空間を明るく見せる方法と家具選びのコツ
2022.12.13
目次
窓が西向きだったり、隣接する建物にさえぎられたりして、自然光があまり差し込まず、部屋の中が暗いという悩みを抱えている人が多くいます。
そのような空間でも、インテリアの色や配置、照明の選び方、家具の見せ方を少し工夫することによって、現状よりも明るく感じられる空間をつくることが可能です。
今回のコラムでは、ちょっと意識して工夫することで、簡単にできるインテリアのテクニックやコツについてお話をしていきたいと思います。
今回は、5つの手法と家具選びについてお話をしていきます。
その1:室内にあまり物を置かない
部屋が暗いうえに、物がたくさん溢れた空間だと圧迫感を生み出すことになります。
この圧迫感は、空間の閉塞感にも繋がってきます。
空間を少しでも明るく見せるには、家の中にあるものをなるべく少なくすることが重要です。
部屋の中に家具や雑貨が無計画に大量に置かれていると、窓から入る光がさえぎられて、部屋全体の印象が暗くなってしまいます。
まずは、物をできるだけ減らして自然光が入りやすい環境を作ってあげましょう。
その2:家具やファブリックは明るい色調のものを選択する
家具やカーテン、ラグマット、ベッドリネンなどのカラーは、部屋のイメージだけでなく、明るさも左右します。
これらは、面積も広いので、部屋の印象付けだけでなく、空間が暗く見えるか明るく見えるかを左右します。
特にカーテンについては、より視覚に入りやすいので、アイボリー、ベージュ、オフホワイト系の色調が好ましいとされています。
窓の位置や壁紙のカラーによって部屋が暗く見える場合、家具やリネンはホワイト系やベージュ系など、明るいカラーで統一したいところです。
また、カーテンを選択する際は、素材にもこだわると良いでしょう。
暗い部屋の場合は、軽やかで開放的な印象を与えてくれる、薄く滑らかな生地がオススメです。
遮光性が高い厚手の生地は、重厚感や圧迫感があり、少し重たい印象に繋がる可能性があるので、できるだけ避けるようにしましょう。
その3: 部屋を少しでも明るく見せる照明の使い方
暗い部屋を明るく見せる照明の選び方や、間接照明の活用法などをみていきましょう。
●電球を明るい物に交換する
自然光だけに頼らず、照明の明るさを上げるのも部屋を明るくする方法のひとつです。
電球を選ぶときは、明るさを表す「ルーメン(lm)」に注目してみましょう。
日本照明工業会は、LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準を定めています。
しかし、部屋の広さによって基準となる照明の明るさは異なるため、部屋の広さに適した電球を設置することが大切です。
●間接照明を活用する
メインの照明だけでは明るさが足りない…、というときは間接照明も活用しましょう。
照明の光が届きにくい部屋の隅や、明るさが足りない場所に間接照明を設置すれば、部屋全体を明るく見せることができます。
例えば、デスクやダイニング、テレビスペースなどにもっと明るさが欲しい場合は、光量を調整できる間接照明を設置してみるのも良いでしょう。
●簡易取付け型のダクトレールを使う
ペンダントライトやスポットライトを複数取りつけたいときは、簡易取付け型のダクトレール(ライティングレール)が便利です。
ライティングレールなら、ソケットに直接ライトを設置できるため、大きな工事をしなくても照明を増やすことができます。
その4:大きな鏡を置く
光を反射する大きな鏡は、部屋を明るく見せることのできる便利なアイテムです。
鏡に外の景色を映り込ませるなど、設置場所を工夫することで、奥行きのある広い部屋に見せることもできます。
ミラーのタイプも様々で、壁に固定するものもあれば、既製品で用意できるスタンドミラーや壁かけミラーなどがあるので、手軽に取り入れやすいアイテムです。
その空間のイメージに合うものを探してみましょう。
その5:ベランダに明るめの素材のスノコやウッドパネルを敷く
ベランダの床が暗い色の場合は、明るめのスノコやウッドパネルなど敷くのがお勧めです。
この部分に自然光が反射して、幾分かは光を取り込むことができます。
また、窓が掃き出し窓であれば、窓を開けた時の印象も大きく変わります。
家具の色合いやレイアウトでも空間を明るくする
空間に対して大きな面積を占める家具は、その色合いでも雰囲気が変わります。
特に家具の色合いやレイアウトを変えるだけグッと部屋の印象が変わります。
●家具の色調を考える
色調が濃い家具よりも、明るめの方が当然、空間は明るく見えます。
私たちが扱う無垢材の樹種の中では、「ハードメープル」「ナラ」「タモ」「ホワイトアッシュ」が「白木」と呼ばれ、明るい色調の樹種となります。
白木だけだと空間が少し淡白に見えてしまうこともあるので、アクセントとして、「ウォールナット」や「チェリー」なのでの色目が濃いものを入れることでメリハリを演出してもいいでしょう。
●家具のレイアウトを考える
家具のレイアウト次第で、空間の見え方も大きく変わります。
とりわけ、生活動線上に家具を置かないことは重要で、また、背高の家具は圧迫感があるうえにレイアウトによっては、窓から入る光をさえぎってしまいます。
背の低い、いわゆるロータイプの家具を多く選ぶことで、部屋全体を明るく、開放的に見せることができます。
背の高い家具に全体が覆われてしまうとそれが圧迫感に繋がることもあるので注意が必要です。
圧迫感と明るい空間は相反するものなので、出来るだけ空間から圧迫感を取り除いてあげましょう。
自室を明るく見せる方法はたくさんあります。
お好みの手法でトライしてみてください。
または家具蔵各店で様々なご相談も承っています。
3Dシミュレーションを駆使したレイアウト事例もご案内できますのでお気軽にご相談ください。
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