寝室を無垢材家具でコーディネートする
2022.11.16
寝室にはあまり力を入れない?
言うまでもなく睡眠というのは私たちの暮らしの基本となり、快眠できているかどうかとその時間は心身の健康にも大きく影響します。
寝室というのはこの睡眠という行動を行う空間であり「よく眠る」ためにはその寝室の環境づくりは非常に重要です。
一方で基本的には外の人は入りこまない場所であり、リビングダイニングなどと較べてあまりそのコーディネートや装飾に力を入れないという傾向があるのも事実です。
一方でその環境づくりが毎日の暮らしにポジティブな影響を及ぼすとすればその環境づくりも自ずと力が入るのではないでしょうか。
日本人の平均睡眠時間の短さ
日本人は世界の中でも平均睡眠時間が短いと言われています。
世界的な平均睡眠時間は約8時間半なのに対して、日本の平均的なそれは7時間半程度と1時間以上も短いものとなっています。
なぜ日本だけ睡眠時間が短くなっているのでしょうか。
考えられる理由は2つあります。
一つは、社会における考え方の問題です。
睡眠を削って働くことや、勉強することが美徳とされる考え方は根強く、寝ずに何かをやることを求められる風習が浸透していること。
もう一つは「部屋の明るさ」です。
日本ほど室内を明るくしている国は少なく、旅行の際に海外の室内は薄暗く感じる人も少なくありません。
そもそも人は、夜に200ルクス(明るさの単位)以上の光を浴びるだけでも睡眠に影響があると言われています。
ところが日本の室内は、夜でも400~500ルクスあることも多いです。
そのため夜の寝入りも悪く、夜更かし気味になってしまうことも多くなります。
良い睡眠のリズムをつくる
寝室などの環境を整備するのと同時に睡眠のリズムを整えることを心がけましょう。
平日も土日も同じリズムで眠ることを心がけ、自身の体内時計を調整することは重要です。
人間の自然な体内時計は約25時間と言われていますが、社会の時計は24時間で刻まれます。
規則正しく生活していれば人体が持つ適応能力で一日のペースを整えることができますが、土日や休日に極端に遅く起きたり、一日中眠っていると体のリズムは乱れます。
そうするとすっきりとは起きられない、いつでも眠いといった状況に陥りやすくなります。
また、人間の体は適切なタイミング=朝に陽光を浴びることで、体内時計がリセットされ、覚醒に向かいます。
逆に日没後はLED等の強い光に浴びることを避けて白熱灯色の照明に切り替えることで寝入りを少しでも改善させることが望ましいと言えます。
そして昼寝の時間にも要注意です。
昼寝自体は適切に行うことができれば健康やその後の活動にも好影響です。
それに要する時間は20分以内に留めておきましょう。
昼寝を長時間行うことで深い眠りとなる「徐波睡眠」という症状が身体に現れます。
これは一日に出る量が概ね決まっているので昼の時間帯に多く出してしまうと夜に深い睡眠がしにくくなるのです。
そのため結果的に寝不足気味に陥る、といった繰り返しとなってしまいがちです。
寝室の環境づくりには家具を変えるのが手っ取り早い
そのうえで寝室を快眠に導くことができるような環境づくりができればいわゆる「良い眠り」を享受することができます。
室内の適度な明るさや温度・湿度、あるいは壁材の素材などその環境づくりの要素は多々あります。
そのどれも行おうとすると難易度は高く、手早く環境づくりを行うのであれば「寝室の家具を変える」ことです。
寝室は眠るという行動以外にも、書斎代わりに使うこともあれば、ドレッサーデスクを置いて身支度を行う空間として使うこともあるでしょう。
寝室にはそこで行うことに必要な家具はあるべきですが、最低限必要な家具は「ベッド」です。
そこにベッド横に時計や眼鏡などを置いておけるナイトテーブルや衣服を収納するチェストなどの収納家具、そしてやわらかな光で心地よい入眠をサポートする間接照明などで空間が保管されます。
これらの家具やアクセサリーの「素材」にこだわってみましょう。
無垢材がもたらす効果
お勧めなのは無垢材です。
木そのものとも言える無垢材は自然の木が本来持っている効能をそのまま室内で享受できます。
無垢材は調湿効果を空間にもたらします。
香り成分の「フィトンチッド」は交感神経の興奮とストレスホルモンを抑え、それと同時に自律神経を安定させるだけでなく血中の抗がんたんぱく質を増加させる効果もあります。
それらはすべて不眠を解消し、快適な睡眠をもたらす効果に繋がります。
木目や木肌の凹凸や流線形状がもたらす視覚への効果も見逃せません。
本来一番気持ちが安らかで落ち着いているべき寝室こそ、無垢材家具を選び快適空間にすることが重要なのです。
家具蔵の無垢材家具は注文を受けてから木取りが始まり組立てと仕上げを行うためお届けに上がる直前に家具が完成します。
そのため、完成後数か月倉庫で眠っていた家具と違い、木の香りも立ち、しっかりと本来の質感を感じてもらえるものです。
目に見えるものではありませんが、空気感や香り、温かさを感じることができます。
また、寝室の中でも最重要となるベッドフレームも非常に分厚い無垢材で木組みを行い、軋み音などで就寝時の余計なストレスを感じないように設計されています。
香りで満たされ、見た目に満足できる充実した寝室空間は、ストレスを感じることなく「早く行きたい場所」に代わるはずです。
だからこそその場所の「家具」にこだわる必要があるのです。
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