オーダー家具を希望の時期に手に入れるには「スケジュールの把握」が重要
2022.10.1
いわゆる「既製品」と呼ばれるようなものはサイズや仕様も「最大公約数」的な内容で作られ、それはこれまでのデータの蓄積やマーケティングの結果で生まれたものであり、好みはあれど極端に使いづらい、ということにはならないでしょう。
それは家具においても同様です。
しかし、暮らしのスタイルも多様化し続け、たくさんの情報に触れることができる現代において、その「好み」も細かく分かれるようになりました。
そのようないわば「画一的」なモノ選びでは満足できない、という人は確実に増えてきています。
オーダー家具を手に入れるための期間を知っておく必要がある
オーダーメイドはそのような他のものとは一線を画したこだわりを実現させ、それを持つ喜びと使用する喜びをオーナーに与えてくれる手段です。
オーダーメイド品は世に多々ありますが、オーダーメイド家具(以下オーダー家具)も自身の希望する使い勝手・サイズ・デザインや素材のものが手に入ることで日々の暮らしに満足感を与えてくれるものです。
オーダー家具は既製品とは異なり「その人のため」だけに作られます。
そのため、在庫などは無く、いちから製作されることも多いので製作自体に日数が掛かります。
また、要望を伝え、納得のいく仕様にするための打ち合わせの時間も必要です。
要は「時間がかかる」ということですが、既存の住まいに家具を買い足す、あるいは入れ替えるのであれば「急がない」という人も少なくないかもしれません。
ですが、新築や引っ越しといった場合では新しい暮らしが始まるその時に真新しい希望通りの家具が揃っていてほしいものです。
新生活が始まると同時に新しい家具が揃っている、という状態にしておくためにはオーダー家具を手に入れるのにどの程度の期間が必要か、を知っておく必要があります。
製作の前に打合せの期間がある
オーダー家具を注文するにはまず何をおいても打合せが必要です。
結論から言うと、オーダー家具は注文から納品まで1か月前後は最低でも必要で、ものによっては半年というものもあります。
全体的な相場としては3か月がひとつの目安ですが、その前に必要な期間があり、それはつまり「打合せの時間である」ということを覚えておきましょう。
この打合せは一回で済むこともあれば、何度も要望と提案を繰り返し、長期にわたることもあります。
「早く欲しいから」と言って中途半端な内容で妥協するのは避けたいものです。
それではオーダー家具を選んだ意味がなくなってしまいます。
オーダー家具とは、この世で唯一無二のものである、自分専用の家具となるものです。
打合せは納得がいくまで念入りに行い、自身の暮らしがより豊かに、より快適になるよう、とことんこだわって決めていくことをお薦めします。
手元に届くまでに時間はかかりますが、届いた際の喜びは格段に上がるはずです。
オーダー家具の注文から納品の流れを新生活が始まるまでに完了させたいのであれば3か月は見ておくことが大事であり、それ以前の打ち合わせ期間をふまえると情報収集をはじめ、早めにスタートさせる必要があります。
打合せを重ね、要望と修正を加えながら完成した見積もりにも納得できればいざ注文です。
戸建の購入と建築期間
あるいは新居が完成するまでの期間とのすり合わせと逆算も、オーダー家具を新生活に間に合わせるために必要なことでしょう。
戸建住宅の購入の場合、資料請求から入居までの平均的な期間は、注文住宅で約1年、建売住宅で約7カ月と言われています。
設計から着工までに2カ月~4カ月、着工から竣工までに3~4カ月かかりますが、ここに土地探しも加わるかもしれません。
引越という行為には住民票の変更や引っ越し業者の手配、お子様の転校の手続きなど、やらなければいけないことが多々付随してきます。
さらに(特に注文住宅には)内装の仕様や設備など決めなければいけないことも多く、スケジュール管理自体が大変です。
そのうえで家具も選ばなくてはならないため、新生活スタートの期間までを逆算し、余裕を持ったスケジュールを立てていくことが重要です。
家具は毎日使用し、目にするものであり、家具ひとつで暮らしは大きく変わります。
失敗しない家具選びをするために、ゆとりをもって慎重に家具を選ぶことをお薦めします。
家具選びからの家づくり
そこでひとつ提案があるとすれば「家具選びから家づくりをスタートさせる」方法です。
住まいが決まってから家具を選ぶという考え方が一般的であり、部屋の広さや家の雰囲気に合う家具を選ぶということは当たり前のように感じます。
しかし、家具とは私たちの暮らしを快適に過ごすための道具であり、一番身近な存在です。
この一般的な手法では「好きなものを選ぶ権利が限定される」とも言え、暮らしを快適にするための選択肢が狭められることもありえます。
住まいの間取りに合うサイズの家具しか置けずに理想の暮らしとは離れてしまった、本当はこの樹種が好きなのにコーディネートを考えると他のものにせざるを得なかった、ということもあるわけです。
家に合わせた家具で「人がその家具に合わせた暮らし」を送るのか、あるいは「希望の暮らしが叶う家具を選びその家具が置ける家にしていくのか」では毎日に大きな差が出てきます。
よく言う、「家は中身が肝心」とはこのことです。
家具は日々を共に過ごす、いわばパートナーです。
それがお気に入りのものであれば、日々の暮らしはさらに充実するはずです。
理想の暮らしという観点を考えれば、「家具から考える家づくり」のメリットは把握しておくべきなのかもしれません。
新築に限らず、リフォームや買い替え、リノベーションなど全般において、家具を購入するのであれば、出来る限り早い段階で情報収集しておくことをお薦めします。
前もった情報収集により、自分たちにとってより良い家具とはどういったものなのかを考えることもできますし、なにより時間にゆとりがあることで焦らず失敗しない家具選びへと繋がっていくのです。
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