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テーブル選びを「互いの距離感」で考える

2022.12.24

 

 

テーブル選びに重要視する部分は?


 

 

人は意外と「何でも好きなものを選んでよいですよ」と言われると逆に決定しづらくなり、むしろ「これとこれの中から選んでください」と言われた方が選択しやすかったりするものです。

ダイニングテーブルの新規購入の際にもデザイン・サイズ・素材・価格、と自身にとって一番良いものを選ぶために重視する点は多々あり、それは人によっても異なります。

となると、何を基準に選べば良いのかわからなくなることもあるかもしれません。

色合いを含めたデザインは空間の見え方に影響する部分であり、素材は無垢材のような丈夫でメンテナンス性の高いものを選ぶと長い期間使用することができます。

価格も、特に住み替えの際にダイニングテーブルを買い替える、あるいは新規購入する場合には何かと物入りとなるのでその後を含めた全体の支出まで含めしっかりと吟味すべきポイントです。

そして、テーブルを食事や作業のための「道具」として定義した場合にそのサイズはその場、あるいは周辺の快適性に直接的に繋がります。

この点で「大きすぎた」「小さすぎた」としてテーブル選びを失敗したと捉えている人はやはり存在します。

 

 

ダイニングテーブルのサイズを選ぶ際のポイント


 

 

ダイニングテーブルのサイズを選ぶ際のポイントは「空間に見合ったサイズ」であるか、あるいは「座る人数はどの程度か」のどちらか、あるいは両方です。

「空間に見合ったサイズ」からの選び方では周囲のスペースを十分に、あるいは回遊などに最低限必要なスペースを確保したうえで決定します。

正しい知識、あるいは家具販売店やコーディネーターなどの専門知識を持つ人材からのアドバイスがあればその点で大きな失敗は無く「空間が狭く見える」「周囲が歩きづらい」といった類の失敗はなくなります。

それをふまえたうえで「座る人数はどの程度か」がそのサイズに適していればダイニングテーブルのサイズ選びはほぼ満点といって良いでしょう。

 

ダイニングテーブルの使用目的と時間を考慮する


 

 

ここでもうひとつ「このテーブルはどのような場所になるか、どのくらい長い時間そこで過ごすのか」という点にも着目するとさらに満足感の高い、あるいは納得感のあるダイニングテーブル選びとなります。

ダイニングテーブルは言わずと知れた「食事を行う場所」です。

使用する人数が着座でき、食事を無理なくとることができる、というのがそれは最低限の役割となります。

そのうえで「それ以外の用途」、たとえば在宅勤務や趣味を行う場でもあるのか、お子さんはダイニングテーブルで勉強をするのか、来客に対応する場所となるのか(あるいは他の場所があるのか)という「食事以外での用途」の有無や頻度はじつはテーブルのサイズ選びの重要なポイントとなってきます。

食事以外の用途を見据える場合、ダイニングテーブルに滞在する時間は長く、ただお茶を楽しむ・テレビなどを視るなども含め、他の家族と同じテーブル上で過ごしている時間も長くなります。

人がその場で過ごすためにはスペースが必要で、そのスペースにゆとりがある=つまり広ければその場の快適性は高まります。

長く過ごす場所で快適に過ごすために、空間とのバランスも十分に配慮したうえでダイニングテーブルのサイズ選びは大きめのものを選ぶことを視野に入れておくのも重要です。

 

横並びの際の互いの距離感から割り出すテーブルサイズ


 

 

食事をとる際に必要な一人分のサイズは「幅60cm×奥行き40cm」と言われています。

これはあくまで「最低限」のスペースであり、当然これ以上のスペースを確保できれば心身ともにゆとりのある食事や作業が可能です。

人は着座している際にまったく動かないわけではありません。

肘を張った姿勢になったり、出入りの際の、あるいは着座中に横を向いたり斜めを向くこともあります。

その点を考えるとこの「最低限」のサイズを横に並べた状態、つまり2人並ぶなら120cm、3人並ぶなら180cmのサイズのダイニングテーブルでは少々狭く感じかねません。

着座した際に食事に必要なスペースには最低限確保したい「120cm」に左右7.8cm~15cm程度の余裕をプラスしたいところです。

つまり2人が横に並ぶなら165cmほど、3人なら210~240cmは欲しいというのが、空間との相性次第でもありますが理想です。

 

奥行きは対面する同士が近すぎず遠すぎないものを


 

 

もうひとつ気になるのはダイニングテーブルの奥行きです。

テーブルのレイアウト次第では椅子の出し引きの容易性に大きく影響があり、その大小は実際の使用感含め、その場と周辺における快適性を左右します。

一般に食事に必要なスペースは40cmの奥行きが必要と言われ、対面するかたちであれば80cmが必要ということがわかります。

つまり、テーブルの長方形としての美しさや個々の使用目的などを度外視すればダイニングテーブルの奥行きについては最低80cmが必要ということです。

それ以下では互いの距離が近すぎて緊張感や圧迫感が出て、長い時間の作業や滞留が難しくなるでしょう。

また、女性と男性ではこの正面に対するスペースの認識が違うという説もあります。

男性の方が正面に長いと言われ、一方であまりに奥行きの広いテーブルは形状のバランス・互いの丁度良い距離感の確保が難しくなります。

互いの快適なスペーシングのためにはテーブルの奥行きは90cm前後が理想です。

 

 

テーブルのサイズは空間の広さや座る人数に応じて選ぶものですが、その場の快適性や「何をする場所か」を突き詰めると、テーブル自体の希望サイズは自ずと導かれます。

ダイニングスペースは家族みんなが自然と集まってくる、そんな空間にしたいものです。

家具蔵ではそのためのダイニングテーブル選び、実際に展示で体感しながら様々な手法のシミュレーションで理想のテーブル選びをサポートします。

 

家具蔵の無垢材テーブルのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 


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