、例を挙げるのであれば食洗器やビルトインオーブンといった設備関係はその類となるでしょう。

反対に「なくてはならないもの」はキッチンを構成する上で最低限欠かせないものたちです。

水栓、シンクは当然のこと、レンジフードはグリルスペースがある以上は法律上取り付けなければいけません。

そしてそのなかにワークトップ、つまり天板も入ります。

 

多様性を増すキッチン天板


 

 

住まいの中の「設備」に過ぎなかったキッチンは時代が進むにつれ、「設備」という範疇にとどまらずに、自分好みのインテリアや嗜好を反映したLD空間にレイアウトする家具と共通のインテリアエレメントでもある、という考え方が主流となってきました。

キッチンを含めたLDKをひとつの空間としてトータルに考えることは、家具選びと同じようにキッチンを考えるということであり、そこには機能性にプラスして高いインテリア性も求められます。

また、現代の暮らしにおいては共働きの増加や料理を行う男性も増えてきたことから、掃除のしやすさや耐久性といった部分も重視されるようになってきました。

長い期間使用しても美しさを保ち、手入れも簡単で、LDと調和する。

そのようなキッチンのワークトップ、つまり天板を考えるとその素材は多様性を増すばかりです。

 

天板選びは何を重視するかで決める


 

 

非常に多様な選択肢があるキッチンのワークトップですが、何を重視して選ぶのか、という点を見ていくと選びやすくなります。

例えば家族皆でキッチンを囲むように調理を楽しめることやLDとの一体感が魅力のアイランドキッチンは、天板を選ぶ際にインテリア性が最も重要視されると言えます。

ある意味で見栄えのする、見た目重視の天板選びを行っても良いでしょう。

アイランドスタイルの特徴を持ちながら省スペース性が魅力のペニンシュラキッチン(こちらの方が日本の住宅では主流です)ではリビングダイニング側をキッチン面より高さのあるカウンターや収納などで手元を隠しておくようなスタイルも多く見られます。

この場合はリビングダイニングから天板は見えることは無いので掃除のしやすさなどの自身の求める機能性を最優先にしても良いかもしれません。

 

スタンダードなステンレス


 

 

システムキッチンの誕生以来、長く使われ続けている素材であり、非常にスタンダードと言えるもののひとつです。

水や熱に強く耐久性に優れていることと、同材のシンクと一体にできるので水仕舞いが良く、日々の手入れがし易く、汚れ防止になる点は受け入れやすい部分でしょう。

以前はエンボスやヘアラインという表面仕上げが多かったのですが、現在はステンレス独特の光沢感を軽減し、質感を感じさせるバイブレーション仕上げが主流です。

どちらかといえば手元を隠したペニンシュラやI型、あるいはⅬ型で壁付けされる場合に用いられることの方が多い素材です。

しかし天板との一体感、且つメンテナンス性から、フード下(ガスコンロやIH前)の壁に天板とステンレスを用いるケースもあり、スタンダードでありながら、表面加工や厚みのバリエーションで可能性は広がってきています。

アイランドキッチンでは、ステンレス独自の特徴を生かし、通常の厚み1.0~1.2㎜よりも厚い5㎜を天板に用いることもあります。

バイブレーション仕上げのステンレスの天板は光沢が抑えられているので、例えば特に近年人気の高まりを見せている木製キッチンとの相性も良く、互いの質感を引き立て合うように調和し美しく仕上がります。

但し、ジョイントが必要な形状では若干の段差が生じることもあるので仕上がった状態を事前に確認する必要があることは要注意です。

 

アイランドやペニンシュラキッチンなら人工大理石


 

 

いわゆる「人工大理石」と呼ばれるものはポリエルテル樹脂やアクリル系樹脂を主体として様々な色、柄の選択が可能な素材です。

一般的にはホワイト系や石目調のものが多いのですが、カラートーンも様々で色・柄共に意匠性に富んでいるのが特徴です。

また、加工性にも優れ、例えば施工時に天板同士をジョイントする必要もあるⅬ型キッチンではシームレス加工によって1枚の天板のように仕上げることができます。

人工大理石の天板の場合はシンクも同材としてシームレス加工で仕上げると通常の手入れが楽になります。

アイランドやペニンシュラキッチンで、その見え方がLDにも影響を与える場合は空間全体で素材を選ぶことが重要です。

人工大理石はバリエーションが豊富ですから、トータルコーディネートも考慮しやすいのでアイランドやペニンシュラキッチンには適しています。

 

天然石のような質感のクォーツストーン


 

 

人工大理石よりも自然な石目が特徴で、硬く丈夫なうえ、汚れ落ちも良い素材です。

93%以上の水晶に樹脂をプラスすることで加工性と耐久性を補ったもので、天然石のような質感、高級感、重厚感を持ち合わせています。

石の文化がベースにあるヨーロッパの中でもこちらはスペインを発祥として各地に広がったものであり、海外で知名度が上がった後に日本に紹介されました。

日本に入ってきたばかりの頃には高価格でしたが、近年は採用率も高くなり新築のマンションで採用されることもあります。

クォーツストーンは「天然石を採用したいがメンテナンス性やコスト面で折り合いが難しい」といった場合にお勧めです。

 

注目素材のセラミック


 

クォーツストーンよりも新しい素材で注目されている素材がセラミックです。

素材生成の過程で高温の熱で焼く工程がある為、熱に強く高温のフライパンを直においても状態に変化が無いとされています。

不燃材料としても使用できますので、同材で厚みの違うものを熱源周りの壁装材としても使用できます。

コスト面では高価ですが、セラミックならではの大きなパターン(柄)や質感はとてもインパクトのあるものです。

キッチンスペースやキッチン自体も大きく、意匠性、高級感を重視する場合に適しています。

 

キッチンの天板選びは、長く使うことを考慮すると耐久性、機能性、メンテナンス性、インテリア性等、様々な条件を検討する必要があります。

また、最近では傷などを瞬時に目立たなくさせるような新素材も出てきており、その開発の速度は日進月歩です。

自身が選ぶキッチンの形状、空間、インテリアスタイルによって適している素材を検討しましょう。

天板の素材やキッチン選びのお悩みは家具蔵のキッチンスタジオまでお気軽にお問い合わせください。

 

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