ダイニングテーブルの近くにあると便利な収納家具とは?
2022.9.10
目次
長い時間を過ごし、様々な「モノ」を使用するのがダイニングスペース
自宅の中では最も過ごす時間が長いと思われる場所が、いわゆる「ダイニングスペース」です。
そこにはダイニングテーブルがあり、家族の人数だけのダイニングチェアが置いてあります。
食事は勿論のこと、個々の仕事や勉強を行う場として、その他にも多目的に使われる場所がダイニングスペースです。
人が集まる多目的な作業スペースがダイニングスペースというわけですが、そうなると、そこで使用する「モノ」が存在します。
食事の際には食器を使用します。
仕事や勉強を行う際にはパソコンや文房具、勉強道具が必要です。
サイズの小さな、且つ頻繁に使用するような日用品もダイニングスペースで多用するものかもしれません。
ダイニングテーブルの上にモノが置いてあるのは便利だがデメリットも多い
基本的に人は自身が滞在するスペースの近くに、その時必要とするものがあって欲しいと感じます。
できれば今座っている場所からあまり歩くことなく、手を伸ばせば届く距離にそれらがすべてあって欲しい、そのような思いを感じた人も多いのではないでしょうか。
ダイニングスペースにおいてもそのように感じることは決して不思議なことではありません。
ただ、実際にすべてが手の届くような場所に出しっぱなしになっていては、当然雑然とした雰囲気となってしまいます。
実際、ダイニングスペースは過ごす時間が長く、家族皆が利用する場所でもあることから、テーブルの上にモノが積み重なっている、という事態はよくあることです。
その状態を良しとすると「食事や作業のたびにテーブルを片付ける手間が生まれる」「探し物が多くなり時間のロスになる」「忘れてはいけないものが放置される」「そもそも美しくないので快適ではない」などの弊害も発生します。
解決策はダイニングテーブルの近くに収納家具を置くこと
では、そのような事態を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
答えは「ダイニングスペース、それもダイニングテーブルの近くに収納家具を置く」です。
なんだ、そんなことか、と思うかもしれません。
ですが、これこそが「便利」と「快適」を両立させる手段でもあります。
現代における住まいの悩みには「物が多い」というものがあり、これは多くの人が感じていることです。
日常で使用するものはどんどん便利になり、新しいものも日々世に出てきます。
モノを手元に揃えるには買い物は重要な手段ですが、その買い物ですら出かけることなくネットで完結する時代です。
自然と細かなものが増えてきても不思議は無く、その置き場に多くの人が悩んでいるのです。
反対に「モノを増やさない」「モノを減らす」という生活スタイルを実践している人もいます。
しかし、どうしても必要なものというものは存在し、それらをすべて切り離して暮らすことはもはや不可能です。
表に出ているものが少ないすっきりした空間で暮らすのはたしかに快適ですが、反対に便利さを失ってしまってはやはりそこには「暮らしにくさ」が残ります。
収納家具の種類の決め方は用途や目的によって異なる
それを解決する方法がテーブルの近くに収納家具を置く、ということです。
収納家具といっても様々な種類があり、どのようなものを置くのかという点が分からない人もいるかもしれません。
これは
「テーブルの近くにあるとテーブル周りが散らからない」
「テーブルの近くにあることで片付けなどの行為が容易になる」
ことを基準として問題ないでしょう。
ダイニングテーブルは主に食事をする場所ですから、この近くに食器を収納しておけるスペースが必要であればいわゆるダイニングボード、つまり食器棚があればよいでしょう。
最近はキッチン本体の収納性やバックセット(背面収納)の機能性も高くなっているので、食器類の収納はキッチンで完結できるという人は、テーブル周辺には小物や日用品などを多用途に収納できるものがあると便利です。
例えば「リビングボード」「サイドボード」と称される腰高の収納家具はダイニングスペースに置いてあると非常に便利で且つスペースを美しく保っておける収納家具と言えます。
お勧めはオーソドックスなもの
ここでお勧めなのが「腰の位置に引き出しがあり、その下に扉がある」というオーソドックスなものです。
腰高の収納家具には様々なパーツの組み合わせがあり、それはデザイン性を伴って「どれはダメ」というものではないのですが、もしも収納家具選びに迷った際にはこのような「よく目にするもの」を選ぶことで間違いのない選択となることもえてして多いのです。
引き出し収納の利点とポイント
引き出しは細かなものの仕分けが可能で、且つ開けた際に中のものが一目で確認できるのが良い点です。
(そのためにはあまりに内寸が深い引き出しを選ぶと中でものが重なってしまい、結局確認しづらくなるので深さのチョイスも重要です)
一方で開閉のたびに腰をかがめるような動きを要するのでは少々不便を感じてしまいます。
引き出しの位置は腰に近い部分にあるようなものがお勧めです。
そのうえで引き出しの数は「家族の人数+α」があるとなお良いでしょう。
それぞれの引き出しに家族一人ひとりのものを入れておき、残りの引き出しには家族が共通で使用するものや日々増える配布物・郵送物の仮置き場としておくことでテーブルの上にポストから持ち帰った郵送物が積み重なっている「あの」風景が無くなります。
扉収納の利点とポイント
扉部分にはボリュームのあるもの、あるいは重量のあるものなどを入れておくのが良いでしょう。
内部の棚も可動式で上下に動かす、あるいは取り外す・追加することができればパソコンなども入れやすいでしょうし、普段は使用しないが置き場所を把握しておかないといざというときに困る書類やボリュームが出ることも多い写真アルバムの類も収納しやすくなります。
軽食や備蓄の保管場所や毎日使用するカバンの置き場所など多用途に使用可能です。
扉収納は開き戸か引き戸かで選択が分かれます。
開き戸は両開きなら幅の大きなものを収納しやすくなりますし、引き戸はテーブルと収納のスペースがあまりとれない場合には省スペースの助けとなります。
内部の容量においては開き戸が上回ります。
引き戸の場合は2枚の扉が重なる分、扉一枚分の収納スペースがなくなるためです。
どちらが正解、ということはありませんが用途やスペースをしっかりと確認したうえで選ぶことができると良いでしょう。
こうした腰高の収納家具は飾り棚としても有用であり、空間に彩りを加えることができます。
その分、何を置くか、どのように置くか、という点にも美しく見せるためにはポイントがあるのですが、私ども家具蔵ではオーダー製作で家具をご案内する(つまり好みの仕様やサイズで自分だけの家具を作ることができる)際に、そのようなレイアウトのポイントもお話ししています。
ダイニングテーブルは家族が集まる場所であると同時にモノも集まりやすく、どうしても散らかりがちな場所です。
ダイニングテーブルの上や床にモノを置きっぱなしにすることは、せっかくのダイニングテーブルや空間そのもののっ美観を損ねてしまいかねません。
美しい空間づくりの第一歩は長い時間を過ごす場所の整理整頓から。
家具蔵でご相談を承ります。
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