家具販売店で椅子を選ぶ際に「絶対やるべきこと」とは?
2022.12.19
目次
「自分に合う椅子」と出会うには
椅子はその用途によっても全体のフォルムは変わり、そのなかでもデザイン・素材・サイズなど非常に多くの種類が存在します。
仮にあなたがダイニングチェアを探しているとしても、その中から自分が求めている商品を探し出すのは大変な作業になることもあるでしょう。
その際に何を基準に椅子を選ぶか、何を大切にするかは人それぞれです。
しかし、最も重要なのは「座り心地の良し悪し」と私ども家具蔵は考えます。
椅子は当然のことながら座るためのものです。
座った際には快適度が高く感じることができる、つまり「心地よい」と感じなければいけません。
どれだけ美しい椅子であっても、高額なものであったとしても「座り心地」が備わっていなければその椅子は道具としての性能は不十分なものであり、ある意味では「飾りもの」ともなってしまいます。
椅子を選ぶ際には、椅子は人の暮らしを支える道具である、ということを念頭に置かなくてはなりません。
では、自分に合う椅子と出会うにはどのように選んでいけばよいのでしょうか。
椅子の重要性
椅子は私たちの生活になくてはならないものといっても過言ではありません。
家の中だけではなく仕事場、公共の施設などありとあらゆるところに椅子は置いてあります。
その理由は立っているよりも、もしくは地面に座るよりも椅子に座っている方が「楽だから」です。
私たちの日々に欠かすことのできない、暮らしを支える存在が椅子なのです。
椅子によって普段の過ごし方や暮らしの質が変わります。
座り心地の良い椅子があり、そこに腰を落ち着けることでゆったりした気持ちでその時間を過ごすことができます。
個々に心地よい椅子がそれぞれあれば、そこに自然と人が集まり、長い時間滞留することでコミュニケーションも広がっていきます。
椅子という存在はある意味では数多くの家具の中でも最も重要なものと言っても良いでしょう。
椅子の選び方には基準がある
多くのデザイナーやメーカーがこれまでの長い時間の中で考案し、世に出してきた数多くの椅子。
その中でどれが自分に合うかどうかの基準は実は非常に曖昧です。
その理由は、人それぞれに体格や座り癖、その場での過ごし方や時間の長さも違うためです。
人それぞれであっても、ある程度の「基準」は存在します。
それを知ってから椅子選びを始めることで本当に自分に合った椅子に出会うことができるようになります。
「座る時間」と「過ごし方」を想定することは基準となる
椅子選びは基本的に着座した際に自分の体にフィットした、座りやすいと感じるものを選ぶことが一番です。
ここでポイントになるのは「座る時間を想定する」「過ごし方を想定する」ことです。
「座る時間」について意識しながら椅子選びを行うことは、それぞれに異なる暮らし方に沿った椅子選びをするための方法の一つです。
例えば5分程腰かける程度であれば、背もたれの付いていない「スツール」が便利です。
立ち座りの動作も最小限で行うことができ、また通常の椅子に比べてコンパクトなサイズでもあるので空間を広く見せることができます。
場合によっては使う場所を固定せず、様々な場所に持ち運んで使う事も可能です。
食事をする際には恐らく15分程度は椅子に座っているでしょう。
その場合はスツールよりも「背もたれの付いた椅子」が適しています。
背もたれがあることで、身体を支える部分も増え、姿勢も安定していきます。
更に食事をした後にお茶を飲むなど、少しのんびりと過ごしたい、あるいはそのように過ごすことが多いのであれば、そこに30分以上座っているかもしれません。
そういったシーンでは「アームの付いた椅子」つまりアームチェアは必須です。
アームがあることで自身の腕の重さを預ける場所が2つ増えます。
座っている=寛いでいるなかでも、腕の重さを「預ける場所」があることで身体全体が楽に感じます。
その時アームの付いた椅子であれば自然な姿勢で腕の重さを預ける場所ができ、体圧の分散もよりバランスよく、身体の他の箇所にも負担が少なくなるのです
背もたれが低く全体に丸みを帯びている椅子の利点
長時間、楽に椅子に座る為にはアーム付きのものがおすすめです。
しかし、アームが付いていれば何でも良いという訳には行きません。
仮にあなたが40分以上、あるいは1時間~2時間以上は同じ椅子で座っている、ということならアーム付きであることは前提で
「背もたれが低い」
「形状が全体的に丸味を帯びている」
この2点をもとに椅子を探していくことがお勧めです。
一つめの「背もたれが低いこと」についてですが、一見、背もたれが高い椅子の方が体をしっかりと支えてくれて長時間でも楽に座れそうな感じがします。
ただ、人は同じ姿勢を長時間保つことが出来ません。
時間にして30~40分経つと、体が自然に動いてきます。
具体的にはお尻が前に流れ、背中が後方に出ていく。
あるいは身体が左右に振れる。
その際、背もたれが高い椅子は座った姿勢を固定してしまうため、特に後方の体の動きに「逃げ」が利きません。
対して背もたれが低い椅子は自身の背中部分が空いていることで、仮に浅く腰かけてもたれかかっても、後方に身体を逃がしやすくなります。
座りながら伸びをしたりすることも可能で、窮屈感がありません。
椅子の試座の際には身体を動かしてみる
これを実感する際には椅子に試座した際に浅く座って身体を後方に倒したり、身体を左右に振る等、椅子の中で身体を動かすのが良いでしょう。
そして、これが長時間座っても疲れを感じにくい椅子の選び方であり、家具販売店で椅子選びを行う際に絶対行うべきことです。
つまり、様々な着座姿勢においてもフィット感が損なわれずに自然に楽な着座をサポートしてくれるのは「良い椅子」というのがひとつの基準となります。
家具蔵各店では天然素材である無垢材のチェアを数多く展示しています。
そこではお客様一人一人の暮らし方をお伺いしながら、どんどん試座していただき、座り心地を実感してもらいながら最適な椅子選びをサポートします。
椅子の選び方に詳しいプロスタッフがあなたに合う椅子選びを丁寧にサポートいたします。
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