無垢材テレビボードの「サイズを決める基準」とは
2022.9.7
目次
機能革新が続く家電のなかでもテレビは大きく変わった
技術というものは日進月歩。
特に家電製品に関しては昨年購入したものがすでにスペックとしては旧世代的なものである、という扱いを受けることがあるほど、その技術革新やトレンドの流れは留まることを知りません。
それも暮らしに密着しているが故、とも言えますが例えばテレビはそのもっともたるものかもしれません。
デザインで言えば薄型のもの以外はこの15年ほどでまず目にしなくなりました。
べゼル(画面周囲の枠)も細くなり、画面の大きさに対してテレビ自体はコンパクトになった一方でサイズの大型化はどんどん進んでいます。
画面も液晶から有機ELまで各メーカーより展開されており、4K対応とするか否かなども含め、その選択肢も増えています。
テレビボードは重要なインテリアであり住まいの収納性を左右する存在
新しいテレビを購入する際のきっかけとしては既存のテレビが古くなった(あるいは老朽化で故障が見られた)、
もしくは引っ越しや新築などの住み替えなどがあります。
現代ではインターネットでいま主流となっているものやその相場観、あるいは口コミ情報から実際に使用してどうなのか、など様々な情報を確認できるので、それをもとに家電販売店やインターネット通販などで失敗のないものを購入することが可能です。
そこで問題になるのがそのテレビを置く「テレビボード」です。
いわゆるテレビ台・AVボードとも呼ばれるこの家具は単にテレビを置く台としての役割だけでなく、住まいの空間の一角を占めるうえでは重要なインテリアであり、収納家具という意味では、その大きさやデザイン次第では住まい全体の収納性を左右する存在でもあります。
壁掛けでもテレビボードは必要
現代では薄型の躯体を活かし、テレビと一体型となるようなスタンドも出てきていて、一方では壁掛けの選択肢も増えてきています。
前者はともかく、後者については、やはりテレビボードやそれに準ずるものを置くことで直接テレビは置かないまでもAV機器の収納や、空間の重心を作る役割を担うので、やはりテレビボードは必要な家具といえるでしょう。
テレビボードの「幅」はテレビよりも大きなものを
私ども家具蔵でもテレビボードの購入を検討している人から多い質問のひとつに「サイズ」があります。
これは「幅」についても「奥行き」や「高さ」、どの部分についても、という意味ですが、まず多いのは「幅」でしょう。
家具、それも収納家具ではスペースにきちんと収まるか、あるいはどのくらいを占めるのか、という点においてはこの「幅」は大きな意味を持ちます。
そしてテレビボードは当然ながらテレビを載せる台ですので、テレビの大きさとのバランスが肝要です。
結論から言えばテレビボードの横幅「載せる予定のテレビより広いもの」とします。
見た目のバランスと実際の安定感が両立されるのでこの部分はある意味必須です。
テレビよりもテレビボードが小さいと頭でっかちのような見た目のバランスの悪さだけでなく振動でテレビが転倒しやすいなどの安全面でも不安がでてしまいます。
テレビとテレビボードが二等辺三角形を作るような配置がベストなバランスであり、具体的には、テレビの両側に最低でも約10cm、できれば約30cm程度のスペースがとれるとぐっとバランスがよくなります。
奥行きは40センチほどがお勧め
奥行きについてもよく伺う部分です。
現代のテレビは薄いので、その分テレビボードの奥行きもよりコンパクトにしておける、というのは決して間違いではありません。
ですが、テレビを支えるスタンドのサイズを無視することはできないので、その点を考慮する必要があります。
テレビを壁掛けにする人はその点を考慮しなくても良いのですが、もしAV機器を収納する際にはそのサイズを把握したうえでのテレビボードのサイズ設定が必要です。
そしてここで注意したいのが機器後方に溜まる配線。
これが結構なボリュームで内部のスペースを占めることもありえます。
そのことから換算して全体の奥行きは最低でも34、5センチほどは必要です。
おすすめは40センチ~45センチ程度となります。
テレビは「見下ろす」ことで疲れにくくなる
テレビを観る視線の高さの理想は、いわゆる見下ろしている状態、あるいは平行になっている位置が最適な高さだと言われています。
目や首に負担がかからないよう、テレビ画面を見上げることがないようにすることが大切なのです。
床に座ってテレビを観るのであれば、テレビボードの高さは40cm以下のロータイプが好ましく、ソファに座って見る場合であれば40cm~60cm程度が理想的です。
また、ダイニングテーブルから視聴する場合は約60cm以上のハイタイプであれば都合がいいでしょう。
同時に長時間画面を見つめていると瞬きの回数が減ってしまい、ドライアイになりやすくなります。
視線の向きが上の場合、下に向けているよりも4倍乾きが早く、そこでドライアイを引き起こしやすくなります。
画面は目線より下になるようにテレビボードの高さを見直してみましょう。
このようにテレビを観る高さによって、テレビボードの高さも検討することが重要です。
収納性にこだわると仕様も変わる
テレビボードにはテレビを置くという本来の役割もさることながら、収納力に期待する場合もあります。
AV機器、CD・DVD、雑誌や本、リモコン、スピーカーや観葉植物をテレビボードに置く人もいるでしょう。
どのようなものを収納するか、あるいは置くかでサイズも変わります。
同時に自分に合った収納方法で部屋をすっきりさせたい場合にテレビボードを活用するなら以下のポイントも検討の内容に逸れておくと良いはずです。
この収納にも大きく分けると以下の収納方法があります。
扉や引き出しがない全面オープンのタイプは通気性が良く熱がこもりにくいので、電気機器や音響関係の機器を収納するのにはもってこいです。
引き出しがあると細かなものの仕分けや奥に入っているものも手が届きやすく、収納物も一目でわかります。
扉の中に可動式の棚板が付いている場合、棚の高さを調整することで様々な収納物に対応できます。
生活の変化と共に納めるものの変化が想定される人にはお薦めの仕様です。
ガラスや格子、開閉も開きや引き戸など種類も多様です。
テレビの耐用年数は10年ほどであり、時代の流れもその買い替えなどに関わってきますが、家具であるテレビボードは実際に買い替える機会そのものは少ないかもしれません。
そのため、いざ買い替えをしようと考えてもどのように選べばいいのかわからないというお話しをよく伺います。
そのような方は、是非今回の内容を参考にしてみて下さい。
また家具蔵各店では、ご自宅に合った最適なテレビボードの選び方を各スタッフが丁寧にお伝えします。
テレビボードそのものだけではなく、テレビボードの有効な収納方法や現在の収納のご不満を解消するお手伝いもしていますので、お気軽に家具蔵各店にてお問い合わせ下さい。
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