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ウォールナット材の家具は部屋を「暗く見せる」のか

2022.8.19

 

 

ウォールナット材の家具は部屋を暗くする?


 

 

紫がかった茶褐色の色合いと、力強く美しい木目が特徴のウォールナット材。

その意匠性や優れた加工性が評価され、中世の時代から今に至るまで世界中で不動の人気を誇る銘木です。

ウォールナット材が持つダークな色合いは落ち着いた印象を私たちに与えてくれます。

また、うまく取り入れることで優雅でモダンなお部屋作りを楽しむことができます。

一方で「ウォールナット材の家具は部屋を暗く見せてしまうのではないか」と懸念する人がいないわけではありません。

 

色のトーンの組み合わせでウォールナット材家具と空間の印象は大きく変わる


 

 

結論から言えば「そのようなことはない」と断言できます。

内装やほかのインテリアとの組み合わせ次第では確かに落ち着いた印象となることはあるでしょう。

しかし「暗くなる」という表現と印象でウォールナット材家具の選択を切り捨ててしまうのはあまりに勿体ないと言えます。

ウォールナット材家具を使ったリビングダイニングのコーディネートは、ウォールナット材家具以外の色のトーンを明るくするか、暗くするかにより印象が変わってきます。

美しい木目や色合いをどのように活かせば良いのか、ウォールナット材を取り入れた部屋別のコーディネート例をお話ししていきます。

 

ウォールナット材家具が映えるリビングダイニングとは 1.ウォールナット材家具以外を白で明るくする


 

 

ウォールナット材の家具を置くと空間の印象が暗くなるのでは?

もしくは重厚感が出すぎてしまうのでは?

初めてウォールナット材の家具を取り入れる際に、圧迫感を感じないか心配、という声はままあります。

これについての解決策は、壁や床など部屋のベースとなる色を「白」で明るくすることで、メリハリがつき圧迫感を軽減することができます。

また、コントラストがはっきりするとウォールナット材の美しい色合いや木目がより引き立つ効果も叶います。

これによって「空間の広さ」を感じやすくなる効果も同時に享受できます。

白の割合が多いほどソフトでナチュラルな印象になります。

モダンな中にもナチュラルな雰囲気が欲しい人は、空間の中、例えば床・壁・カーテンなど白系のものを多めに取り入れることでソフトモダンなリビングダイニングが完成します。

 

ウォールナット材家具が映えるリビングダイニングとは 2.ウォールナット材と同系色でまとめる


 

 

ウォールナット材を家具以外でも床や壁、天井、キッチンなどにも使用し、同系色でまとめると白さよりブラウンが際立ち、より落ち着いた印象になります。

人は無意識に統一されたものに対し美を感じます。

ごちゃごちゃしたものより整然と統一された方が「美しい」と感じるものです。

また、同系色で整えられた空間は安心感を与えます。

安心感は寛ぎを導き、よりリラックスした気分を味わうことのできるリビングダイニングとなることでしょう。

 

ウォールナット材家具が映えるリビングダイニングとは 3.ウォールナット材より「強い」色とコーディネートする


 

 

ホテルライクな優雅で落ち着いた空間が好みの人にはウォールナット材の家具よりもさらに濃い(黒や赤など)色合いのものとコーディネートしていくことがオススメです。

明るい色合いの床だとしても、ソファの前のラグをダークカラーにすることでその範囲の存在感が増し、アクセントとなります。

あえて照明やファブリックにダークブラウンや黒を合わせて全体をダークな印象にすると、よりモダンな雰囲気が増します。

床もウォールナット(もしくはそれに近いもの)材にした場合はカーテンやソファカバーを明るめにすると落ち着きがありながらも、明るい雰囲気のリビングダイニング空間をつくることができます。

 

ウォールナット材家具を使った落ち着いた寝室


 

 

一日の疲れを癒し、回復させる場所でもある寝室はただ寝るだけの場所ではなく、居心地の良い部屋となることを心掛けましょう。

身体に直接触れるベッドは人間工学に基づいた、体に合ったものを選ぶことはもちろん、マットレスやシーツ選びも重要です。

そして居心地の良い環境を整えてあげることで、よりぐっすりと安らげる寝室になります。

居心地の良い環境作りには色選びが重要です。

色には様々な心理的効果があると言われています。

ウォールナット材は濃いこげ茶の落ち着いた色合いであり、明るい床の寝室でも面積の大きいウォールナットのベッドやチェストを置くことで落ち着いた印象を与えてくれます。

ウォールナット材の家具に合わせる色は寒色がおすすめです。

色には寒色・暖色がありますが、暖色には興奮作用があるため、寝室にはあまり向いていません。

寒色には鎮静効果があり、代表的なブルーは気持ちを落ち着かせリラックスさせる効果があり、静けさと落ち着きを感じさせる意味でも寝室に好相性と言えます。

また、ウォールナットは青の色素が混ざっているため、ブルーととても相性が良く寝室におすすめの配色です。

安心・安定・調和を感じさせるグリーンもおすすめです。

木や森の自然な色が気持ちを穏やかにし、リラックスさせてくれます。

部屋の隅に観葉植物を飾るとより心地よい寝室となるでしょう。

 

ウォールナット材家具を使った「集中できる」子供部屋


 

 

小さいうちはリビングダイニングで勉強していたお子様も、小学校高学年、中学生、高校生になると自室で勉強に集中する時間が増えてくることと思います。

勉強に集中してほしい時期には落ち着いて集中できる子供部屋作りが良いでしょう。

例えば前述のように、副交感神経に働きかけ、気持ちを落ち着かせてリラックスさせてくれるブルーはお子様が勉強する環境に適しています。

ただ、一歩間違えると寒々しく沈んだイメージになってしまうのでデスクや周りの家具には温かみのある無垢材を選ぶと良いでしょう。

(木製のデスクはそれだけで作業効率が上がる、という実験結果もあります)

落ち着いた色合いの中にも温かみがあるウォールナット材はその昔飛行機のプロペラに使用されていたほど硬くて丈夫な樹です。

耐久性に優れていることは、お子様のデスクには最適ということです。

また、落ち着いた色合いは大人の書斎にもぴったりです。

小さい時期だけでなく大人になっても長く使えるデスクとなるでしょう。

無着色であればお子様の身体にも害がなく、安心してお使いいただけます。

 

ウォールナット材は合わせ方によりモダンな空間にもリラックスした空間にも相性の良い点が銘木といわれる所以のひとつです。

あらゆるものを受け止めてくれる自然材ならではの「懐の深さ」は、自然のままの色合いを活かした無垢材・無着色の家具だからこそ味わうことができるものです。

ウォールナット材の家具、気になる人はお近くの家具蔵で無垢材無着色のものに触れてみてください。

 

ウォールナット材の家具のある暮らしの実例はこちらから

 

 

 

 

 

 


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