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守備範囲の広さでウォールナットの無垢材家具を選ぶ理由

2022.8.6

 

 

自然そのものの温かみが感じられ、木肌のナチュラルな手触りを楽しめるのが「無垢材」。

原木から切り出し、加工を行わない、そのままの状態の木材を指します。

無垢材は調湿効果や木が発する芳香成分によってリラックス効果も期待できることから、健康的な住まいづくりを目指す人にも多く選ばれています。

無垢材の中で代表的なものと言えばウォールナットではないでしょうか。

チークやマホガニーと共に世界三大銘木のひとつとされています。

木目の美しさやその深い暗褐色の色は世界的に高く評価され、高級材の代名詞となっています。

そのようなウォールナットが今もなお選ばれ続ける理由を探っていきましょう。

 

ウォールナットとは


 

 

ウォールナットとは、いわゆる日本で言う「クルミの木」のことです。

なかでも家具蔵でも取り扱う「アメリカンブラックウォールナット」は世界に200種以上あるウォールナット材の中ではもちろん、現存する木材の中でも最高ランクの評価を得ているもの。

アメリカ東部~中部にかけて南北に連なるアパラチアン山脈一帯に自生し、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれます。チェアやテーブル、キャビネットといった家具や世界の高級車のウッドパネルなどに使われ人々の憧れの的となっている世界屈指の銘木は家具材のほかにもフローリングなどの建材、工芸などの材料として幅広く使用されています。

その理由は厳しい寒さのもとで時間をかけて生長するため、硬く粘りのある材質を持つ一方、軽量で扱いやすく、加工性や塗装性にも優れていること。

また、加工後の狂いが少ないため、かつては飛行機のプロペラに使われたことがあるほか、現在でもライフルの銃床や楽器にも使われています。

また、後述するその色合いも大きな人気の一つです。

 

ウォールナットの持つ高級感・重厚感・万能性


 

 

ウォールナット本来の焦げ茶色ともいうべき木肌が放つ重厚感、そしてきめ細やかで様々な表情を描く美しい木目。

ここにウォールナットの人気の要因があるのかもしれません。

また、木製のもの、特に無垢材には質感の良さや木のぬくもりがありますが、ウォールナットが持つ高級感、そして重厚感はそれに付随した特徴であり、大きな魅力です。

長く使用していくうちにより鮮やかになる木目もアートのように魅力的。

確かな存在感で住まいの空間を彩ります。

ウォールナットは黒、といっても差し支えない色目を持ち、その風合いは空間を選びません。

和洋ともに相性も良く、床の色目や素材も問わない。

そのうえで派手めの色や柄物のインテリアにも合わせることができる樹種はそうそうありません。

この万能性が定番的な人気の理由の一つでもあります。

 

ウォールナットの魅力


 

 

ウォールナットに高級感があるといわれる理由は、美しい木目と深みのある色合いのによるところが大きいでしょう。

着色しない無垢材のウォールナットは濃い茶色のほか、時に黒紫色、赤紫色(紫の色素を持つ木は、北半球ではアメリカンブラックウォールナットのみ)などが見られることもある深い色合いが特徴です。

その色味は一様ではなく、辺材から心材にかけての様々な色がグラデーションを描き、美しい模様の表情を形成します。

木目自体も複雑に入り組んだそれが鮮やかなデザイン性を持って私達の目を楽しませてくるのです。

そして、人の手に触れられたり、日差しを浴びたりするうちに次第に色合いが変化していきます。

はじめは濃い茶色、そして時間の経過とともに明るくまろやかな茶色へと変化していく様は劇的ともいえるほど。

さらに落ち着きのある、モダンでシックな雰囲気は保ったまま使い込むほど光沢も増していきます。

そのような経年による美しい変化も人気の秘密です。

いわゆる無垢材のウォールナットを模した「ウォールナット風の色」に着色された家具を見たことのある人もいるでしょう。

着色の家具ではウォールナットを真似て表面を整える商品があるくらいその色合いには人気があります。

ただ、その表情の変化と傷や傷みも味になる風合いは無垢材でないと出ません。

ウォールナットの家具を購入する際には着色せずに製作する家具を選ぶのがベストです。

 

無垢材ウォールナットという選択肢


 

 

木の家具には無垢材家具、木質家具、木目のある家具、木の色に着色した家具と多様な種類が存在します。

これらは一般的に総称して「木の家具」と呼びますが、これらには「違い」があります。

総称は同じでも素材、作りは全く違うものです。

ウォールナットの家具を選ぶのであれば断然本物の木のものがお勧めです。

木の家具、すなわち木目のある家具の材料を簡単に分けると、「無垢材、天然木」と 「木質系の加工材料」の2種類があります。

無垢材は「木そのまま、木そのもの」であり、わかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材のことです。

無垢材は乾燥・加工に時間と手間がかかります。

木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができないからです。

従って、その扱いの難しさと現存する保有数から、極めて希少性の高い材料となります。

一方、木質系加工材の代表である合板は、大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。

合板とはベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したものこのことです。

その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品で「プリント合板」「メラミン化粧合板」「突板(原木を0.2ミリ~0.6ミリほどまで薄くスライスしたもの(=突板・つきいた)をベニヤに貼ったもの)合板」などがあります。

木質系の加工材料を使用している家具はコストパフォーマンス、量産を目的としています。

均一的で端正な表情の木質系家具、ひとつ気を付けなければいけないのはその寿命でしょう。

分かりやすく言うと、傷や傷みがそれ以下でもそれ以上でもない、という点は注意点です。

家庭で使うものですから使用するうちに傷などが付くのはある意味当然です。

その傷が風合いになるかならないかは 「一生ものの家具」として使ううえでは大事な点です。

無着色、つまり素材の色そのままでつくられる家具は傷が目立ちません。

いわゆる「着色もの」は傷がつくと下地が露出し、その風合いを損ないます。

木目の美しさを活かし、傷も目立たなくすることでインテリアとしても道具としても長く愛してもらうことのできる無垢材家具となるのです。

長く使うことでその美しさが増すウォールナットであれば、なおさらそこは大事なポイントになるのではないでしょうか。

 

無垢材の家具には様々な樹種が存在します。

そのなかでも世界有数の人気と性能を誇るウォールナット。

和洋を問わないそのコーディネートの万能性も魅力の一つ。

家具蔵各店でもたくさんの実際の展示サンプルでウォールナットの魅力を感じることができます。

今住んでいる空間、これから住まう空間に、一生モノの銘材をとり入れるべく、一度ご覧になってみてください。

 

ウォールナットの無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 


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