無垢材ダイニングテーブルの「つくり」と形状の違い、そのおすすめのポイントは
2022.10.30
無垢材ダイニングテーブルとは
無垢材ダイニングテーブルは数ある木材の中でも「木そのもの」=「木の固まり」から製作したテーブルです。
また、いわゆる一枚板ではなく、幅方向や奥行き方向に幅の狭い一枚板を数枚接ぎ合わせて製作するテーブルもあります。
この場合も「無垢材テーブル」となります。
家具蔵では、樹齢百年前後の高樹齢の大径木、同じ1本の原木から採れた板材を隣り合わせて接ぎ合わせたテーブルを「共木(ともぎ)づくり」のテーブルと呼んでいます。
対して、樹齢数十年程度の数本の原木から取れた、つまり別々の木から採れた板材を均等に接ぎ合わせたテーブルは「他人木(たにんぎ)づくり」のテーブルと呼びます。
一枚板・共木づくり・他人木づくりと製作方法による違いがあります。
同じ「木のテーブル」でも、「木質系の加工材料」と総称されるものとは一線を画します。
例えばその代表格である合板=ベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したものの表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品とまったく異なるものです。
無着色で作られているかどうか
無垢材テーブルの魅力の1つは、長い年月をかけてじっくりと成長してきた、天然木の年輪や木目の豊かな表情を、そのまま味わえることです。
このような魅力を活かすには、まず無着色であることが前提となります。
人が一人一人違うように、天然木も表情や生き様はそれぞれ違います。
木が大きく育つまでの歴史は木目の表情や素材に刻まれます。
長い年月を経て育った木は、年輪や木目が同じものは一つとしてありません。
ですからその表情を生かし、そのままを味わえるように無着色で仕上げるのが良いのです。
無着色の無垢材家具は時間の経過とともに色合いが変化し、深みや味わいを増していきます。
使うほどに愛着を感じることができます。
着色した家具や表面材を芯材に貼りつけた家具は、購入した時が一番良い状態で、それからは着色した部分に傷がつくと芯材が見え、表面材が剥がれてゆくものです。
お届け後からともに時を重ね、傷も味わいの一つになりながら世界に1枚だけのテーブルに育つのは無垢材・無着色の大きなメリットです。
また、手に触れた時の質感を高めてくれるのも無着色ならではのメリットです。
家具蔵でも天然木そのものの良さを最大限に活かすため無着色の家具づくり、テーブルつくりをしています。
丈夫で使いやすいかどうか
無垢材テーブルも日常生活で使用し続ける以上、耐久性や機能性が伴わなければなりません。
そこで、丈夫で使いやすいことも、無垢材テーブルを選ぶ際の重要なポイントになります。まず耐久性を見極めるには、テーブルの天板や脚などに、強度の高い無垢材を取り入れているのか、しっかりチェックすることが大切です。
家具蔵のテーブルは以下のような特徴があります。
徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求しながら高品質なテーブル天板は、幕板などの補強材を必要としません。
シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除しているものは単に見た目が美しいだけでなく、スペースに無駄のない機能的で快適なデザインが実現できます。
例えば、テーブルに座りながら足を組んでも、幕板にぶつかったり、反り止めに衣類が引っかかったりするような心配がなくなるのです。
さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げとすることで、より耐久性と快適性を高めています。
裏面までも手間を掛けて作り上げることで、さら耐久性と快適性が高められている証になっているのです。
さらに素材同士をつなぐ、接合部分のチェックも見逃してはいけません。
特に耐久性という視点でテーブルを選ぶのであれば「フィンガージョイント」を採用しているものが理想的です。
この技法では、合わせる板同士を指状に削り出し、それぞれの凹凸を互いに組み合わせて接合を図ります。
こうすることで、単に平面状にカットするのと比べ、接合部分の面積が約2倍になり、これだけで強度もアップします。
フィンガージョイント技法を採用したテーブルであれば、天板の上からの荷重に対して抜群の効果を発揮します。
上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術、家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。
家具蔵の一枚板・共木づくりのテーブル
一枚板・共木づくりのテーブル、ともに長辺には耳と呼ばれる、元々の樹形を活かして職人が仕上げた自然耳が付き、空間に置いた際はその形状がより引き立ちます。
脚も数種類のデザインから自由に選ぶ事が出来、高さについても10mm刻みで任意の寸法指定が頂けます。
家具蔵では一枚板・共木づくりのテーブルとも、自分で木目を選ぶタイプは全て「テーブルヴィンテージ」
という商品名となります。
選べる樹種は最大で30前後と豊富で、世界中から選りすぐった銘木がずらりと並ぶ中、店舗に多数在庫してある展示から実際に自身で表情などを選ぶことが出来る点が最大のメリットです。
自宅に合うものか、自分の感性に合うものかどうかだけでなく、その木ならではのストーリーを楽しむことが可能です。
一枚一枚の表情の違いから選ぶ楽しみがあります。
家具蔵のデザインテーブル
前述の「他人木」で製作するテーブルで、長方形・正方形・正円形・楕円・変形・伸長式など多彩なデザインが選択可能です。
幅と奥行きは50mm刻み、高さは10mm刻みでご指定頂けます。
四方の角の形状・天板の厚みなども選択でき、「テーブルヴィンテージ」には及びませんが常時6種の銘木から樹種を選択できます。
空間に合わせたデザインやサイズ、幅広い嗜好に対応したバリエーションの豊富さが魅力です。
ひとえに「ダイニングテーブル」と言っても作り方や形状の違いにより、様々な種類があります。
そこでその違いをしっかりと理解した上で、自分の住まいの間取りに合わせて選択する事が暮らしやすさに繋がります。
そして何にこだわりを持って選ぶのかも大切なポイントです。
例えば、絶対に木目にこだわって選びたい!という場合は必然的に一枚板や共木づくりのテーブルになりますし、サイズにこだわって指定したい場合は他人木づくりの商品の中から選ぶ形となります。
どの場合も、家具蔵のテーブルはメンテナンスをしながら永く使う事が出来ますので、今の家族の形だけでなく
10年・20年、それから先も想像しながらじっくり検討してみてください。
そしてテーブル選びに悩まれた際はどんな事でもお気軽に最寄りの家具蔵店舗へご相談ください。
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